ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

原子力砕氷艦レーニン号博物館見学

2009-10-28 00:00:00 | ムルマンスク市・街の表情
原子力砕氷艦レーニン号をご存知ですか?
当時ソビエトの叡智を集結させて製造された、世界初の原子力砕氷艦です。

ムルマンスク港に長いこと係留していたものの、改修などでその中身をなかなか拝めなかったその雄姿。wikiでは「2005年から博物館船として公開」と書かれていますが、実際は今年6月に完全一般公開、ムルマンスクの新観光名所誕生となりました。

筆者も業務の合間を見て、13:00からの回を見学してきました。

開始15分前に砕氷艦前に到着しましたが既に40名近くの拝艦希望者でごった返していました。元気な子供がいっぱい。本物の原子力砕氷艦を目前にワクワクしていました。


最初は会合室に。その後2グループに分かれ、艦橋(かんきょう)、通信室、機関室、機関制御室、医務室、博物館室、原子炉室の順に廻りました。

艦橋。船橋または別名ブリッジと言われる操縦空間です。操舵機、コンパスなどなど、ちょっと触ったら動き出しそうな様子。
テーブルには北極海の地図が置かれ、窓からはコラの景色を一望できます。

通信室。文字通り通信を行う場所です。艦橋のすぐ裏側にあります。無線やら大きなペンレコ(多分大気圧を記録)やらが装備されています。

機関室。原子炉室で生成された蒸気でタービンを回しシャフトへ。狭い足場の下に大きなシャフトが2機ありました。

機関制御室。運転制御機器がズラ~~~リ所狭しと並んでいて、20名入るのがやっと。思わずボタン押したくなります(といっても動きませんが)。

医務室には懐かしの体重計(上部の分銅を左右にずらして計る)がある他、手術室などがあり質素だけど設備十分。

原子炉室。小窓から覗きますがドキドキしました。レーニン号では就役6年後に原子炉事故がありましたが、この事故を機に大改装がなされ、原子炉も新型に代えたとのこと。もちろんここで見たのも新型です。

最後に博物館室。ここにはレーニン号関係の歴史的価値がとても高い資料が展示されています。

説明は勿論ロシア語ですが、事前にレーニン号をネットなどで予習してから見学すると役立つでしょう。

  開館日   12:00(水~金)/12:00、13:00、14:00、15:00(いずれも土日祝)。
  所要時間  1時間
  入場     50~100RUB(7歳未満は無料)
  お問合せ先 48-05-44(ロシア語)
  ※大人数の場合は予め連絡した方がいいようです。


『世界初原子力砕氷艦 レーニン号が就役するまで①②』
ソ連国民老いも若きも男も女も総出でこの砕氷艦を製造したんですね。
ものづくりの原点を見るような、そして思わず感動する渋~いドキュメンタリー映画を見つけました。
ロシア語ですが、関係ないです。絵見るだけで十分。短いので是非ご覧ください。





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