信越放送が企画したパルセイロ・レディースのインタビューから

　夕方放送された信越放送のニュース番組「ニュース・ワイド」

　横山のインタビュー意外に監督、泊、山崎、そして鈴木の談話が聞けたこと、美濃部ＧＭが同席した移籍の会見模様など、短時間でありながら見ごたえのある出来栄えだったと思います。

　僕は本田さんが

　「鈴木を育てていきたい」

　と漏らした点に注目しました。

　今後ＦＷの軸になる泊、山崎、そして藤村に神田とＦＷの人選は現在、そこまで困ることは無いと思うのです。

　しかし本田さんは、ブラジル留学の経験を持ち、１０代で今後の伸びしろが相当あるであろう鈴木の未来を、この長野の地で思い描いているわけです。

　これは凄い事だと感じましたね。

　名伯楽という言葉があるように、ファーガソンやヴェンゲルのようにアカデミーを尊重する、若い選手を辛抱強く起用し、主軸になるまで育て上げることに長けた監督はいます。
　
　今はそこまでのゆとりがなく、アディダスがユナイテッドにチャンピオンズ・リーグの出場をせっついたことでもわかるように、

　「勝ち点３を積み重ねること」
　「タイトル争いに加わり、勝ち取る事」

　は上位クラブには至上命題です。

　僕は１０月２２日、南長野で行われる「なでしこ」の代表戦をぜひとも見たいと思っていますし、高倉さんが代表監督を退いた後は、本田さんにお鉢が回ってくると思います。

　しかし、案外本田さんは、代表監督就任を個人の目標とせず、ここ長野の地で指揮を執りづ付けることを考えているのではないか、と勝手に想像しています。

　今女子選手の多くは、本田さんと出会いたいと感じている気がします。
　

堂安律、フローニンヘンでプレイが決定

　今すぐに、というわけではないでしょうが、果たして「玉突き移籍」は起こるでしょうか。

　ガンバは堂安律がオランダのフローニンヘンに移籍することを明らかにしました、少なくもサッカー・ダイジェストの誌面では残留要請をすると記されています。

　勿論契約期間や本人の意思もありますが、ガンバが一番恐れているのは、彼の移籍で戦力が手薄になることではなく、彼に続き三浦や井手口も海外移籍を果たすことだと思ったのです。

　ガンバは昔からアカデミーの運営が巧で、宮本、稲本、吉原など、多くの選手が代表招集を受ける、他のクラブに移籍しても活躍するという結果を残してきました。

　今季からヴィッセルでプレイする大森もそうですね。

　移籍金の入手や吹田スタジアムでのプレイなど、クラブにとっての副産物を生み出す効能は確かに大事でしょう。

　一方でアカデミーからトップ昇格を果たした選手を見ることは、ファンにとっても大切な時間ですし、何より応援のしがいがあります。

　井手口も日本代表で感じた事柄を、ガンバで消化できないと判断すれば海外という選択肢を用いるでしょうし、三浦も控えではありましたが、吉田や川島と練習できたことは大きな事柄だったに違いありません。

　今季はセレッソ、そしてヴィッセルが好調で関西圏はサンガを覗けば、Ｊ１に３クラブが存在します。

　勿論、阪神タイガースとオリックス・バファローズという球団相手に商売することは大変でしょうが、関西のサッカー熱は高まっていると感じます。

　今後、これらの３クラブが

　「選手の売買をどうするのか」
　「育成した選手を残すのか、適正価格で売却するのか」

　は、より大きな注目を集めると感じます。

男が結婚するということ

　僕はここ数年、市川海老蔵さんは変わられたなあと感じていました。

　数年前に暴力事件に巻き込まれる、これまた女優との交際報道がなされる、というように歌舞伎という本業以外での話題が多かった気がしました。

　しかし、父親になったことやお父様が他界されたことで、今まで見えなかった世界が、視野に入るようになったのでしょう、たくましく美しい男性になった拝見していました。

　長野県内でも公演を度々行っていまして、ファンも多かったと思います。

　きっとそこには、いつもいつも、にこやかに笑いかける奥様の気遣いがあり、だからこそ自分を顧みることができたのでしょうね。

　人間不思議な物で、正論で意見される、叱責のような強い口調で諭されると

　「わかっているよ！そんなの！」
　「うるせえなあ！黙っていろ！」

　と口答えしたくなりますから。

　昨日のTBS系列で放送された「人間観察　モニタリング」の中に、ハリセンボンとウッチーこと内田篤人が、周囲に変装がばれないようにテーマパークに出没、という企画がありました。

