平成9年(1997年)10月1日、長野新幹線の開業により、信越本線の横川駅から軽井沢駅の11.2kmが廃止となりました。現在、その区間の内、横川駅から熊ノ平駅までは、「アプトの道」という遊歩道が整備されています。
8月31日(日)、私は群馬県のふるさと切手にもなった旧丸山変電所と眼鏡橋が見たくて、その道を歩きました。一回目の報告は、旧丸山変電所までです。
案内表示に従い、「アプトの道」を目指しました。
碓氷峠鉄道文化むらの横を通ります。
碓氷峠鉄道文化むらは立ち寄れなくて残念です。
「アプトの道」は、信越本線の上り線を遊歩道にしていました。下り線は観光のトロッコ列車が走ります。列車がちょうど来ました。
途中に信号機がありますが、使われていないためでしょう。かなり腐食が進行しています。
上信越自動車道の橋の下をくぐります。
しばらく行くと、見えてきました。旧丸山変電所です。トップの写真です。
丸山変電所は、明治45年(1912年)、機関車の電化のために造られたそうです。碓氷峠は最高勾配が66.7‰という急勾配で、アプト式の鉄道でしたが、蒸気機関車では遅く、また輸送能力も小さく、トンネルでの煙の問題にも悩んでいました。このため、電化が日本で一番先に行われたそうです。
レンガ造りの建物は魅力的です。
変電所という機能だけで済む施設ですが、さりげなく美しさが造られていると思います。上の写真の建物側面と下の入口は特にそう思います。
変電所は、2つの建物から成っています。下の写真の手前側が電気室で奥側が蓄電室です。
蓄電室には312個の蓄電池が置かれたそうです。充電中は、室内に水素と硫酸雲霧が大量に発生するので、喚起しやすいように工夫されているそうです。
機械室では、交流を直流に変換していました。
丸山変電所は、昭和38年(1963年)に新線が開通するまで役目を担っていたそうです。平成6年(1994年)に国の重要文化財に指定されました。
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