今日(1/31)京都・南座で催された桂文我さんの独演会に行ってきました。
■「平林」桂まん我
字の読めない丁稚が「ひらばやし」さん宛ての手紙を届けるのに
一苦労。人に聞いて「たいらばやし」とか「ひらりん」とか
間違った読み方を教えられ、結局当の「ひらばやし」さんに会っても
「違います」と断ってしまう。
マクラなしでいきなりお噺に入られました。
前座扱いされるにはもったいないほど上手い方でした。
機会があればまた見てみたいと思います。
■「権助提灯」柳家花緑
全く嫉妬心のない本妻と二号さん。風の強い日に二号さんのことを心配した
本妻が旦那に二号さん宅へ行くよう頼むが、二号さんは義理が立たないと断ってしまう。
飯炊きの権助を連れた旦那は夜通し本宅と二号宅を行ったりきたり…。
マクラは文我さんとは花緑さんが二つ目時代からご縁があるとか、
愛宕山を体験しに瓦投げ(?)に文我さんと行ったというお話、
あと南座は大きいのにお客さんとの距離が近いとかそんな感じでした。
一昨年の「花緑ごのみ」で一度聴いたことのあるお噺でしたが、やっぱり面白かったです。
ベージュの着物に黒の羽織を着てはりました。
ちょっと昨年末ショックなことがありましたので、きちんと聴けるかどうか心配でしたが
やっぱり丁寧なおじぎと笑顔を見てしまうと、そんな気持ちも吹っ飛びました。
彼だけでした。脱いだ羽織を自分で持って高座から下がっていかれるのは。
やっぱり大好きです。花緑さん
■「義眼」桂南光
義眼を入れた男。松島(大阪の遊郭?だったところ)へなじみの遊女へ見せに行く。
隣でその様子を聞いていた酔っ払いが、どんな男か寝ているところへ忍び込んで
枕元においてある義眼をつけた湯のみの水を飲んでしまう…。
ピンクの羽織と着物で似合ってました。
マクラは文我さんの勉強会で松阪に行ったとき、枝雀さんは松阪牛のお土産をもらったので
期待して行ったら赤福だった、というお話。
むちゃくちゃウケてましたが、わたしはどうも「痛快!エエブリデイ」のようでそれほど…。
でも、お噺に入ると面白かったです。
「義眼を湯のみにぽちゃんと入れて…」が最高でした。
■「井戸の茶碗」桂文我
屑屋が浪人からすすけた仏像を買い取る。歩いていると、武士から声をかけられ仏像を売る。
するとその中から50両が出てきて、浪人に返すよう屑屋に言い渡すが…
マクラは枝雀さんと飲み屋へ行ったときのエピソード。
枝雀さんのモノマネがものすごく似ていておもしろかったです。
確か江戸落語だったと思います。初めて志の輔さんの落語を聴いたのがこのお噺でした。
大阪弁のダジャレも入って、すごく面白かったです。
文我さんって今日初めて見ましたが、ものすごく品のある声の通りのいい方ですね。
中入り 15分
■「ストレスの海」春風亭昇太
ストレスの本を片手に寝ている主人を無理矢理起こして、ストレスチェック。
ストレス解消には出かけるのがよいということで、海にでかけてゴムボートで漕ぎ出すが…
白い着物にクリーム色の羽織、お似合いでした。
なんとなく杉山(清貴)さんに似てるっと思ってしまいました(^_^;)
きちんとお辞儀されて、高座から下がるときももう一度お辞儀をされてました。
羽織を脱がれなかったです。
マクラは紅白歌合戦の森進一が大好きだということで、モノマネを交えて面白可笑しくお話されてました。
それから、紅白で盛り上がったあとの「行く年来る年」のお話。
私はかなりツボにはまり、ゲラゲラ泣きながら大笑いしてしまいました。
ものすごく単純なお噺なのに、むちゃくちゃおもしろかったです。
やっぱり【間】ですね。
是非独演会に行ってみたいと思います。
