ちょっと違う、と思った。
よくあるメイン以外ビュッフェにはないものがあり、あるものがない。
あるなしクイズみたいだ。
それでは、あるなしクイズみたいなレストラン?カフェ?に行った時の話をしようか。
2016/8/24くらい訪問。
時刻は13時をちょっと越した時間。
もう少し行けばパルコが見える通り。
朝からコーラとコーヒーしか摂取していない。
偏ったムシマル。
朝まで働いてお昼まで寝して、復活しての食探し。
こちら(リンクあり)をご覧ください。
「あ、食べ放題だ」と思って以前に一度行こうとして、お昼時間を過ぎてしまっていたために行けなかったお店。
再訪。
しかし、今も微妙といえば微妙か。でも40分弱くらいはあるバイキング時間。
行こう行こう。
看板。
(「モア」っていう店名なのかな?)
そのときはそう、思っていた。
看板にある「ビュッフェ(+400円)」という言葉と同じかそれ以上に気になる言葉、「世羅みのり牛を一頭買いしています」。
ああ、でもビュッフェはサラダとかスープとかそれくらいなのかな?
今日日ドリンクバーでも300円くらいするし、400円でのビュッフェでありそうなものは
ライスパンスープサラダコーヒーやお茶、あとあってフルーツとかそれくらいかなー?
そういう予測をしながら入店、着席。
(パスタ系もあるけれど、お肉にしようかー)
「世羅みのりハンバーグのビュッフェセットで」
600円+400円。
さて、ビュッフェコーナーはどこかいな。
あ、厨房のふもとか。そんなに大々的ではないなー。
と、目についたのは「ローストビーフ」!!
(嘘だろう?+400円でローストビーフ食べ放題っちゃっていいのかい?)
いいんですかいいんですか?
ムシマルに遠慮という文字は入っていない。
飲み物は、あ、ジュースとお茶だ。種類は少なめ。
コーヒーないの、ちょっと珍しいな。
焼肉屋さんとかお好み焼き屋さんとかでもセルフコーヒー飲み放題あるくらいポピュラーなイメージなのに。
そういうことでの1ターン目一皿め。
生サラダにポテトサラダにローストビーフに、小皿に入っているのはタコのマリネである。
うお、牛。牛!
変に興奮している。
がじ。
おお、うまみがしっかり解き放たれる。
引きも絞りもすでに済んでいた類の、弓のような旨味。
ポテトサラダも賞味してみると、イモっぽさを塩味で引き出して満足要素が高いお味。
(お酒に合う系の味付けっていうか、芯の方に塩結晶が佇んでいそうなお味)
おかず以外はあるかなーと思ったら、つまりは主食探しに行くと、
ライスは置いていなかった。
(これもちょっと珍しいなー。白米食べ放題って、わりとよくあるサービスに感じるのに)
かわりにフォカッチャがあった。
歯ごたえのパン、か。
ローストビーフとはもっとやわらかいのがよかったかもと思いながらいただく。
うむ。
2ターン目(パンを取りに行ったのは1ターン目のオプションと勘定する)には、
おかず系とデザート系の2種を取ってきてしまう。
なにしろ時間は40分弱。
取る順序にこだわって後悔するよりも時間配分を気にせず食べたいものを取るのがムシマル流さ。
おかず系:ポテトサラダ、タコマリネ再び、オリーブにクラッカーは新たに。
デザート系:チーズケーキに、ガトーショコラにプリンみたいなやつ。
400円のビュッフェの中に、こんな本格的ケーキがいただけるなんて、ムシマルは果報者じゃ。
ともあれ、おかずから。
タコマリネがなかなか良い。
アボカドも入っている。
意外とあっちの海ではあるのかもしれないが、中国四国地方ではめったに見ることのないタコとアボカドの組み合わせ。
良いね。
ポテトサラダ、ムシマルはたいていのポテサラは好物であるが、
この、水気があんまりないホクホク度数を高めたこのお芋の一品には、起き抜けに太陽を見てしまったような眩しさを感じる。
店内は、おシャンティである。
キッチンはなんだか煉瓦仕立てのオレンジである。対オオカミ用の何かかもしれない。
ハンバーグはまだ来ない。
一足先にデザートに進む。
チーズケーキっぽいもの、食感はもっちりした感じを与えてくれている。
底部分はまた違う生地で、しっかりものの風格まで漂ってきている。
まいったね。
何もまいることはなかった。
しかし、参ったものがある、参上というか推参というか、ハンバーグがそれだ。
しまった角度的にコーンの方が目立ってしまう画角っぽいけれど、だいじょうぶ。
端っこが焼け焼けの目玉焼きまである。
スプーンで掬ってみる。
こんがりと、っていう表現が合うような気がする焼き色。
ぱくり。
ガッツのG、みたいな風味の詰まった味がする。
きっと、何にも誰にも伝わらない表現をしてしまった。でもいいんだ。
抑えがたい肉の衝動。
たとえミンチでバラバラ再構成されていても牛の顔がありありと見えるような、排気音を聞いただけでそれがトラックだとわかるようなそんな幻想。
その肉性を抑えるために、あえて野菜サラダを取って取る。
(さあ、だんだんと自分がどうしたいのかわからなくなってきたぞ)
肉と野菜を摂取していく。
満足度の高い肉である、食べたら頭の中がミート色に染まるような。
結構あっという間に食べ終えてしまう。
パンと野菜があるから、濃厚なハンバーガーがこの肉で作れるな、なんて思ったりもしたけれど思っただけに終わってしまった。
残り時間は10分ちょい。
残った灯火のロウソクの寿命を、落語のアレさながらに吹き消すように生き急ぐ。
ショコラ。
こいくちである。
(やっぱりコーヒーがほしいな・・・)
烏龍茶では弱い、そう思ってしまえるくらいの濃厚さ。
きゃらめりぜされた部分などもいただく。
ああ、終わってしまう、今終わる。
終わりの中を滑るように終わっていくその時に、
よそ見をした。ムシマルがだ。
窓!魚!
全然素知らぬ顔で、窓みたいな雰囲気を出してアクアリウムを飾っていた。
オシャレ界の江戸っ子みたいな感じだった。完敗だ。
何に負けたのかよくわからない、貧しさに負けたのではない。
今ムシマルはいっぱいのケーキをいただき、こんなに胃袋と心が豊かなのだから。
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広島ブログも参加しました。
貴方様の語彙力・表現力・魅力…しばしば鳥肌が立ちます(寒)! よく本を読まれるとか、バリバリ文系とか⁇⁇
最近はグルメ情報よりも、ムシマル様の表現力に興味津々であります❗️
うれしいやら恥ずかしいやらです。
本は好きです、小説も漫画も。
ところどころ、オマージュというかパクリというかの表現も入っております。
(今回でいうと「排気音を聞いただけでそれがトラックだとわかる」は『ジョジョ』の表現でした)。
割合にそのときに読んでいる本に影響される節があります。
グルメブログメインでやっているのですが、舌にはそんなに自信がないので比喩とか言い方で個性独自性を出しているような感じなんです。
だから、表現誉めていただけるのうれしいです。