今回は、音楽記事です。
前回は、ロバート・ジョンソンについて書きました。
そこからのつながりで、ジョンソンの「四辻ブルース」を
Crossroads としてカバーした
Cream について書きましょう。
クリームは、エリック・クラプトンがやっていたバンド。
クラプトンにくわえて、ベースのジャック・ブルース、ドラムのジンジャー・ベイカーという3人組です。クラプトンは、そのときすでにヤードバーズなどの活動で名うてのギタリストとして知られており、そのヤードバーズ脱退後に参加したのが、クリーム。1966年に、『フレッシュ・クリーム』でデビューし、そこから一気に大物バンドになります。
しかし、その活動は長くは続きませんでした。
ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーはもともと仲が悪かったそうですが、エリック・クラプトンも、そこをうまく調整していくような人徳を持った人ではありません。とにかく3人とも前に出るタイプで、ライブでは、ほかの二人に気づかれないようにこっそりと自分の楽器のボリュームを上げるなんてことがあったといいます。で、3人ともそれをやってるので結局バランスはあんまり変わらないという……
そんな感じだったので、メンバー間の確執で解散するまでにそう時間はかかりませんでした。
1968年、わずか二年の活動で、クリームは解散。
その後一時的に再結成したことはあったようですが、本格的に再結成することはありませんでした。ジャック・ブルースは2014年にこの世を去り、先日ジンジャー・ベイカーも死去したことで、いまや存命なのはクラプトンだけに。さすがにもうクリーム再結成はないでしょう。
サンシャイン・オブ・ユア・ラブは、彼らの代表曲といっていいでしょう。
独特なコード進行が耳に残ります。そこはかとなく、サイケデリック風味も感じさせます。
ブルースとサイケデリック……60年代後半のロックにおける最重要キーワードです。そういう意味でも、クリームはまさに当時のロックンロール最先端にいました。
そして、クリームの音楽性において注目すべきは、ジャック・ブルースのベース。
クリームといえばエリック・クラプトンのバンドというイメージが強いと思われますが、実はジャック・ブルースがボーカルをつとめる歌も多く、決してクラプトンが中心というわけでもないのです。
以前、ロック革命とはベース革命だったのではないかということを書きましたが……それは、60年代ぐらいにロック史に大きな影響を与えたバンドの特徴は、ベースにあるという意味です。
その最たる例がビートルズのポール・マッカートニーということになりますが、フーのジョン・エントウィッスルなんかもそうでしょう。そして、クリームのジャック・ブルースも然りです。
ベースが単にベースラインを追うだけでなく、ときにはギターのように奔放に動く。程度の差はあれ、上に挙げた三人全員にいえることでしょう。それがリスナーに、こいつら何か違うと思わせることになったのではないかと。
そういう点からしても、クリームはロック史上に大きな足跡を残したバンドなのです。
ボクは対極するトリオ『BB&A』が大好きなのですがジェフ・ベックよりもティム・ボガート&カーマイン・アピスの強烈なリズム隊が大好きでした。
いつか『BB&A』の記事を書いて欲しいです。よろしくお願いします♩
BB&Aが好きというのは、通な感じがしますね。
逆に私はあまりそちらに詳しくないんですが……せっかくリクエストを頂いたので、いろいろ調べていずれ書いてみようと思います。
日本だと今ではケンケンのベースが奔放というか攻撃的なベースを弾く。
あと・・・、細野晴臣さんのベースが好きでした。
奔放ではないけれど、しっかりと響くようなベースで個性的。
そういえば、岸部一徳さん、タイガースのときに、海外のミュージシャンに評価されたって逸話がありますねぇ。
富士通の木村拓哉とでたCMで弾いていたのを見ましたが、楽しそうで印象に残っています。
あ、ジミーペイジがヤードバーズにいたころ、ギターがジェフベックでベースがジミーペイジだったですよね、確か。!(^^)!
細野晴臣さんは、たしかにあまり目立ちはしませんが……通好みな感じがします。細野さんは忌野清志郎の最後のアルバム『夢助』にも参加されていましたが、やはりそれだけの名手ということですね。
あと、ジミー・ペイジ。そう、ペイジ大先生はヤードバーズに最初ベースで入ったんですよね。いわゆる三大ギタリストの人たちはわがままなイメージがありますが、裏方経験も豊富なジミー・ペイジであればこそ、そういうこともできたのかなと思います。ジェフ・ベックがやめてしまわなければ、ベーシストとしても重要な役割をしてたかも……