さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

マリ共和国

2011-12-10 06:03:53 | ところ変われば
(写真は、台湾に戻った友人からの昨年の頂き物。どこの道路なのかは不明)


 先日、職場でマリ共和国の農村の話を伺う機会があった。

【マリ共和国】
 西アフリカ内陸に位置する共和国。西アフリカを貫通するアフリカ第3の長流ニジェール川の上・中流域。日本の約3.3倍の国土を持ち、北部にはサハラ砂漠が広がっている(国土の7割)。大河ニジェールが国土を横断しているため、雨期には巨大な内陸デルタ地帯が形成される。首都バマコ,1960年に、宗主国のフランスより独立。主要産業は綿花。
<言語>フランス語、バンガラ語、各民族の言語
<宗教>イスラム教、伝統的宗教、キリスト教(カトリック)
<気候>雨季(平均して6~10月),乾季(11~5月)
    南部および西武は熱帯気候(Aw);バマコ 年降水量888.5mm,
    中央部はステップ気候(BS) ;トンブクトゥ 年降水量160.1mm
    北部および東部は砂漠気候(BW)
<識字率>男性27%,女性12%(2004年)

 聴衆も「コンゴ」「ダカール」「セネガル」「モロッコ」等々で働いている(もしくは働いていた)方々が多く、アフリカ未踏は、恐らく、キャベツともう一人程度。

(そこの活動は、農村の自立への協力で、それもまた興味深いが、「余計な話」もまた面白かった)
 医療保健どころか識字率が低いこと、
子どもを学校に行かせるのがユニセフから提供される昼食を食べさせるためという所もあること、
識字率が低い反面、その分、耳学問で記憶力が良いこと、
―たとえば、何年前に、誰それが来て、どんな服を着ていて、どの料理から最初に手をつけたか…まで覚えられている、ラシイ―

水を求めて村・親族全体での大移動、
NGO市のような所と、まったく援助がない地域(貧富の差の拡大)と、
土レンガの家と出稼ぎから戻ってきた金持ちのセメント製の家、

事前に調査していても、実際に入ってみないとわからないことが多いこと、

一夫多妻制での仕事分担、
女性が出るのに村の長老らおよび夫の決定があって初めてOKとなること、
(保健衛生だけではなく、刺繍や縫物などを覚えるためであっても。
 野菜やカリテの石鹸(シアバターの石鹸)などが女性の収入源。
 最近、先進国がシアバターが採れる原料を購入するため、価格が高騰して地元の人が手に入れることができない、という話は、今回だけでなく、他国での医療活動をしていた同級生からも聞こえてきている)

シロアリが屋根を食べたせいで屋根が落っこちてきたこと、
土レンガの家のすすは、シロアリ対策になることや、
逆に、シロアリの巣は固くて「改良かまど」(従来より燃料消費が半分で済む)に最適なこと、


土レンガの村立小学校は、もろくて雨などにより3年くらいで崩れてしまうこと、

…土レンガを作るにも最適な土があること(特に、井戸を掘った時の土が良いらしい)…

抜き打ちで個人宅の訪問(衛生状況視察)や掃除の仕方…たとえば、排泄物やゴミは穴を掘って埋めたり、トイレのあとは手洗いすることからお伝えしなければならなかったこと、
-トイレを作ったら、なぜか使う日にちが長老により決まっていて、トイレの建物の外で子どもがしゃがんで用を足していることもあること-、
下痢対策、
出稼ぎに行った人から、AIDSが拡がってしまうことがあること、
ラマダンの時期は、砂糖がよくつかわれること・・・・・・。


 仕事後、行こうかどうか逡巡したが、行ってよかった。
 そして、それらを聴きつつ、ネパールに嫁いだ友人のことを思い出した。…許可もらっておきながら、まだ書いていなかった。

【参考資料・サイト】
データブック オブ ザ ワールド2006,二宮書店
アフリカ理解プロジェクト。
カラ=西アフリカ農村自立協力会(CARA)。
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