今日(8/17)新歌舞伎座で『新・水滸伝』夜の部を観てきました。
今回は13列目の通路側。
スーパー歌舞伎は衣装と舞台の色彩がすばらしいことがわかっていますので、あえてちょっと舞台全体が見渡せる後方の席にしました。(割引価格という理由もありましたが(汗)
それが大正解!!
「これから開演いたします。」のアナウンスの後「市川笑三郎よりご挨拶を申し上げます。」とのアナウンス。へ?と思ったら、舞台衣装のままの笑三郎さんが緞帳の前に。
ひと通りのご挨拶の後、スーパー歌舞伎の特徴「早い、現代語」などの説明。舞台と一体化するためには拍手をしてください。「綺麗だな、かっこいいな」の「な」のところで拍手をお願いします。拍手の練習をしたりして、約10分間。素のおしゃべりの笑三郎さんって珍しいので嬉しかったです。
知らなかったのですが、日替わりで開演前のご挨拶があるそうです。
林冲 市川右近
青華 市川笑也
王英 市川猿弥
姫虎 市川笑三郎
お夜叉 市川春猿
公孫勝 市川寿猿
彭[王己]き 市川弘太郎
晁蓋(ちょうがい) 笠原章
水滸伝は子供の頃香港か中国の映画で、本物の万里の長城で豪傑たちが大暴れする映画しか知らず、大丈夫か心配でしたが心配無用でした。
第一幕(16:10~17:40)
北宋の国が乱れている頃、梁山泊に根城を構え、悪党をたちの頭領、晁蓋(ちょうがい)は国をつぶしてしまおうと思い立つ。
かつては兵学校の長官だったが、悪事に手を染め処刑寸前だった林冲を助け仲間にしようとするが、なじめない林冲。
そんな時、隣町の独龍岡の跡取りや朝廷軍が梁山泊を攻めてきた。
跡取りの許婚の青華に一目ぼれした王英、お夜叉は青華に捕らえられ、朝廷軍は交換条件として林冲の身柄を要求。
交換条件は嘘で林冲も捕らえられてしまう。
梁山泊の助けで3人は助けられ、王英、お夜叉を助けようとした青華も梁山泊へ。
第二幕(18:10~19:25)
梁山泊の仲間となじめない青華だったが王英の優しさに触れ、だんだん心を開いていく。
林冲を仲間にするつもりではなかった晁蓋だったが、子供に寒い思い、ひもじい思いをさせたくないという林冲の思いを汲み、仲間に。
朝廷の隠し財産を運ぶ船を襲った梁山泊。
見事独龍岡の跡取りを討ち、そして元教え子たちが仲間にとやってきて、これまでの「替天行道」の精神で皆と生きていくことを誓う林冲と梁山泊の仲間たちであった。
一幕目は1時間半ぐらいで、登場人物の説明やら梁山泊と朝廷軍の戦いやら何やらで、台詞もたくさん、登場人物も入れ替わり立代わり(舞台を去る途中から次の人が出てくる)たくさんで追いかけるのが大変でした。
こんなにスーパー歌舞伎って大変やったっけ?久しぶりに観るから、私が歳とってついていけてない?とか心配になりました。
二幕目はちょっぴりゆったり(でも普通よりむちゃくちゃ早いです)。
猿弥さんと笑也さんのラブラブシーンと梁山泊と朝廷軍の大立ち回りがみどころ。
主要登場人物がセリからお雛様のような並びで回転しながら登場。おおっ!スーパー歌舞伎!と嬉しくなりました。
梁山泊は朱色?独龍岡は青、朝廷は紫と衣装で区分け。わかりやすい。林冲は一幕目では紫でしたが、おしまいには朱色。青華は青っぽい衣装でした。
笠原章さん、台詞まわしも立ち回りもかっこよすぎます。
春猿さんと猿弥さんのペア最強。拍手が聞こえると春猿さん「そらみみっ!」。
笑也さんかわいいかった。最初は宝塚の男役みたいな声でしたが(纏足をせず、武士?として育てられたから)、猿弥さんとラブラブになるといつものかわいい声。
