前回は、シギショアラ散策の最初の部分だけお伝えしました。
シギショアラにある9つの見張り塔のうち、「靴職人の塔」と「ブリキ職人の塔」の写真などをご覧いただきましたので、今日は、まず、9つの塔について説明します。
9つの塔とは、「時計塔」のほかに
◆ ブリキ職人の塔(Turnul Cositorilor)
◆ 皮なめし職人の塔(Turnul Tabacarilor)
◆ 綱職人の塔(Turnul Franghierilor)
◆ 精肉業者の塔(Turnul Macelarilor)
◆ 毛皮職人の塔(Turnul Cojocarilor)
◆ 仕立業者の塔(Turnul Croitorilor)
◆ 製靴職人の塔(Turnul Cizmarilor)
◆ 鍛冶職人の塔(Turnul Fierarilor)
この名前を見ますと、どのような商工業が発展したのか、また、商工業者が自ら街を守ろうとしたことが分かると思います。
小高い丘の上にある美しい旧市街の大きさは、目算で南北400㍍、東西200㍍の80,000㎡といったところでしょうか。
私たちは、この小さい街をホテルから歩いて散策したのですが、方向音痴なものですから、どこをどう歩いたのか良く覚えておりません!
などといってますが、ホテルの左方向に小さな広場があり、そこから前回のブログで写真を掲載しました「製靴職人の塔」、「ローマカトリック教会」を、次に<ブリキ職人の塔>を見学しました。
そして、ここから街をぐるりと散策して、街のランドマークである「時計塔」に向かったのですが、その間の楽しい・美しい光景をいくつかご覧いただきましょう。
<共産党時代の国民車>
<人間の目のような屋根>
<同じく>
<街角でおばあさんを見送る>
<時計塔に近づく>
赤い車は、共産党時代のものだといいますから珍しいものを見た思いです。
次の人間の目のような屋根ですが、街のあちこちで見かけました。監視や屋根裏部屋の明り取りでしょうか?
「街角でおばあさんを見送る」というのは、街を散策していましたら、地元のおばあさんが歩いていて、私たちが思わず駆け寄り声をかけたのですが、気さくで素朴な姿に感動して後姿を見送った、というシーンです。
こうして、散策しているうちに時計塔の前の広場に着きました。この近くには「ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家」がありますので、「時計塔」とともにご覧いただきましょう。
<ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家>
<時計塔前の広場>
<街のシンボル時計塔>
ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家は、現在、カサ・ブラド・ドクトルという名前のレストランになっていて、私たちも夕食をこのレストランでいただきました。
写真には、「CASA VLAD DRACUL TERASA」という大きな表札がありますが、こちらは私邸の入口なのでしょうか?
「時計塔前の広場」に見える左端の黄色い壁は、レストランの入口になっています。
また、「時計塔」ですが、右側に写っている建物のうち、手前の薄茶色の建物が大砲や槍などが展示されている「中世武器博物館」です。
この後は、時計塔の中の階段を上ってテラスから「赤い屋根が連なる美しい街」の光景を見学しました。テラスは、時計塔の尖塔の下に黒い空間が見えていますが、そこがテラスになっていました。
時計塔は、14世紀半ばに建設されました。塔の屋根の4つの小塔がありますが、裁判の自治権を象徴するものだそうです。現在の建物は、1676年の大火後に再建されたもので、1894年には屋根の大規模な吹き替え工事が行われ、現在みられる色鮮やかなタイルが貼られました。
17世紀に作られたからくり時計は、今も動いていて、機械仕掛けの人形が出てきて時を知らせるようになっています。
城壁内に面している時計盤と下街をむいている時計盤とでは、出てくる人形が異なっています。前者は、平和、正義、法、昼夜などを象徴する人物になっており、後者は、月曜に対応するディアーナ、火曜に対応するマールスなど1週間を表すローマ神話の神々になっています。
また、時計塔の内部は、1899年に設置された「歴史博物館」になっていて、古代ローマ時代の生活用品や家具、手術道具など様々な物品を展示しています。
こうした時計塔の中ですが、テラスから見えたシギショアラの美しい町並みをご覧ください。
<赤い屋根が連なる>
<修道院教会>
<東京への方向と距離を示す盤>
<こちらにも赤い屋根が!>
<子供たちの大きな歓声が>
時計塔の見学が終わりますと、ホテルの前を通って土産やなどを見ながら歩き、屋根付きの木造階段を上って「山上教会」に向かいました。
山上教会は、城壁の南側に位置していて、現在、ドイツ語学校となっている山上学園が隣にあります。
<屋根付きの木造階段>
この階段ができた1642年当時は、300段だったのですが、現在は175段になっています。冬場に礼拝堂や通学に、丘に登る人々のために作った階段ですが、屋根は雪よけのためでしょうか?
<山上教会の前>
<山上教会>
階段を上りますと、1345年建立、1525年完成の山上教会がありました。
この教会は、トランシルバニア地方のゴシック建築の代表的な建物と評価されていて、建築当初のカトリック聖堂から1547年にルーテル派の教会堂になったそうです。
内部には、14世紀から15世紀の美しい壁画などが残っているそうですが、残念ながら中には入りませんでした。
ところで、「山上教会の前」の写真は、右側の建物が山上教会ですが、樹木に隠れている建物は何だと思いますか?