やっぱり江戸落語が好きかもです。
■「地獄八景亡者戯」桂文我
黒い着物に黄緑色の袴、さあやるぞ!って雰囲気が漂っていました。
マクラは先代文我さんの思い出やお葬式のお話。
枝雀さんとのエピソード。ちょっぴりホロっとするお話でした。
鯖の半身を刺身にして食べたらあたって死んでしまった男。
三途の川を渡って、閻魔さんのところへ向かう人々のお話。
1時間ぐらいの大長編。お囃子が要所要所で鳴ってものすごく面白いというより
楽しいお噺です。
時事ネタ満載、しょーもなあいダジャレも満載。
やっぱり江戸落語と思っていた私ですが、上方も捨てがたいと…(^_^;)
特にツボにハマってしまったのは、
・あの世でも歌舞伎を上演していて忠臣蔵で出演者が初代から十一代目までとういことで、
ずっと「成田屋!」しか聞こえない。
歌舞伎好きにはたまらないネタでした。
・閻魔さんの判定で、一芸に秀でた者は極楽行きにするというので
ある男が「どんぐりころころを義太夫でやります」ということで
お囃子がいきなり義太夫風になって、
「どんぐりぃぃぃぃぃぃ~、いっ、いいいいいいいいい~」
と唄い始められたときにはもう、あきません、人の迷惑顧みず、自分でも可笑しいくらい
笑い続けてしまいました。腹筋は痛いは、涙も出てきました。
あの独特の「うっ!あっ!」というのも入っていて、むちゃくちゃ上手いんです。
終わったときには、大拍手をしました。
■□■
いつも歌舞伎でしか行ったことがない南座で、初めての落語会。
どんな感じかなと思いましたが、やっぱり舞台が豪華でした。
障子のお部屋みたいになっていて、
中入り後は障子が開いて、梅の花(?)や竹(?)、灯篭などのお庭になっていました。
今回の出演者の皆さん、全て面白くて楽しかったです。
落語好きに一歩進めたかな、という気がしました。
行ってほんと良かったです。
■「平林」桂まん我
字の読めない丁稚が「ひらばやし」さん宛ての手紙を届けるのに
一苦労。人に聞いて「たいらばやし」とか「ひらりん」とか
間違った読み方を教えられ、結局当の「ひらばやし」さんに会っても
「違います」と断ってしまう。
マクラなしでいきなりお噺に入られました。
前座扱いされるにはもったいないほど上手い方でした。
機会があればまた見てみたいと思います。
■「権助提灯」柳家花緑
全く嫉妬心のない本妻と二号さん。風の強い日に二号さんのことを心配した
本妻が旦那に二号さん宅へ行くよう頼むが、二号さんは義理が立たないと断ってしまう。
飯炊きの権助を連れた旦那は夜通し本宅と二号宅を行ったりきたり…。
マクラは文我さんとは花緑さんが二つ目時代からご縁があるとか、
愛宕山を体験しに瓦投げ(?)に文我さんと行ったというお話、
あと南座は大きいのにお客さんとの距離が近いとかそんな感じでした。
一昨年の「花緑ごのみ」で一度聴いたことのあるお噺でしたが、やっぱり面白かったです。
ベージュの着物に黒の羽織を着てはりました。
ちょっと昨年末ショックなことがありましたので、きちんと聴けるかどうか心配でしたが
やっぱり丁寧なおじぎと笑顔を見てしまうと、そんな気持ちも吹っ飛びました。
彼だけでした。脱いだ羽織を自分で持って高座から下がっていかれるのは。
やっぱり大好きです。花緑さん
■「義眼」桂南光
義眼を入れた男。松島(大阪の遊郭?だったところ)へなじみの遊女へ見せに行く。
隣でその様子を聞いていた酔っ払いが、どんな男か寝ているところへ忍び込んで
枕元においてある義眼をつけた湯のみの水を飲んでしまう…。
ピンクの羽織と着物で似合ってました。
マクラは文我さんの勉強会で松阪に行ったとき、枝雀さんは松阪牛のお土産をもらったので
