今日(5/9)大阪・松竹座『團菊祭』の昼の部を観てきました。
恥ずかしながら、音羽屋さんは「NINAGAWA十二夜」しか観たことがなく、
成田屋さんにいたっては、今回初めてでした。
歌舞伎座から持ってきたという、9代目團十郎と5代目菊五郎の胸像が
1階ロビーにありました。
1.摂州合邦辻(11:00~12:25)
玉手は俊徳丸が好きで毒酒を飲ませたのか、はたまた夫の義理立てのため
どちらなんでしょう。
私は前者だと思いました。
両親、継子、はたまたお家を慕う心、俊徳丸に対する恋慕、浅香姫に対する嫉妬…
そして最後の述懐。
めまぐるしく心情をあらわにする玉手を菊之助さん、ただただ、すごかったです。
玉三郎さんに稽古をつけてもらっていたとTVで見ましたが、
「本復疑いなしと聞いたときの そのう~れ~しぃ~さ~」
あえて先代からの型を変えたというこの件、なんとも幸せなんだという気が私はしました。
梅枝さん、初めて見ました。
お父様(時蔵さん)ゆずりの面長美人。声もきれいで、これからも注目してみます。
義太夫狂言、ちょっと苦手じゃなくなってきたかも。
でも、どうして死ぬ間際に真実話すの、みんな耳を傾ければいいのにって
いつも思っちゃううちは、まだまだですね(^_^;)
また、数年後観てみたい演目です。
2.勧進帳(12:55~14:05)
10何年前、某若手役者によるこの演目を見て、弁慶と富樫の山伏問答の最中で
熟睡してしまった私…
今日の今日まで、勧進帳って眠い演目だと思い込んでいました。
だから、敬遠していたんです。
すみません、知りませんでした。
こんなに面白くて、楽しい演目だなんて!!!
弁慶を團十郎さん、富樫を菊五郎さん、そして義経を(坂田)藤十郎さんという
贅沢な勧進帳。
富樫の名乗りからもう、クラクラ…なんとも品のある口跡に拍手。
花道から義経一行がずらずらずらずら…。
弁慶登場、團十郎さんの目が大きい、見得切ってないのに、切ってるみたい。
浮世絵から出てきたような立派な容姿、またクラクラ…。
藤十郎さん、じーーーーーーーっと杖を持って座られるの、大変じゃないですか?
山伏問答、大皮(?)と鼓の合いの手(?)が入って、ヒートアップ。
すごい、すごい、私のココロもヒートアップ↑
富樫にお酒を勧められて飲む弁慶。
空になった瓢箪をくるくるくるくる…。よく両方とも同じように回りますね。
最後の跳び六方、二階席なので途中までしか見えませんでしたが(T_T)
想像以上に大迫力、手がちぎれるほど拍手しました。
長唄さんも派手だし、登場人物も派手で、ほんと楽しい演目でした。
あっという間の1時間強。
なんで以前は熟睡だったんでしょうか。
ちょっとは年月経って、私もちょっとは観る目が変わったのかしら。
そうであってほしいと思います…。
3.河内山(14:20~15:30)
数奇屋坊主・河内山が上野寛永寺の僧侶に化けて、
松江家に腰元浪路として幽閉されている、上州屋のふじを連れ戻そうとする…。
待ってました、黙阿弥の世話物狂言。
主人公の河内山に三津五郎さん。
松江出雲守に信二郎さん、いえ錦之助さん。
宮崎数馬に巳之助さん、
腰元浪路に(尾上)右近くん。
巳之助さんは初めて(実際は2回目)ちゃんと観ました。
お父様(三津五郎さん)に声が似てはりますね。
錦之助さんはお殿様がお似合いですね。
すごく品があって、かっこよかったです。
右近くん、先月のこんぴらでは勇ましい立役でしたが
今回は女形。
しゅっとした美人さんでした。
出番がもっとあればよかったのになあ。
三津五郎さんはやっぱり、好きです。
ちょっとワルで、品もあるよっていうのがいいですね。
不意に本性が出てしまうところも、面白かったです。
「まってました!」の大向こうさんで始まった、七五調の台詞。
聞いてて、むちゃくちゃ気分よかったです。
胸をすくってこういうことなんだって、今日知りました。
最後の引っ込みの「ぶゎぁかあむぇ~っ!」。
やまとやっ!って声が出そうでした。
捕まえたくても捕まえれない、出雲守、
それを抑える数馬。
ほんと、楽しかったです。
■□■
今回の大向うさんは、いつもと違うような気が…。
すごく声にハリと品がある。
それに、タイミングがバッチリ。
すごく気持ちがよかったです。
さあて、夜の部も楽しみになってきました~!
