今の車は、コンピューターで制御されている。ハッキングされたらどうなるのか。アメリカのラスベガスで開催されているハッカーの祭典「デフコン」で専門家が発表したという。
発表したのはツイッター社の研究者チャーリー・ミラー氏。トヨタのプリウスとフォードのエスケープを例にしたそうだ。
それによると運転者の意思に反して急加速や急ブレーキを利かしたり、ハンドルを動かしたり、エンジンを切り残り少なかった燃料計を満タンとして表示させたりできるという。要するに何でもできるということのようだ。
これは、かなり怖いことに思える。運転者がコントロールできない車ほど怖いものはない。当然メーカーは、防御措置をとるだろうが、今の悪さをするウィルスが蔓延するインターネットの状況を見ると、いたちごっこで危険の最たるものが車ということになる可能性は否定できないだろう。
そうなれば、ひょっとして昔のマニュアル車でコンピューター制御のない車が売れるかもしれない。年代モノの車も大事に保管しておればいずれ役に立つ時が来るのかも。
コンピューターが大衆化してインターネット全盛というのも、いい面と悪い面があるということを痛感させられる。そしてこれが、航空機や列車にもハッキングとなれば計り知れない恐怖に見舞われる。
テロ集団や狂信者がそれをやったら。と思うと背筋が寒くなる。いずれにしても取り越し苦労に終わることを祈るしかないのかも。