今年のプロ野球は、ソフトバンクの日本一で終了しました。
リーグ2位から下克上での日本一……
内容としては十分なものだったと思いますが、やはり、下克上というのは、納得がいかないという感をもつ人が少なくないと思うんです。特に、リーグ優勝しながら日本シリーズ進出を逃した西武はそうでしょう。
そこで、ポストシーズンのあり方について、勝手に改善策を考えてみました。
(1)ゲーム差に応じてCSのアドバンテージを増減する
去年の広島は、ぶっちぎりでペナントレースを終えたのに、CSで敗れて日本シリーズ進出を逃しました。CSは理不尽だという怨嗟の声があがるのは、こういうときでしょう。
現行のシステムでは、ペナントの結果がどうであれ、一勝のアドバンテージがあるだけで、そのためにペナントの重みがないということになっています。
そこで、たとえば、5ゲーム差ごとにアドバンテージを一つ追加する、というふうにします。
仮にペナントレースで10ゲーム差つけて優勝した場合、CSラストステージでのアドバンテージが2勝ぶんになるわけです。これなら、ペナントでぶっちぎりだったという結果がその後の戦いにも反映されます。また、下克上が起きた場合も、それだけのアドバンテージをひっくり返したわけなので、理不尽感は薄れるでしょう。
(2)CSで下克上が起きた場合、日本シリーズでも順位差に応じたアドバンテージをつける
日本シリーズにもアドバンテージを導入します。
そのアドバンテージは、ペナントレースでの順位の差に応じて変動することにしましょう。
たとえば、今年の広島―ソフトバンクのように、リーグ1位とリーグ2位の対戦となった場合、順位差が1だったので、広島側に一勝のアドバンテージをつけます。去年の横浜―ソフトバンクであれば、リーグ3位とリーグ1位で順位差が2なので、ソフトバンク側に2勝のアドバンテージがつくというシステムです。2位と3位だった場合は、2位の側にアドバンテージを一つ……ということになります。
いかがでしょうか。
こういうルールを導入すればもちろん下克上は難しくなりますが、そもそも下克上は難しくて当たり前。そうでないと、半年かけてやってきたペナントレースの価値が軽くなってしまいます。なので、これぐらいのハードルがあってもいいんじゃないでしょうか。