エンディングやカーテンコールではノリノリ。ますますファンになりました。
梁山泊に連れてこられて上着を着ろと強要されるシーンでの、白地に水色の刺繍のお衣装がすごくかわいかったなあ。
「むささび」と呼ばれていた凧?ハングライダーみたいな乗り物。
今まで観た宙乗りって七三で準備して三階へいなくなっていくというものでしたが、今回は三階から出てきて花道で着地。出てきたところは舞台三分の一が鏡になって、われわれ一階席でもわかるようになっていました。すばらしく嬉しい演出。すごいな。
すごいといえば、二階席に三名でてこられたり、一階通路三本と花道で立ち回り。私の真横で立ち回り。風はくるは、槍振り回されて迫力満点でした。
普通は歩いてきたり、まあ、走って舞台まで駆け上るのはありましたけど、行ったり来たりは初めてで。やっぱりすごいぞ、スーパー歌舞伎。
エンディングは階段状にしつらえられた舞台で皆さん勢ぞろい。
やっぱりエンディングはスーパー歌舞伎がいちばん。最後までワクワクします。
私が歌舞伎を観始めた頃、毎年のようにスーパー歌舞伎が関西でかかっていて(しかも2ヶ月公演)、よく観てましたが、猿之助さん以外の主演のものは今回が初めてです。
登場人物と演者さんのイメージがピッタリしっくり。
主人公の右近さん、真面目で男らしい林冲ぴったり。
観ていてとってもスッキリしました。こんな感覚久しぶり。さすがスーパー歌舞伎。
ここ10年くらい、新しい試みの歌舞伎が上演されていますが、なんとなくしっくりこなくて、やっぱりスーパー歌舞伎にはかなわないわなあと思ってしまって。
また今回さらにこんな思いが強くなってしまい、あらあらあら。どうしましょう…。
今回は13列目の通路側。
スーパー歌舞伎は衣装と舞台の色彩がすばらしいことがわかっていますので、あえてちょっと舞台全体が見渡せる後方の席にしました。(割引価格という理由もありましたが(汗)
それが大正解!!
「これから開演いたします。」のアナウンスの後「市川笑三郎よりご挨拶を申し上げます。」とのアナウンス。へ?と思ったら、舞台衣装のままの笑三郎さんが緞帳の前に。
ひと通りのご挨拶の後、スーパー歌舞伎の特徴「早い、現代語」などの説明。舞台と一体化するためには拍手をしてください。「綺麗だな、かっこいいな」の「な」のところで拍手をお願いします。拍手の練習をしたりして、約10分間。素のおしゃべりの笑三郎さんって珍しいので嬉しかったです。
知らなかったのですが、日替わりで開演前のご挨拶があるそうです。
林冲 市川右近
青華 市川笑也
王英 市川猿弥
姫虎 市川笑三郎
お夜叉 市川春猿
公孫勝 市川寿猿
彭[王己]き 市川弘太郎
晁蓋(ちょうがい) 笠原章
水滸伝は子供の頃香港か中国の映画で、本物の万里の長城で豪傑たちが大暴れする映画しか知らず、大丈夫か心配でしたが心配無用でした。
第一幕(16:10~17:40)
北宋の国が乱れている頃、梁山泊に根城を構え、悪党をたちの頭領、晁蓋(ちょうがい)は国をつぶしてしまおうと思い立つ。
かつては兵学校の長官だったが、悪事に手を染め処刑寸前だった林冲を助け仲間にしようとするが、なじめない林冲。
そんな時、隣町の独龍岡の跡取りや朝廷軍が梁山泊を攻めてきた。
跡取りの許婚の青華に一目ぼれした王英、お夜叉は青華に捕らえられ、朝廷軍は交換条件として林冲の身柄を要求。
交換条件は嘘で林冲も捕らえられてしまう。
