さすらうキャベツの見聞記

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されど無くてならぬものは多からず

2011-09-16 21:39:45 | Sunday 写真&みことば
(フェルメール Vermeer『マルタとマリアの家のキリスト』,1654-1655年頃)



  “主(しゅ=イエス・キリストのこと)、答へて言ひ給(たま)ふ

   『マルタよ、マルタよ、汝(なんぢ)さまざまの事により、思ひ煩(わづら)ひて

    心労(こころづかひ)す。

    されど 無くてならぬものは多からず、唯(ただ)一つのみ、

    マリヤは善(よ)きかたを選びたり。

    此(これ)は彼(マリヤのこと)より奪ふべからざるものなり。』”

                          (新約聖書・ルカの福音書10章41-42節,文語訳)




 もてなしにあれやこれやと心悩ませる姉マルタと、イエスの御足近くで、お話を聴いている妹マリヤ。

 むろん、今でもこんなことをしていたら、「ちょっとお手伝いしなさい!」と確実に注意されるが、
それよりも、イエスのことばに耳を傾けることを、キリストは喜ばれた。


      ************

(ちなみに、「みことばをないがしろにしているからではなく、とはいえ、誰かがそれ(マルタ=給仕=実務)をしなければならない」という面(課題)は、これからも続く。
 これは、個人の努力や意欲に押し付けられるような類の問題ではなく、環境(周囲)に依る。お互い助け合うことが不可欠。根本的に、決して、個人に帰結できる問題ではない。たとい、どんなに良いことを言ったとしても、そうできるよう(周囲もまた)環境を整えなければ、その言葉は空しい。)
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