面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

自衛隊に外国人を採用してはどうか

2021-12-03 18:07:04 | 外交・安全保障・国際
自衛隊は深刻な人員不足が慢性化している。特に任期制自衛官である士が圧倒的に足りない。いじめやパワハラの問題を改善して志願者を増やし、途中で辞める自衛官を減らす必要がある。だがそれだけでは足りない。

~~引用ここから~~

防衛省・自衛隊の人員構成

 


(略)

2 自衛官の定員及び現員並びに自衛官の定数と現員数の推移
2020.3.31 現在

区分 陸上自衛隊 海上自衛隊 航空自衛隊 統合幕僚監部等 合計
定員 150,777 45,356 46,923 4,098 247,154
現員 138,060 42,850 42,828 3,704 227,442
充足率(%) 91.6 94.5 91.3 90.4 92.0

区分 非任期制自衛官 任期制自衛官
幹部 准尉 曹 士
定員 46,039 4,923 140,191 56,001
現員 42,495 (2,427) 4,777 (103) 137,071 (8,622) 21,735 (2,504) 21,364 (3,207)
充足率(%) 92.3 97.0 97.8 77.0

(注)1 現員の( )は女子で内数
   2 定員は予算定員
~~引用ここまで~~


そこで思いきって外国人を自衛隊に採用してはどうかと考える。いわゆる傭兵やフランスの外人部隊である。ただ私が想定しているのは自衛隊の部隊や艦船に外国人兵士を混ぜて採用する米軍方式だ。

とにかく足りないのは兵士なのだ。自衛隊だけではなく人手不足の業界は外国人を技能実習制度で受け入れるよう政府、自民党に圧力を掛ける。

しかし外国人技能実習制度の実態は外国人を安く使う奴隷制度だ。人手不足は機械化や効率化、賃上げ、補助金などで補い外国人技能実習制度は廃止すべきと考える。そして代わりに外国人を兵士として自衛隊に採用するのだ。

フランスの外人部隊のように将校は日本人、兵士は外国人とする。しかし外人部隊を新設あるいは既存部隊を改編するのではなく、日本人兵士と外国人兵士を混ぜて使う形式が良いと考える。

だがフランスの外人部隊のような部隊が良い可能性もある。そこはじっくり検討すれば良い。

そして2任期5年あるいは3任期7年務めたら日本国籍を与える。祖国から一親等以内の家族の呼び寄せも認める(養子で20人とかは困るが)。健康保険にも加入させる。

問題は言葉と受け入れる日本人自衛官の間で摩擦が生じないかだ。日本人将校や下士官に語学手当てを付けて外国人兵士の言葉の習得を推奨する。外国人兵士にも日本語の習得を推奨する。

今でさえ自衛隊にはいじめやパワハラの問題があるから摩擦が全く起こらないことは考えられない。だが兵士不足を解消するには外国人を採用するくらい思いきった手段を採らねばならないと考える。

私は移民受け入れには強く反対だが、国家への最大の貢献は軍隊に入り、国家に奉仕することだ。外国人が兵士として日本に貢献してくれるならその外国人と一親等以内の家族は受け入れるべきだと考える。それに大した数にはなるまい。1年で1万人くらいではないか。家族を受け入れるともう少し増えるだろうか。

外国人を兵士として受け入れることには抵抗もあろうが大日本帝国は朝鮮人を兵士として受け入れていた。当時は朝鮮人も日本国民だが。また高砂族の呼び名で名高い台湾先住民族はジャングルでは精兵だった。満州では支那人(漢民族)兵士もいた。外国人を兵士として採用していた歴史はあるのだ。

大東亜戦争のような総力戦になれば自国民だけではどうしても兵力が不足するから外国人を採用する。ドイツはウクライナ人など、大英帝国はインド人、フランスは外人部隊と外国人採用は当たり前だった。米軍も現在でも1割程度は外国人兵士と聞く。

平時から外国人を採用してノウハウを作っておけばいざ大きな戦争が起きた際にも役に立つ。

外国人兵士など駄目だなどと決めつけないで頭を切り替えないといけない。


(参考文献)
『闘え、日本人』著・日下公人

(参考サイト)

自衛隊に外人部隊を

自民党の防衛費2パーセント増やせとかいっている、議員のセンセイ方はどのくらい、現場の隊員の充足率が下がり、募集も苦戦しているかしらないの...

清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所 

 

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2 コメント

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小平次さんへ (ぬくぬく)
2021-12-06 19:08:09
コメントありがとうございます。

>なるほど、考えもしませんでした。かなり抵抗はありますが、議論の余地は大いにあるように思います。

とにかく任期制自衛官が足りませんからね。いじめやパワハラで辞めていく、あるいは入隊しない若者を自衛隊に引き留める、入隊させるためにいじめやパワハラをなくすことも必要ですがそれだけでは足りないでしょうから。少子化ですからね。
任期満了後に警察官や地方公務員に優先的になれるようにしてもまだ足りないでしょう。外国人を傭兵、外人部隊として受け入れる必要があるのです。もちろん数は制限しますが。
米軍も一割は外国人兵士なのです。外国人を兵士にすることは抵抗が予想されますがそれくらい必要でしょう。

>これについては、マスコミや立民なんかがそんなことを言っていますが、実態とはかなり違います
>よろしければ私の過去記事など、お時間のある時に見て頂ければ幸いです。

マスコミ報道だけではなく、米国国務省も外国人技能実習制度に文句をつけてきますから外国人を安く酷使していると思い込みがあったかもしれません。外国人技能実習制度は問題があるにせよ「奴隷制度」は言い過ぎなのですね。まあそういう事業所もあるのかもしれませんが。
返信する
なるほど (小平次)
2021-12-06 12:12:11
こんにちは!

>>外国人を兵士として受け入れること…

なるほど、考えもしませんでした。かなり抵抗はありますが、議論の余地は大いにあるように思います。

そのためには、政治家を始め、国民一人一人に、国家国民としての信念がなければならいだろうとも思います。

>>外国人技能実習制度の実態は外国人を安く使う奴隷制度だ。

これについては、マスコミや立民なんかがそんなことを言っていますが、実態とはかなり違います

よろしければ私の過去記事など、お時間のある時に見て頂ければ幸いです。

https://blog.goo.ne.jp/topstartkana/e/db435cc7fb0ca48ecbc7d2df0d2d3d05

https://blog.goo.ne.jp/topstartkana/e/d6487583de1f89bda5c2c11365211a4c

※私は現行の技能実習、その後の移民政策を支持するものではありません。
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