昨日(8/4)明治座『大江戸緋鳥808』初日を観に行ってきました。
出演 大地真央 湖月わたる 貴城けい 原田龍二 市瀬秀和 未沙のえる 山崎銀之丞 東幹久
花魁高尾太夫は実はくノ一緋鳥。松平伊豆守の命を受けて、岡っ引きの定吉、廓名主の甚内とともに病弱の将軍家綱のご落胤を探していた。
そのご落胤である伊織は吉原で遊興三昧。
緋鳥は高尾太夫として接触、その時卍党と名乗る悪党に襲われる。
その頭は大蛇(おろち)、蛇の術の使い手で、緋鳥の父。老中酒井の命により、伊織からご落胤の証文と印籠を奪おうとしていた。
家綱の娘、直姫や絵師の参次、彼を慕う町娘お七、彼らの長屋の連中を巻き込んで、緋鳥と大蛇の戦いが始まる。
私は原田龍二さんのファンです。
はっきり言います!原田さん目的で観に行きました。
もう、思った以上に原田さんの出番が少ない
知恵伊豆だから、そうそう出てこないとは思っていましたが、本当に一幕目は出てきた!と思ったらあっという間に引っ込まれて。
しかも、ずっと裃袴姿で代わり映えしないし。
しかし、終盤、下手側で殺陣が少しあり、私の席から良く見えてよかったです。
二幕目はのっけから、花道から登場。直姫とちょっと話したあとすっぽんから引っ込んだり、緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見する(こんなんありえへん!)場面があったりしてちょっとだけ多くなっていました。
みどころはおしまいの緋鳥の卍党との一騎打ちのシーン。
白いお着物に青い袴、たすきがけの伊豆守、刀を持って花道で一人斬って、そして舞台で2人くらい斬って。
かっこよかったです。やっぱり原田さんは町人の遊び人より(昨年の好色一代男の)、武士で殺陣をしてくださったほうがお似合いです。わざわざ東京まで観にいって良かったと思いました。
ああ、かっこいい。かっこよすぎ
さて、そのほかですが…。
主な出演者の女性4人が元宝塚男役の皆さんです。
それはそれはもう、私の想像以上に宝塚演出満載の舞台でした。
主演の大地真央さんはじめ、宝塚口調、宝塚目線、宝塚姿勢(妙に背筋が伸びすぎているように見える)でもう馴染みのない私には違和感感じまくり。
湖月わたるさん扮する直姫なんて、ずっと侍姿で姫の格好一回もなしで、別にいなくてもあらすじには関係ない役のようで、往年のファンのための役みたいでした。
登場したとき、江戸のならず者を退治するシーンで登場したのですが、殺陣もまあ、ダンスで鍛えてはるでしょうから、下手ではなかったんですけど、袴姿で、蹴り上げるのはないでしょう。とにかく、「うわっ!よう脚上がりはるなあ。」と思った瞬間、頭が一瞬ふわっと。すると、額が大きくなってる(イコールかつらがずれた!)!よくみると、羽二重も見えていて、お行儀のよい客席も少しざわざわ。それでも舞台上は何事もないように進んでいました。う~ん、お気の毒でしたね。
緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見するシーンで直姫もその場にいるのですが、なぜか姫の姿でなく侍姿(ありえな~い!)高尾の舞の後、直姫の剣舞が始まり、そして高尾もこれにこたえて舞う…と客席の95%ぐらいの方が大喜びのシーンがありましたね。
二幕では、自分の生い立ちを嘆く緋鳥。すると、いきなり歌い出した。ザ・タカラヅカ!
大地真央さんの歌声に酔いしれる客席。すごかったです。
長屋の名主役の未沙のえるさん、大地真央さんと同期で今年退団されたばかりだとか。
でも、なんか違和感なくて、ものすごく3枚目のセリフの間がよかったです。
時代劇の舞台で貴重な存在になられるのではと思いました。
一場だけ、地下牢のシーンで伊織と千十郎と酒井だけのときがあり、そこだけはちゃんとした時代劇でほっとしました。
ほっとしたといえば、定吉役の山崎銀之丞さん。以前も別の舞台で拝見したと思うのですが、この方のセリフはちゃんとした時代劇で安心します。
それから、原田さんの次に楽しみだった東幹久さん。衣装が半分生地がちがってて、裏地がうぐいす色というなんともかっこいいお衣装。背が高くて、やっぱりテレビで見るより男前さんでした。
でも、参次の気持ちの移り変わり(緋鳥の絵を描きたい、かけないから大蛇退治を手伝わない?もともと手伝う気がない?緋鳥に惚れてる?)が説明不足のようで、残念でした。
番付けに書いてあった「フィナーレ」
いったいなんぞや?と思いましたら!
