最近、歌舞伎役者がもてはやされています。
先日も結婚の話題が日本中に広がりましたが、歌舞伎役者のことをなぜ屋号で呼ぶのか不思議でなりませんでした。
小生は歌舞伎を直接、見たことはありませんが、テレビなどを見ますと、観客が「ナリタヤ!」とか「オトワヤ!」という声を発しています。
こういう声を聞きますと「まるで、商売人ではないか!一体どういうことなのか?」不思議でなりませんでした。
そこで調べてみました。どうやら、これには江戸時代の身分制度が関係しているようです。
皆さんご存じのように江戸時代には、士農工商という良民と、その下の階層のと呼ばれる人達がいたのです。
役者は、もともと河原乞食といわれる身分だったのですが、あるとき、役者は良民かかが問題になったそうです。
幕府はいろいろと協議して、役者は良民であると判断したそうです。この時の役者は小大名顔負けの経済力を持っていたそうですから、これが良民と判断した材料になったのかも知れませんね。
こうなると、役者は当然、大喜びです。それまで良民だかだかわからないまま、劇場付近にかたまって住んでいたのを、天下御免の良民だぞというので競って表通りに住み始めたのです。
江戸時代の法律では、表通りは商家でなくてはならなかったので、団十郎、幸四郎、菊五郎などといった人達はお手のものの化粧品屋を開いたというのです。
化粧品屋の他、小間物屋、薬屋を開いた役者もいたということですが、商いには屋号がつきものですから、あっという間に、歌舞伎役者の間で屋号で呼ぶことが流行ったということです。
その名残がいまに残っていることではないでしょうか?
よく調べた?「つい誰かに話したくなる雑学の本」から引用しました。
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