恥ずかしながら、音羽屋さんは「NINAGAWA十二夜」しか観たことがなく、
成田屋さんにいたっては、今回初めてでした。
歌舞伎座から持ってきたという、9代目團十郎と5代目菊五郎の胸像が
1階ロビーにありました。
1.摂州合邦辻(11:00~12:25)
玉手は俊徳丸が好きで毒酒を飲ませたのか、はたまた夫の義理立てのため
どちらなんでしょう。
私は前者だと思いました。
両親、継子、はたまたお家を慕う心、俊徳丸に対する恋慕、浅香姫に対する嫉妬…
そして最後の述懐。
めまぐるしく心情をあらわにする玉手を菊之助さん、ただただ、すごかったです。
玉三郎さんに稽古をつけてもらっていたとTVで見ましたが、
「本復疑いなしと聞いたときの そのう~れ~しぃ~さ~」
あえて先代からの型を変えたというこの件、なんとも幸せなんだという気が私はしました。
梅枝さん、初めて見ました。
お父様(時蔵さん)ゆずりの面長美人。声もきれいで、これからも注目してみます。
義太夫狂言、ちょっと苦手じゃなくなってきたかも。
でも、どうして死ぬ間際に真実話すの、みんな耳を傾ければいいのにって
いつも思っちゃううちは、まだまだですね(^_^;)
また、数年後観てみたい演目です。
2.勧進帳(12:55~14:05)
10何年前、某若手役者によるこの演目を見て、弁慶と富樫の山伏問答の最中で
熟睡してしまった私…
今日の今日まで、勧進帳って眠い演目だと思い込んでいました。
だから、敬遠していたんです。
すみません、知りませんでした。
こんなに面白くて、楽しい演目だなんて!!!
弁慶を團十郎さん、富樫を菊五郎さん、そして義経を(坂田)藤十郎さんという
贅沢な勧進帳。
富樫の名乗りからもう、クラクラ…なんとも品のある口跡に拍手。
花道から義経一行がずらずらずらずら…。
弁慶登場、團十郎さんの目が大きい、見得切ってないのに、切ってるみたい。
浮世絵から出てきたような立派な容姿、またクラクラ…。
藤十郎さん、じーーーーーーーっと杖を持って座られるの、大変じゃないですか?
山伏問答、大皮(?)と鼓の合いの手(?)が入って、ヒートアップ。
すごい、すごい、私のココロもヒートアップ↑
富樫にお酒を勧められて飲む弁慶。
空になった瓢箪をくるくるくるくる…。よく両方とも同じように回りますね。
最後の跳び六方、二階席なので途中までしか見えませんでしたが(T_T)
想像以上に大迫力、手がちぎれるほど拍手しました。
長唄さんも派手だし、登場人物も派手で、ほんと楽しい演目でした。
あっという間の1時間強。
なんで以前は熟睡だったんでしょうか。
ちょっとは年月経って、私もちょっとは観る目が変わったのかしら。
そうであってほしいと思います…。
3.河内山(14:20~15:30)
数奇屋坊主・河内山が上野寛永寺の僧侶に化けて、
松江家に腰元浪路として幽閉されている、上州屋のふじを連れ戻そうとする…。
待ってました、黙阿弥の世話物狂言。
主人公の河内山に三津五郎さん。
松江出雲守に信二郎さん、いえ錦之助さん。
宮崎数馬に巳之助さん、
腰元浪路に(尾上)右近くん。
巳之助さんは初めて(実際は2回目)ちゃんと観ました。
お父様(三津五郎さん)に声が似てはりますね。
錦之助さんはお殿様がお似合いですね。
すごく品があって、かっこよかったです。
右近くん、先月のこんぴらでは勇ましい立役でしたが
今回は女形。
しゅっとした美人さんでした。
出番がもっとあればよかったのになあ。
三津五郎さんはやっぱり、好きです。
ちょっとワルで、品もあるよっていうのがいいですね。
不意に本性が出てしまうところも、面白かったです。
「まってました!」の大向こうさんで始まった、七五調の台詞。
聞いてて、むちゃくちゃ気分よかったです。
胸をすくってこういうことなんだって、今日知りました。
最後の引っ込みの「ぶゎぁかあむぇ~っ!」。
やまとやっ!って声が出そうでした。
捕まえたくても捕まえれない、出雲守、
それを抑える数馬。
ほんと、楽しかったです。
■□■
今回の大向うさんは、いつもと違うような気が…。
すごく声にハリと品がある。
それに、タイミングがバッチリ。
すごく気持ちがよかったです。
さあて、夜の部も楽しみになってきました~!
勧進帳、他の役者さんで見てみたいと思います。
いろんな型があるとか聞いたことがあります。
私にそれがわかるかどうかは、いやわからないと思いますが…。
何回かみました
でも私的には団十郎さんはお勧めじゃないかな…でも今代わりの人がいないんですよねえ