おしまいの15分は大地真央、湖月わたる、貴城けいによる歌謡ショー!
花魁姿の大地真央さんが、打ちかけを脱いで、未沙のえるさん含む15人くらいのバックダンサーを従えてのダンス&歌。
やっと終わったと思ったら、えっ!次もありました。
貴城けいさんは黄緑色の町娘の格好でやはり数人のバックダンサーを従えてのかわいい系のダンス&歌。
日本舞踊でない着物を着た踊りってなんかやっぱり違和感ありました。
客席からは手拍子があって皆さん嬉しそうでした。
とういことは、やっぱり湖月わたるさんもありました。
黒地に金のラメ糸の細い縞の袴姿。すいません、笑ってしまいました。
バックダンサー4人を従えての、刀を使う振りがあるダンス&歌でした。
3人の中でいちばん拍手が多く、そして、いちばんお歌がお上手(声がすごく良かった)でした。
ああ、3人終わったからやっと終わりよねぇ。と思ったら、大地真央さん再び登場。
赤いワンピース風のドレス?に花魁風の白地に赤いバラがばん、ばんっとある内掛け風の裾の長い羽織もの。そして金のラメラメの帯、頭はおかっぱ風で、花魁風のかんざしみたいなのがいっぱいささってて、靴は白いブーツにこっぽり風の黒い靴底。なんじゃこりゃ。
ひとしきり歌があり、先ほどのお二人も登場して、うぉ~、ザ・タカラヅカ。
客席大盛り上がりでした。
そして、その大地真央さんの歌が流れるなか、出演者の紹介、カーテンコール。
原田さんが登場したときには、思いっきり頭の上で拍手しました。
カーテンコールは3回あって、「本日はご来場まことにありがとうございました…。」のアナウンスが流れても客席の8割は帰ろうとなさりません。
3回目は大地真央さんお一人でご挨拶。
前半1時間15分、休憩30分、後半1時間15分と観やすいタイムテーブルでした。
宝塚ファンの方には超オススメの舞台だと思います。
やっぱり、原田龍二さんかっこよかったです
出演 大地真央 湖月わたる 貴城けい 原田龍二 市瀬秀和 未沙のえる 山崎銀之丞 東幹久
花魁高尾太夫は実はくノ一緋鳥。松平伊豆守の命を受けて、岡っ引きの定吉、廓名主の甚内とともに病弱の将軍家綱のご落胤を探していた。
そのご落胤である伊織は吉原で遊興三昧。
緋鳥は高尾太夫として接触、その時卍党と名乗る悪党に襲われる。
その頭は大蛇(おろち)、蛇の術の使い手で、緋鳥の父。老中酒井の命により、伊織からご落胤の証文と印籠を奪おうとしていた。
家綱の娘、直姫や絵師の参次、彼を慕う町娘お七、彼らの長屋の連中を巻き込んで、緋鳥と大蛇の戦いが始まる。
私は原田龍二さんのファンです。
はっきり言います!原田さん目的で観に行きました。
もう、思った以上に原田さんの出番が少ない
知恵伊豆だから、そうそう出てこないとは思っていましたが、本当に一幕目は出てきた!と思ったらあっという間に引っ込まれて。
しかも、ずっと裃袴姿で代わり映えしないし。
しかし、終盤、下手側で殺陣が少しあり、私の席から良く見えてよかったです。
二幕目はのっけから、花道から登場。直姫とちょっと話したあとすっぽんから引っ込んだり、緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見する(こんなんありえへん!)場面があったりしてちょっとだけ多くなっていました。
みどころはおしまいの緋鳥の卍党との一騎打ちのシーン。
白いお着物に青い袴、たすきがけの伊豆守、刀を持って花道で一人斬って、そして舞台で2人くらい斬って。
かっこよかったです。やっぱり原田さんは町人の遊び人より(昨年の好色一代男の)、武士で殺陣をしてくださったほうがお似合いです。わざわざ東京まで観にいって良かったと思いました。
ああ、かっこいい。かっこよすぎ
さて、そのほかですが…。
主な出演者の女性4人が元宝塚男役の皆さんです。
それはそれはもう、私の想像以上に宝塚演出満載の舞台でした。
主演の大地真央さんはじめ、宝塚口調、宝塚目線、宝塚姿勢(妙に背筋が伸びすぎているように見える)でもう馴染みのない私には違和感感じまくり。
湖月わたるさん扮する直姫なんて、ずっと侍姿で姫の格好一回もなしで、別にいなくてもあらすじには関係ない役のようで、往年のファンのための役みたいでした。
登場したとき、江戸のならず者を退治するシーンで登場したのですが、殺陣もまあ、ダンスで鍛えてはるでしょうから、下手ではなかったんですけど、袴姿で、蹴り上げるのはないでしょう。とにかく、「うわっ!よう脚上がりはるなあ。」と思った瞬間、頭が一瞬ふわっと。すると、額が大きくなってる(イコールかつらがずれた!)!よくみると、羽二重も見えていて、お行儀のよい客席も少しざわざわ。それでも舞台上は何事もないように進んでいました。う~ん、お気の毒でしたね。
緋鳥が高尾太夫として将軍に謁見するシーンで直姫もその場にいるのですが、なぜか姫の姿でなく侍姿(ありえな~い!)高尾の舞の後、直姫の剣舞が始まり、そして高尾もこれにこたえて舞う…と客席の95%ぐらいの方が大喜びのシーンがありましたね。
二幕では、自分の生い立ちを嘆く緋鳥。すると、いきなり歌い出した。ザ・タカラヅカ!
