北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

秋室内に入ってくるかもしれない昆虫

2015年11月24日 | 昆虫の飼育やお話など
12月を前にして札幌にやっと本格的な雪が降りました。
昆虫たちは今寒さに耐え忍び何処かで越冬していることでしょう…

今年もカメムシ被害が相次いだ秋の北海道。
そんなカメムシにも種類があって、他にもいろいろ室内に入ってくるかもしれない昆虫がいます。
今回は越冬場所に室内や物置を選んでしまう、人間にとって厄介な虫たちを紹介します。


スコットカメムシ 札幌市厚別区
平地はクサギカメムシ、そして山地はスコットカメムシという印象があります。
北海道のカメムシ被害の中核ですね。

1センチほどで体の中心に白紋があるのが特徴。
都市部にもいますが、森林の近い建物や特に山地ではおぞましい数が押し寄せます。

日中に日の当たる場所に集まり、よく洗濯物に付くので注意。
気づかずに取り込んでしまうとそれが刺激になりなかなか取れない悪臭を放つのでとても厄介です。



クサギカメムシ 札幌市厚別区
16ミリ前後の平地に多いカメムシ。
といってもスコットカメムシのような数にはならない感じです。
しかし大きめなのでショックは大きいかもしれません。
都市部ではクサギカメムシ>スコットカメムシとなることが多いように感じます。



ヨツモンカメムシ 札幌市清田区
13~15ミリ。
大量のスコットカメムシの中にぽつぽつ混じっている印象。
2015年の今年は例年より多めに確認しましたが、それでもスコットやクサギよりかは少なかったです。
今年は北一条や自宅でも確認することができました。


ナミテントウ 恵庭市
いろいろな紋の種類があり、見ていて楽しいテントウムシ。
大量のスコットカメムシとのセットで本種も多いと大変です。
一回りほど大きいカメノコテントウという種類もいるので注意。



オツネントンボ 札幌市厚別区
車庫や物置に入り込むことが多い北海道唯一の成虫越冬をするトンボ。
物置に入ったはいいが、翌春出られなくて死んでしまう個体がいるので春には気にしてあげるといいです。



越冬タテハ類(写真はエルタテハ) 札幌市厚別区
クジャクチョウやシータテハなど数種いるが大体この3種だと思います。
こちらもオツネントンボのように物置などに入ることがある。
ちなみに本種に至っては真夏に避暑目的で室内に入ってくることもあります。



フクラスズメ 積丹町
開張85mm前後
成虫越冬する大型蛾でも、北海道ではそこまで個体数が多いわけではないので物置などに入り込んで越冬することは少ないと思います。


これらの虫たちは早春に越冬場所から這い出してきます。
そんな春に初めて昆虫たちの存在に気づくことがあります。
それほど、昆虫たちは基本害がない生き物です。
昆虫がそこに来るということは元々そこは昆虫たちの住み家だったということでもあります、なのでそう神経質にならずおおらかな心で向き合ってあげてください。


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