まずはこの動画を見て欲しい。50秒の動画なので短い。入管職員が「収容者」を「移送」する際に収容者が抵抗したためかなり手荒に「制圧」する動画だ。毎日新聞が入手した動画だが、入管職員による撮影のようだ。つまり入管はこの制圧を悪いものだとは考えていないのだ。
手荒な制圧であったのでもう少し穏便にできないものかと思うのだが、その反面中途半端な実力行使だと反撃を喰らいかねず危険だとの考えもあるだろう。これは入国管理施設での制圧であるから逃亡の恐れはないのだが。
しかし例えば埼玉県熊谷市で2015年、女児2人を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者(無期懲役)の事件では埼玉県警が逃亡を許さず拘束していれば6人は殺害されずに済んだのだ。そういう面もある。
刑法39条を廃止せよ - 面白く、そして下らない
私は警察官に何度か職務質問されたことがある。任意のはずなのに横柄で腹がたった。「御上」意識が抜けていないのではないか。そうしたことから警察はあまり好きではない。
だが警察を含めた治安系組織の職員が実力行使をするのとは問題の質が違う。実力を暴力と言い換えても良いのだが、中途半端な実力行使では被制圧者に反撃されるかもしれず危険なのだ。
我々は安全地帯から好き放題言えるわけだが、現場で実力行使に当たる職員は被制圧者に反撃されるかもしれず危険と隣り合わせなのだ。
むろん特別公務員暴行陵虐罪が存在するから公務員の立場を傘に来て暴力を振るったり、セクハラしたりすることが許されるわけではない。
また反戦派はいわゆる「チキンホーク」を批判するわけだが、戦争に従軍して最前線で戦ってきた元兵士が強硬発言をすればそれに従うのだろうか?
血の犠牲は金で購えない - 面白く、そして下らない
米テレビドラマ『THE UNIT』を逆説の日本史23より孫引きする。
これは戦争についてだが、警察官や入管職員が犯人ないし不法滞在者を制圧する際にも同種のことが言えるのではないか。
警察官や入管職員が「手を汚してくれる」から我々は安全を謳歌することができるのだ、と。
不必要かつ不正に命を奪うことは許されないとあるので、警察官や刑務官、入管職員がやり過ぎれば特別公務員暴行陵虐罪に問われる。
明らかに「やり過ぎ」という例は罪に問われよう。彼らは現場で命を張っているわけだが、だからといって何もかもが許されるわけではないのは当然だ。
だが安全地帯から好き放題言うことが許されるのは彼らが命を張っているからではないか。そうも考える。
「現場至上主義者」と捉えられても困るのだが、安全地帯から好き放題言えるのは彼らが命を張っているからではないか。埼玉県警のように不手際を起こされては困るのだ。
6人殺害したペルー人を無期懲役に減刑した高裁など司法はどうかしている。頭のなかで理屈をこねくり回しているとそうなってしまうのではないか。
「うるさい、静かにしろ!」 入管施設「制圧」の実態 映像入手
「倒そう、制圧、制圧」。手袋をはめた制服姿の入管職員が、収容されていた日系ブラジル人男性を6人がかりで押さえ込み、「痛い、痛い」と叫ぶ男性の...
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手荒な制圧であったのでもう少し穏便にできないものかと思うのだが、その反面中途半端な実力行使だと反撃を喰らいかねず危険だとの考えもあるだろう。これは入国管理施設での制圧であるから逃亡の恐れはないのだが。
しかし例えば埼玉県熊谷市で2015年、女児2人を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者(無期懲役)の事件では埼玉県警が逃亡を許さず拘束していれば6人は殺害されずに済んだのだ。そういう面もある。
刑法39条を廃止せよ - 面白く、そして下らない
私は警察官に何度か職務質問されたことがある。任意のはずなのに横柄で腹がたった。「御上」意識が抜けていないのではないか。そうしたことから警察はあまり好きではない。
だが警察を含めた治安系組織の職員が実力行使をするのとは問題の質が違う。実力を暴力と言い換えても良いのだが、中途半端な実力行使では被制圧者に反撃されるかもしれず危険なのだ。
我々は安全地帯から好き放題言えるわけだが、現場で実力行使に当たる職員は被制圧者に反撃されるかもしれず危険と隣り合わせなのだ。
むろん特別公務員暴行陵虐罪が存在するから公務員の立場を傘に来て暴力を振るったり、セクハラしたりすることが許されるわけではない。
また反戦派はいわゆる「チキンホーク」を批判するわけだが、戦争に従軍して最前線で戦ってきた元兵士が強硬発言をすればそれに従うのだろうか?
