そう、まさに発見だ。発明じゃない。
自分が生まれるずっと以前から、誰にも気づかれずそこに存在している定理を、掘り起こすんだ。
神の手帳にだけ記されている真理を、一行ずつ、書き写してゆくようなものだ。
その手帳がどこにあって、いつ開かれているのか、誰にも分からない。
(小川洋子著「博士の愛した数式」、新潮文庫、P.68)
自分が生まれるずっと以前から、誰にも気づかれずそこに存在している定理を、掘り起こすんだ。
神の手帳にだけ記されている真理を、一行ずつ、書き写してゆくようなものだ。
その手帳がどこにあって、いつ開かれているのか、誰にも分からない。
(小川洋子著「博士の愛した数式」、新潮文庫、P.68)