　最後に訪れた居酒屋の中で

　「子供は本当にかわいいからね」
　「一日に何度も動画を見直しているから」

　としみじみと語る姿がありました。

　シャルケがここまで彼との契約を更新していることは、逆にリハビリの彼に負担になったかもしれません。

　一方で帰宅すれば、自分に笑いかけてくれる妻と子供がいることが、生活に潤いを与えたのでしょうし、

　「長谷部さんを助けたい」

　と語った代表での責任とは別の形の責任が芽生えたと言えます。

　僕は４１歳独身でそれは確実に更新されますが、間抜けの僕でも結婚すれば何か意識が変わるのだろうかと感じる次第です。

プーマ、新作スパイク「ワン」を発売へ

　ナイキがバッシュの世界で画期的な試みを過去、２度行っています。

　１・マイケル・ジョーダンとの契約により、選手名を製品名に用いること
　２・フォース、フライトという２種類の靴でポジションを細分化

　というものです。

　ガードのように俊敏性が問われる選手には軽量化されたフライトを、センターのように重量がある選手にはタフなフォースを提供、というわけです。

　これに倣い、コンバースもガード向けに「ランニングバスケット」という概念を用いたラン・スラムを開発、アディダスも３本線のデザインを脚の保護に用いるなど、ポジションの細分化はより選手の安全性を向上させました。

　一方で今月２９日、プーマが発売する最新作「ワン」は、全方位で選手の要求を満たすスパイクのようです。

　ポジションにこだわらず、ワンを履くすべての選手に安定性とフィット感を提供するというのは開発コンセプトのようです。

　エヴォ・タッチとエヴォ・スピードを廃盤にしていまで開発、販売にこぎつけたことからも、プーマの意地を感じます。

　過去にディアドラが足首の故障で苦しむファン・バステンのため、スパイクの改良に挑んだことがありました。

　ナイキのマジスタ　チャッカ・ブーツ型という新しい発想
　ディアドラ　ネット・ブレイシング・システムでスパイク内の空気を循環させる
　
　というように、ブランドは選手が常に快適で安全な品を提供しようと必死です。

　中にはロットのゼロ・グラビティのように、その意図が時代よりも早すぎた品もあり、そこは商品開発に難点でもあるのですが。

　

独占販売権は本当にお得なのか

　世の中には「独占販売」というものがあります。

　その品物は、我々の店頭でしか入手できませんから、是非お立ち寄りくださいませという案内ですね。

　スーパーやコンビニのプライベートブランドも同様で、例えばイオンのトップバリュ、セブンイレブンのセブン・プレミアムがその代表になります。

　おととしまでよく見かけた、長野パルセイロ応援商品はセブンイレブンの店頭でしか購入できなかったことも同様です。

　一方で独占販売が良いものか、というとそうでもないと感じます。

　例えば過去、Ｂ＆Ⅾがイタリアのブランド「ヴァルスポルト」の販売権を入手しました。

　丁度韓日ワールドカップのころで、契約選手にスティファノ・フィオーレ、ニコラス・アネルカが名を連ねていたころでしたが、思うようなメリットは無かったと推測します。

　これはヴァルスポルト自体の知名度がさほどではなかった、ということもあるでしょうし、契約選手が通好み、お騒がせという印象が強いためという形もあったでしょう。

　ニコラス・アネルカが強引にレアル移籍を希望し、実現したことは当時大騒ぎになりましたからね。

　不躾な言い方ですが、知名度が低いブランドの独占販売は難しいと言えます。

　それはなぜかと言いますと

　１・ヒュンメルやナイキなど、人気ブランドはすでに直営店を持つ
　２・ネットでカスタマイズ・サービスが利用できる
　３・通好みは周囲にその分野に精通している人間がいて初めて成り立つ

　という理由があります。

　周囲にサッカー好きがいれば

　「へえ、ドウアラグか。最近松井大輔と契約したよね」
　「エレア懐かしいなあ。キングがジェノア在籍時はエレアがスポンサーだったね」

　と会話は成立するでしょうが、知らない方からすれな無名、ということになります。

　それだけ３本線や星のマーク、スウッシュが世界的認知度を持つという裏返しでもあるのですが。