この建物が、9つの塔の一つである「綱(つな)職人の塔」です。この塔は、13世紀に建造されたシギショアラ最古の部類に属する塔で、保存状態の良さが評価されています。
帰り際に、教会から屋根付き木造階段の外観が見えましたので、ご覧ください。
<屋根付き木造階段>
では、本日はこれにて失礼します。
シギショアラにある9つの見張り塔のうち、「靴職人の塔」と「ブリキ職人の塔」の写真などをご覧いただきましたので、今日は、まず、9つの塔について説明します。
9つの塔とは、「時計塔」のほかに
◆ ブリキ職人の塔(Turnul Cositorilor)
◆ 皮なめし職人の塔(Turnul Tabacarilor)
◆ 綱職人の塔(Turnul Franghierilor)
◆ 精肉業者の塔(Turnul Macelarilor)
◆ 毛皮職人の塔(Turnul Cojocarilor)
◆ 仕立業者の塔(Turnul Croitorilor)
◆ 製靴職人の塔(Turnul Cizmarilor)
◆ 鍛冶職人の塔(Turnul Fierarilor)
この名前を見ますと、どのような商工業が発展したのか、また、商工業者が自ら街を守ろうとしたことが分かると思います。
小高い丘の上にある美しい旧市街の大きさは、目算で南北400㍍、東西200㍍の80,000㎡といったところでしょうか。
私たちは、この小さい街をホテルから歩いて散策したのですが、方向音痴なものですから、どこをどう歩いたのか良く覚えておりません!
などといってますが、ホテルの左方向に小さな広場があり、そこから前回のブログで写真を掲載しました「製靴職人の塔」、「ローマカトリック教会」を、次に<ブリキ職人の塔>を見学しました。
そして、ここから街をぐるりと散策して、街のランドマークである「時計塔」に向かったのですが、その間の楽しい・美しい光景をいくつかご覧いただきましょう。
<共産党時代の国民車>
<人間の目のような屋根>
<同じく>
<街角でおばあさんを見送る>
<時計塔に近づく>
赤い車は、共産党時代のものだといいますから珍しいものを見た思いです。
次の人間の目のような屋根ですが、街のあちこちで見かけました。監視や屋根裏部屋の明り取りでしょうか?
「街角でおばあさんを見送る」というのは、街を散策していましたら、地元のおばあさんが歩いていて、私たちが思わず駆け寄り声をかけたのですが、気さくで素朴な姿に感動して後姿を見送った、というシーンです。
こうして、散策しているうちに時計塔の前の広場に着きました。この近くには「ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家」がありますので、「時計塔」とともにご覧いただきましょう。
<ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家>
<時計塔前の広場>
<街のシンボル時計塔>
ヴラド・ドクトル(2代目の王)の家は、現在、カサ・ブラド・ドクトルという名前のレストランになっていて、私たちも夕食をこのレストランでいただきました。
写真には、「CASA VLAD DRACUL TERASA」という大きな表札がありますが、こちらは私邸の入口なのでしょうか?
「時計塔前の広場」に見える左端の黄色い壁は、レストランの入口になっています。
また、「時計塔」ですが、右側に写っている建物のうち、手前の薄茶色の建物が大砲や槍などが展示されている「中世武器博物館」です。
この後は、時計塔の中の階段を上ってテラスから「赤い屋根が連なる美しい街」の光景を見学しました。テラスは、時計塔の尖塔の下に黒い空間が見えていますが、そこがテラスになっていました。
時計塔は、14世紀半ばに建設されました。塔の屋根の4つの小塔がありますが、裁判の自治権を象徴するものだそうです。現在の建物は、1676年の大火後に再建されたもので、1894年には屋根の大規模な吹き替え工事が行われ、現在みられる色鮮やかなタイルが貼られました。
17世紀に作られたからくり時計は、今も動いていて、機械仕掛けの人形が出てきて時を知らせるようになっています。
城壁内に面している時計盤と下街をむいている時計盤とでは、出てくる人形が異なっています。前者は、平和、正義、法、昼夜などを象徴する人物になっており、後者は、月曜に対応するディアーナ、火曜に対応するマールスなど1週間を表すローマ神話の神々になっています。
また、時計塔の内部は、1899年に設置された「歴史博物館」になっていて、古代ローマ時代の生活用品や家具、手術道具など様々な物品を展示しています。
こうした時計塔の中ですが、テラスから見えたシギショアラの美しい町並みをご覧ください。
<赤い屋根が連なる>
<修道院教会>
<東京への方向と距離を示す盤>
<こちらにも赤い屋根が!>
<子供たちの大きな歓声が>
時計塔の見学が終わりますと、ホテルの前を通って土産やなどを見ながら歩き、屋根付きの木造階段を上って「山上教会」に向かいました。
山上教会は、城壁の南側に位置していて、現在、ドイツ語学校となっている山上学園が隣にあります。
<屋根付きの木造階段>
この階段ができた1642年当時は、300段だったのですが、現在は175段になっています。冬場に礼拝堂や通学に、丘に登る人々のために作った階段ですが、屋根は雪よけのためでしょうか?
<山上教会の前>
<山上教会>
階段を上りますと、1345年建立、1525年完成の山上教会がありました。
この教会は、トランシルバニア地方のゴシック建築の代表的な建物と評価されていて、建築当初のカトリック聖堂から1547年にルーテル派の教会堂になったそうです。
内部には、14世紀から15世紀の美しい壁画などが残っているそうですが、残念ながら中には入りませんでした。
ところで、「山上教会の前」の写真は、右側の建物が山上教会ですが、樹木に隠れている建物は何だと思いますか?
この建物が、9つの塔の一つである「綱(つな)職人の塔」です。この塔は、13世紀に建造されたシギショアラ最古の部類に属する塔で、保存状態の良さが評価されています。
帰り際に、教会から屋根付き木造階段の外観が見えましたので、ご覧ください。
<屋根付き木造階段>
では、本日はこれにて失礼します。