血の犠牲は金で購えない - 面白く、そして下らない
米テレビドラマ『THE UNIT』を逆説の日本史23より孫引きする。
~~引用ここから~~
ボブ「でも聖書には、〃thou shall not kill〃(汝、殺すなかれ〈『十戒』〉とあります)」
ランツ「違う。聖書が意味しているのは〃thou shall not murder〃だ。この違いは些細なものだと思うか?」
ランツ「聖書は thou shall not murder と言っているんだ。わかるか?この二つの言葉(“to kill”と“to murder”)はヘブライ語ではまったく異なる。従ってその使い方もかなり意図的に区別されるわけだ。“to murder”とは不必要かつ不正に命を奪うことだ」
ボブ「でも、人の命を奪うことが必要なことなどあるのでしょうか?」
ランツ「わかっているはずだ。もしも真夜中にお前の家に侵入者があり、家族を傷つけようとしたらどうする?」
ボブ「でも、人の命を奪うことはどんな場合でも正当化されないと言う人もいます」
ランツ「そういった連中は自分たちの身を守るためにカネで他の人間を雇うのだ。そして自分たちは「人の命を奪うという選択」に決して直面しなくても済むようにする」
~~引用ここまで~~
これは戦争についてだが、警察官や入管職員が犯人ないし不法滞在者を制圧する際にも同種のことが言えるのではないか。
警察官や入管職員が「手を汚してくれる」から我々は安全を謳歌することができるのだ、と。
不必要かつ不正に命を奪うことは許されないとあるので、警察官や刑務官、入管職員がやり過ぎれば特別公務員暴行陵虐罪に問われる。
明らかに「やり過ぎ」という例は罪に問われよう。彼らは現場で命を張っているわけだが、だからといって何もかもが許されるわけではないのは当然だ。
だが安全地帯から好き放題言うことが許されるのは彼らが命を張っているからではないか。そうも考える。
「現場至上主義者」と捉えられても困るのだが、安全地帯から好き放題言えるのは彼らが命を張っているからではないか。埼玉県警のように不手際を起こされては困るのだ。
6人殺害したペルー人を無期懲役に減刑した高裁など司法はどうかしている。頭のなかで理屈をこねくり回しているとそうなってしまうのではないか。
上層部が右往左往するとそのツケは全て現場に回ってきますからね。安倍晋三は移民をがっつり受け入れましたからね。
現場の警察官や入管警備官全員が規律正しく職務に忠実ではないのは当然にしろ、彼らが命を張っているから日本の治安が保たれているわけですからね。それには感謝しないといけません。
私は外国人の本邦在留にかかわる仕事をしているので、入管の事情などは多少知っています。確かに、入管など杜撰なところもあるとは思うんですが、増え続ける不法滞在者に対し、そもそも国の姿勢が一貫していません
不法滞在者はお国へ帰って頂くのが一番なのですが、その帰国費用はどうするのか、病気になったら誰が治療費を払うのか、一応法的な定めはあっても、一方で不法滞在を許すな、と言い、一方で外国人の人権を守れを喚き散らす、現場の人たちはほんとどうしていいかわからないし、歯痒いこともたくさんあると思います
>>安全地帯から好き放題言えるのは彼らが命を張っているからではないか。
この言葉で救われる現場の人たちもきっと多いだろうと思います
ありがとうございました