先日、「欧米金融機関は粉飾決算やり放題!」と「新型インフルエンザは米国の陰謀!?」いうタイトルの記事を「大恐慌を逆手にとる投資戦略2010年世界経済大予言(松尾民輔氏、増田悦佐氏)」という本の紹介で書きました。
その後、本の自分が気になるところだけ(会計基準など)を読むようでは駄目だと思い、昨日からこの本を最初から読み直し始めました。
もちろん、小生は金融機関に勤めていた人間ではありせんので、銀行などの味方をする謂われはないのですが、金融機関を含めて日本がいかに真面目にルールを守り、仕事に取り組んでいるか、そして、製造業を大事にするからこそ日本が今日の世界的な金融危機でも「ビク」ともしないのだとがわかりました
この金融と製造業の話は、第2章の「さらば金融立国!製造業こそが日本と世界を救う」にでてきますが、今日は第1章の「オバマの賞味期限は2010年で終わる?!」についてお伝えします。
ところで、経済といえば、ギリシャのデフォルト危機をきっかけに金融問題(ゲームや賭博?)である株式相場や為替相場が大きく乱高下していますが、今日は為替相場が大きく円高になったようです。その理由が金融に対する規制強化法案がアメリカ議会を通過するため、というような話ですが、小生のような素人にはどうして円高になるのか理解できません。
勝手に解釈すれば、マネーゲームで儲ける機会を奪われかねない、だから、アメリカドルを手放して円を買おうというのでしょうか?でも、円ならマネーゲームが自由にできるということでもなさそうです。
本心は、ユーロは危ない、アメリカドルも金融立国崩壊で危ない、唯一日本だけが製造業に裏打ちされた通貨(円)だから信用できる、ということでしょうか?
そんな中で、今日、この本や、ジパング再来(三橋貴明氏)の意見と正反対と思われる本の宣伝が新聞にでていました。
驚くことなかれ、日本テレビの解説委員辛坊治郎氏と正記氏(兄弟?)が書いている「日本経済の真実」という本です。
衝撃的な言葉が添えられています。
「ある日、この国は破綻します」
そして、「世の中にはインチキがあふれています。最近流行しているのは「日本の国債は、外国人は買っていないから、いくら増やしても大丈夫」とか、「税金が足りなければ、どんどん政府が勝手にお札を刷ればいい」「国民年金の未納がいくら増えても問題ない」なんて話です。・・・・
という宣伝文句で、日本経済の不安を煽っています。
しかも小泉、竹中政策の一番の問題だった雇用政策についての批判を「大うそ」といっています。
果たして、どちらの言うことが正しいのでしょうか?
小生は、欧米をマネた金融自由化という名の金儲け(金融立国政策)と市場原理主義の象徴である規制緩和政策は失敗だったと思いますし、まして、借金が悪いというのなら一貫して国の借金を増やしたのは誰なのだ?ということになります。
国の借金のことには触れていませんが、「次の覇権国家(黄金の国)は日本だ!」という主張と、日本の将来を悲観して「この国は破綻する!」という主張ではあまりにも違いが大きすぎます。
今日は本来ですと「オバマさんの賞味期限」の話をしたかったのですが、借金に関連して日本の将来を楽観するのか悲観するのかという、よくわからない話になってしまいました。オバマさんの件は次の機会にしたいと思います。
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