北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

事故死したエゾムシクイ

2013年05月28日 | 春の散策日記
先々週、窓にぶつかって死んでしまったエゾムシクイを見つけた。
去年は近くで窓にぶつかったメボソムシクイ(オオムシクイという名前に変えた方がいいかも)やシジュウカラ、車にぶつかったハシボソガラスの幼鳥も見つけている。
ここら辺はなぜか野鳥の事故が多い。人と野鳥との距離が近いとよく感じる場所でもあるが何か関係があるのだろうか。(5月15日 恵庭市)

今回も不幸にあったエゾムシクイを観察させていただきました。
エゾムシクイであることを再確認したいと思います。


事故死したエゾムシクイ


足がピンクっぽいのはエゾムシクイの特徴だがそれだけで判断するのは信憑性に欠けるという。


嘴は上下共に黒い。
血を吐いてそれが固まり黒っぽくなってしまったのだろうか。
黄色みが感じられなく、先が血で赤くなっている。
しかも上嘴の先端がへこんでいるように見える。
ぶつかったときの衝撃だろうか。
ぶつかった窓には下面の白っぽい羽毛がついていた。


上面
エゾムシクイの特徴として亜璃西社の北海道野鳥図鑑には頭上から後頸(こうけい:上面の首あたりの位置)にかけては暗灰褐色。背面は緑色みを帯びた茶褐色をしており、頭部と背面で色調が異なると書いてある。
まさに書いてあると通りである。


下面
下面はエゾムシクイでは汚白色で、センダイムシクイも同じだが腹から下は淡い黄色身を帯び下尾筒は黄色身が強いという。
写真を見ると微妙です。
どっちの条件とも違うように見えます。
センダイムシクイは上面の時点で頭央線がないので違いますが。。。
オオムシクイは灰白色で淡い黄色みを帯びる個体もいるという。
下面は今回は判断が難しいですね。

この個体は足がピンク色、上面の色調からして他はないなということでエゾムシクイに落ち着きました。

この個体は鳥獣保護の人にすぐ渡しました。
たしか首の骨が折れてしまったとのことでした。
状態がいいので羽の標本か剥製になるそうです。
エゾムシクイさんいろいろとありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
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