大地真央さんの歌声に酔いしれる客席。すごかったです。
長屋の名主役の未沙のえるさん、大地真央さんと同期で今年退団されたばかりだとか。
でも、なんか違和感なくて、ものすごく3枚目のセリフの間がよかったです。
時代劇の舞台で貴重な存在になられるのではと思いました。
一場だけ、地下牢のシーンで伊織と千十郎と酒井だけのときがあり、そこだけはちゃんとした時代劇でほっとしました。
ほっとしたといえば、定吉役の山崎銀之丞さん。以前も別の舞台で拝見したと思うのですが、この方のセリフはちゃんとした時代劇で安心します。
それから、原田さんの次に楽しみだった東幹久さん。衣装が半分生地がちがってて、裏地がうぐいす色というなんともかっこいいお衣装。背が高くて、やっぱりテレビで見るより男前さんでした。
でも、参次の気持ちの移り変わり(緋鳥の絵を描きたい、かけないから大蛇退治を手伝わない?もともと手伝う気がない?緋鳥に惚れてる?)が説明不足のようで、残念でした。
番付けに書いてあった「フィナーレ」
いったいなんぞや?と思いましたら!
おしまいの15分は大地真央、湖月わたる、貴城けいによる歌謡ショー!
花魁姿の大地真央さんが、打ちかけを脱いで、未沙のえるさん含む15人くらいのバックダンサーを従えてのダンス&歌。
やっと終わったと思ったら、えっ!次もありました。
貴城けいさんは黄緑色の町娘の格好でやはり数人のバックダンサーを従えてのかわいい系のダンス&歌。
日本舞踊でない着物を着た踊りってなんかやっぱり違和感ありました。
客席からは手拍子があって皆さん嬉しそうでした。
とういことは、やっぱり湖月わたるさんもありました。
黒地に金のラメ糸の細い縞の袴姿。すいません、笑ってしまいました。
バックダンサー4人を従えての、刀を使う振りがあるダンス&歌でした。
3人の中でいちばん拍手が多く、そして、いちばんお歌がお上手(声がすごく良かった)でした。
ああ、3人終わったからやっと終わりよねぇ。と思ったら、大地真央さん再び登場。
赤いワンピース風のドレス?に花魁風の白地に赤いバラがばん、ばんっとある内掛け風の裾の長い羽織もの。そして金のラメラメの帯、頭はおかっぱ風で、花魁風のかんざしみたいなのがいっぱいささってて、靴は白いブーツにこっぽり風の黒い靴底。なんじゃこりゃ。
ひとしきり歌があり、先ほどのお二人も登場して、うぉ~、ザ・タカラヅカ。
客席大盛り上がりでした。
そして、その大地真央さんの歌が流れるなか、出演者の紹介、カーテンコール。
原田さんが登場したときには、思いっきり頭の上で拍手しました。
カーテンコールは3回あって、「本日はご来場まことにありがとうございました…。」のアナウンスが流れても客席の8割は帰ろうとなさりません。
3回目は大地真央さんお一人でご挨拶。
前半1時間15分、休憩30分、後半1時間15分と観やすいタイムテーブルでした。
宝塚ファンの方には超オススメの舞台だと思います。
やっぱり、原田龍二さんかっこよかったです