影
椅子と猫
近頃 事あるごとにエイジングを感じてしまう
カタカナで書くと何となく味わいがあるような錯覚だが
要するに 老化現象であり
猫しかり 人間しかり
つまり 我が家は老老世帯なのだ
リリコ
それでもまだ 猫たちの写真は見られるけど
時々 自分たちの写真を見ると目を覆いたくなる
まあ 年には勝てませんわ
一緒に過ごして 一緒に老いて
これからもよろしく ね
ラルゴ
◇ ハマヒルガオ ◇
庭に出た時に撮った写真がたくさんあるので
その中からです
5月 爽やかで一番いい季節なのかも
と ふと思うものの
個人的には一番疎ましく思う季節
5月から6月にかけてが一番苦手である
夏至が近いころが最もダメで
夏至を過ぎると これから日が短くなるとホッとする始末
理由は分からないけど
冬生まれだからかなあと 勝手に思ったりする
そういえば
リリコも冬生まれだね
◇ シロチドリ ◇
リリコは穏やか
私には べったり甘えることがないけど
ラルゴがいない時
そっと近くにやってくる
頭もよく 争いも好まない
その為 ラルゴといっしょになると
すっと 自分から引いてしまう
◇ ユキノシタ ◇
無心に身繕いをするラルゴ
レロレロ レロレロレロ
ふと 動作が止まると
悪い形相になる
そしてまた 無心に身繕いを始める
レロレロ レロレロレロレロ
そして また止まる
その繰り返しの後
やっと 落ち着いた
ふう
◇ ジャーマンアイリス ◇
ラルゴとリリコ
同じ部屋の中にいても
それぞれ 居場所が決まっているようだ
リリコの居場所の一つに
パソコンを使う時に使う椅子の下がある
元は学習机の椅子だ
椅子の下には物を置ける造りになっている
そこにクッションを置いていたら
いつの間にか リリコの定位置になってしまった
いつもは椅子の背に
袖なし半纏を掛けている
それが カーテンのようになって
いわば緩やかなパーテーションの役割をしている
椅子をしまえばコの字の形で
ラルゴに追いかけられた時の
避難場所にもなっている
ここに逃げ込まれると
ラルゴは どうしようもない
そのことを
リリコはちゃんと心得ているのだった
ネコノシタは面白い
表面はザラザラなのに 裏面はツルツル
ベロン ベロン と よく動く
リリコ
ラルゴだって負けてない
こちらは ユキノシタ
咲き始めました