旧丸山変電所を見て、再び「アプトの道」を歩きました。
峠の湯の所で、信越本線からは外れた部分を進みます。
峠の湯は、昨年7月31日に発生した火災により、現在、休止しています。
再建の入札告示が9月9日になされたそうです。10月22日に開札で再建が始まります。
鉄道が分岐された部分に来ました。
右が新線(複線)で、左が旧線です。道は、この後旧線を辿ります。ポイントの部分は下の写真です。
北原白秋の歌碑が有りました。
うすいねの
南おもてと
なりにけり
くだりつゝ思ふ
春のふかきを
「碓井の春」という題だそうです。元々は横川駅近くの国道18号にあったそうですが、平成13年鉄道文化むらの建設により、ここに移設されたそうです。
やがて1号トンネルが見えてきました。
旧丸山変電所と同じく、レンガでできたトンネルです。
この部分は、作業員の避難場所でしょうか?
私は、トンネル工学も鉄道工学も勉強しましたが、この部分は習った記憶がありません(忘れただけかな?)。
2号トンネルを過ぎると碓氷湖が広がります。
碓氷湖は、坂本ダムによって造られた人造湖です。
3号トンネル、4号トンネルと旧信越本線のトンネルを進みます。3号トンネルの向こうに4号トンネルが見えます。
5号トンネルも進みます。
5号トンネルを貫けると、目の前にめがね橋が有りました。
ここでは、橋の下に降りていく道が整備されています。降りて行きました。
私は、思わず、「スッゲェー。」と声を発してしまいました。
レンガ造のアーチ橋です。明治26年までに造られたそうです。正式な名称は、碓氷第三橋梁です。200万個以上のレンガが使われているそうです。群馬県には、富岡製糸場もそうですが、レンガ造が多いです。建築材料として、レンガが選ばれ、供給できる体制ができていたからでしょう。
解説板が設置されています。
でも、どうやってあのレンガを積んだのでしょう。たぶん、足場により柱を積み、途中から、下写真のの石が入った部分を支点として支え、アーチ部分を積んだと考えました。
私は、橋梁技術者として仕事をしていたことも有り、このめがね橋は見たいと思っていました。やっと、念願が叶いました。
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