梁山泊の助けで3人は助けられ、王英、お夜叉を助けようとした青華も梁山泊へ。
第二幕(18:10~19:25)
梁山泊の仲間となじめない青華だったが王英の優しさに触れ、だんだん心を開いていく。
林冲を仲間にするつもりではなかった晁蓋だったが、子供に寒い思い、ひもじい思いをさせたくないという林冲の思いを汲み、仲間に。
朝廷の隠し財産を運ぶ船を襲った梁山泊。
見事独龍岡の跡取りを討ち、そして元教え子たちが仲間にとやってきて、これまでの「替天行道」の精神で皆と生きていくことを誓う林冲と梁山泊の仲間たちであった。
一幕目は1時間半ぐらいで、登場人物の説明やら梁山泊と朝廷軍の戦いやら何やらで、台詞もたくさん、登場人物も入れ替わり立代わり(舞台を去る途中から次の人が出てくる)たくさんで追いかけるのが大変でした。
こんなにスーパー歌舞伎って大変やったっけ?久しぶりに観るから、私が歳とってついていけてない?とか心配になりました。
二幕目はちょっぴりゆったり(でも普通よりむちゃくちゃ早いです)。
猿弥さんと笑也さんのラブラブシーンと梁山泊と朝廷軍の大立ち回りがみどころ。
主要登場人物がセリからお雛様のような並びで回転しながら登場。おおっ!スーパー歌舞伎!と嬉しくなりました。
梁山泊は朱色?独龍岡は青、朝廷は紫と衣装で区分け。わかりやすい。林冲は一幕目では紫でしたが、おしまいには朱色。青華は青っぽい衣装でした。
笠原章さん、台詞まわしも立ち回りもかっこよすぎます。
春猿さんと猿弥さんのペア最強。拍手が聞こえると春猿さん「そらみみっ!」。
笑也さんかわいいかった。最初は宝塚の男役みたいな声でしたが(纏足をせず、武士?として育てられたから)、猿弥さんとラブラブになるといつものかわいい声。
エンディングやカーテンコールではノリノリ。ますますファンになりました。
梁山泊に連れてこられて上着を着ろと強要されるシーンでの、白地に水色の刺繍のお衣装がすごくかわいかったなあ。
「むささび」と呼ばれていた凧?ハングライダーみたいな乗り物。
今まで観た宙乗りって七三で準備して三階へいなくなっていくというものでしたが、今回は三階から出てきて花道で着地。出てきたところは舞台三分の一が鏡になって、われわれ一階席でもわかるようになっていました。すばらしく嬉しい演出。すごいな。
すごいといえば、二階席に三名でてこられたり、一階通路三本と花道で立ち回り。私の真横で立ち回り。風はくるは、槍振り回されて迫力満点でした。
普通は歩いてきたり、まあ、走って舞台まで駆け上るのはありましたけど、行ったり来たりは初めてで。やっぱりすごいぞ、スーパー歌舞伎。
エンディングは階段状にしつらえられた舞台で皆さん勢ぞろい。
やっぱりエンディングはスーパー歌舞伎がいちばん。最後までワクワクします。
私が歌舞伎を観始めた頃、毎年のようにスーパー歌舞伎が関西でかかっていて(しかも2ヶ月公演)、よく観てましたが、猿之助さん以外の主演のものは今回が初めてです。
登場人物と演者さんのイメージがピッタリしっくり。
主人公の右近さん、真面目で男らしい林冲ぴったり。
観ていてとってもスッキリしました。こんな感覚久しぶり。さすがスーパー歌舞伎。
ここ10年くらい、新しい試みの歌舞伎が上演されていますが、なんとなくしっくりこなくて、やっぱりスーパー歌舞伎にはかなわないわなあと思ってしまって。
また今回さらにこんな思いが強くなってしまい、あらあらあら。どうしましょう…。