天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『安珍と清姫』市川雷蔵

2011年07月23日 | 時代劇(テレビ・映画)
京都みなみ会館で催されている「市川雷蔵映画祭2011」。
『安珍と清姫』を観に行ってきました。

歌舞伎舞踊で有名(?)な道成寺の伝説を元にしたお話です。

修行のために道成寺へ向かう奥州白河の僧・安珍は、馬に乗って狐狩りをしていた真砂の庄司清次の娘・清姫の矢に当たってしまう。
清姫の屋敷で養生する安珍。最初は僧の心を試すつもりで誘惑する清姫、仏門のため許されないと断り続ける安珍だが、お互いに愛し合っていることに気づいたときはすでに遅かった。

伝説では安珍が清姫を裏切ったことになっていますが、本作品では清姫と真砂の村?の幸せのために自分は去り、道成寺へ向かう。そして追いつけなかった清姫は川に身を投げて命を落とす。その時安珍のいる道成寺に雷が落ち、気を失った安珍。夢の中で安珍は清姫を探そうとするが他の僧に止められ、鐘に入れられる。そこに蛇と化した清姫がやってきて、鐘ごと燃やしてしまう。
目を覚ました安珍は川に打ちあがった清姫を抱きかかえて一生冥福を祈るとどこかへ去っていく。
というお話になっています。

こんな綺麗なお坊さんいはれへんやろ。というくらい美しい雷蔵さんの安珍でした。
清姫の若尾文子さんはほんとに顔も身体もお色気たっぷりで美しかったです。首から肩のラインが特に色っぽい。こりゃ、いくら修行を重ねたお坊さんでも参ってしまうなあ。

安珍が温泉に入っていると、清姫も着物を脱いで迫っていくシーンと、滝つぼ近くの庵(?)で一夜を過ごす前のシーンですが、二人の気持ちの違いが対照的でよかったです。
温泉ってことになってますが、ドライアイスなんでしょうね。きっと。

真砂を去り、道成寺へ向かう安珍を裸足で追い駆ける清姫。
草むらも竹林も砂丘も岩場も裸足?!って思いましたが、伝説がそうなっているんですね。納得。

清姫が安珍との夢を見たというシーンでは、なんか平安装束の二人(でも清姫は現代風の服)が歌手芝居の第二部みたいな踊りを踊っていて、可笑しかったです。

雷蔵さんよかったなあまた機会があれば観たいと思います。

安珍と清姫 [DVD]
市川雷蔵,若尾文子,浦路洋子
角川エンタテインメント

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