今日のタイトルは過激でしょう。
このタイトルは、4月9日に記事にした「2010年世界経済大予言」という本のみだしに使われています。
小生は、このブログで日本の会計基準が欧米のマネをしてコロコロ変わるのはおかしい!と何度か指摘してきましたが、これを読むとその指摘が正しかったことになり、ホットしています。
早速、その中身を紹介したいと思います。
『松藤 先日、プライベートバンクの人間にあったら不思議なことを言い出したんですよ。「アセットを評価する=負債を評価しなおす」というわけです。英文の文書を見せてくれたんですが、しばらくピンと来ませんでした。
こういうことなんですね。もし格付けがA(シングルA)からBBB(トリプルB)になったとしたら、調達金利はいまライボ+3%だけれども、+0.5%で調達できるから二五〇ベーシス分が利益になる・・・・というわけです、この負債再評価ですが、実質的には「粉飾決算の勧め」と言い換えてもいいくらいですよ。』
と言っているのですが、この話の内容が小生にはよく分かりません。
でも、小生は、企業の経理に長く携わっていますが、負債の再評価などという話は聞いたことがありません。ライボ(ロンドン、インターバンク・・・?)なんとかという後の文章は、銀行の調達金利の話だと思いますので、この会計基準は銀行の話だと思うのですが、勝手にこんなことをして決算を「誤魔化して」良いのでしょうか?
それにしても、どのようにBS上の負債を表示するのでしょうか?BS上の負債をいじるのではなく、PLに評価益を計上するという話かも知れませんね。
そうすると、結果的に利益剰余金が増加することになります。でも、こういう未実現利益で配当などをして良いのでしょうか?
でも、分からない話ですね。借金したからこそ負債に計上されているはずで、金利も決まっているはずです。借金した相手に「うちの借金の格付けがAに上がったから、金利を2.5%下げてもらう。」ということでしょうか?そんな虫の良い話は、相手が承知するはずはないと思うのですが・・・
約束の金利は払って、評価益も計上する、と言うことですと、まさに「粉飾決算」ですね。
評価益を計上するには負債を減額するか、架空の資産(負債評価益見返り勘定?など)を計上する必要があるからです。
もしかしたら、日本の銀行がデフォルトすると大騒ぎになったときに、BS規制(自己資本比率、国際基準8%)という言葉が流行りましたが、これも欧米の陰謀ではないでしょうか?
続いて、増田さんが次のように述べています。
『増田 実におもしろい話ですね。一九九六~八年頃、日本の金融機関が危機的状態になったときに欧米の政府要人や知識人たちがなんといったか?
「日本政府は金融機関への監視が甘すぎる」
さんざん言われましたよね。さらに、「厳しい査定で時価評価した結果、日本の金融機関が全部つぶれるなら、欧米のそれがとってかわるからいいんだ。日本市場を独占することになるかもしれないけど、これが効率化なんだ。優勝劣敗はしかたがない。日本のためを思ってやっていることなんだ」と言うわけです。
これが真っ赤なウソだ、とはっきりしました。自分のところの金融機関が危なくなるといきなりルールを変えてしまう。資産の再評価あり、負債の再評価あり、なんでもありの粉飾やり放題です。
日本人は人がいいから、かなり厳しい時期に年金の評価ロスのきちんと計上させています。日本中で破綻の危険のない銀行など一つもない・・・・』
といっています。そして、そうした粉飾をした欧米の銀行が今後どうなるかの見通しを述べています。
ところで、大きな方向性として、次の2~3世紀は日本の黄金の時代が来る、そして、その幕開けが始まっているといっています。
このように面白い内容ですので、今後もレポートしたと思います。
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