期待して行ったら赤福だった、というお話。
むちゃくちゃウケてましたが、わたしはどうも「痛快!エエブリデイ」のようでそれほど…。
でも、お噺に入ると面白かったです。
「義眼を湯のみにぽちゃんと入れて…」が最高でした。
■「井戸の茶碗」桂文我
屑屋が浪人からすすけた仏像を買い取る。歩いていると、武士から声をかけられ仏像を売る。
するとその中から50両が出てきて、浪人に返すよう屑屋に言い渡すが…
マクラは枝雀さんと飲み屋へ行ったときのエピソード。
枝雀さんのモノマネがものすごく似ていておもしろかったです。
確か江戸落語だったと思います。初めて志の輔さんの落語を聴いたのがこのお噺でした。
大阪弁のダジャレも入って、すごく面白かったです。
文我さんって今日初めて見ましたが、ものすごく品のある声の通りのいい方ですね。
中入り 15分
■「ストレスの海」春風亭昇太
ストレスの本を片手に寝ている主人を無理矢理起こして、ストレスチェック。
ストレス解消には出かけるのがよいということで、海にでかけてゴムボートで漕ぎ出すが…
白い着物にクリーム色の羽織、お似合いでした。
なんとなく杉山(清貴)さんに似てるっと思ってしまいました(^_^;)
きちんとお辞儀されて、高座から下がるときももう一度お辞儀をされてました。
羽織を脱がれなかったです。
マクラは紅白歌合戦の森進一が大好きだということで、モノマネを交えて面白可笑しくお話されてました。
それから、紅白で盛り上がったあとの「行く年来る年」のお話。
私はかなりツボにはまり、ゲラゲラ泣きながら大笑いしてしまいました。
ものすごく単純なお噺なのに、むちゃくちゃおもしろかったです。
やっぱり【間】ですね。
是非独演会に行ってみたいと思います。
やっぱり江戸落語が好きかもです。
■「地獄八景亡者戯」桂文我
黒い着物に黄緑色の袴、さあやるぞ!って雰囲気が漂っていました。
マクラは先代文我さんの思い出やお葬式のお話。
枝雀さんとのエピソード。ちょっぴりホロっとするお話でした。
鯖の半身を刺身にして食べたらあたって死んでしまった男。
三途の川を渡って、閻魔さんのところへ向かう人々のお話。
1時間ぐらいの大長編。お囃子が要所要所で鳴ってものすごく面白いというより
楽しいお噺です。
時事ネタ満載、しょーもなあいダジャレも満載。
やっぱり江戸落語と思っていた私ですが、上方も捨てがたいと…(^_^;)
特にツボにハマってしまったのは、
・あの世でも歌舞伎を上演していて忠臣蔵で出演者が初代から十一代目までとういことで、
ずっと「成田屋!」しか聞こえない。
歌舞伎好きにはたまらないネタでした。
・閻魔さんの判定で、一芸に秀でた者は極楽行きにするというので
ある男が「どんぐりころころを義太夫でやります」ということで
お囃子がいきなり義太夫風になって、
「どんぐりぃぃぃぃぃぃ~、いっ、いいいいいいいいい~」
と唄い始められたときにはもう、あきません、人の迷惑顧みず、自分でも可笑しいくらい
笑い続けてしまいました。腹筋は痛いは、涙も出てきました。
あの独特の「うっ!あっ!」というのも入っていて、むちゃくちゃ上手いんです。
終わったときには、大拍手をしました。
■□■
いつも歌舞伎でしか行ったことがない南座で、初めての落語会。
どんな感じかなと思いましたが、やっぱり舞台が豪華でした。
障子のお部屋みたいになっていて、
中入り後は障子が開いて、梅の花(?)や竹(?)、灯篭などのお庭になっていました。
今回の出演者の皆さん、全て面白くて楽しかったです。
落語好きに一歩進めたかな、という気がしました。
行ってほんと良かったです。