去る9/9東京狛江市エコルマホールで催された「伝統芸能の今2012」に行って来ました。
小田急狛江駅に着くと、すぐ隣に建っている商業施設の4階にエコルマホールがありました。
すごく明るいロビーで、入ると奥のテーブル二つに、浴衣姿の猿之助さんがパンフレット、同じく愛之助さんがゴールドリボンのグッズの販売(募金)を呼びかけていらっしゃいました。
猿之助さんは、「さあ、さあ、買わないといけませんよお。」と、あおるような雰囲気で、愛之助さんは「お願いしますぅ。」(関西弁なまり)の腰の低~い感じのいつものふにゃふにゃした笑顔でした。
スッピンの猿之助さんを間近で拝見するのは初めてでした。
いやあ、お肌つるつるでビックリしました。そりゃ、舞台の女形が綺麗なワケですわ。
ぴろぴろぴろぴろ~♪っとテープかなっとおもいきや、猿之助さんのテーブルの横で笛を吹いてはる方が。
笑点のテーマに続いてキューピー3分クッキングのテーマ、多分ソプラノリコーダー?となんか日本の縦笛?を二本口にくわえて、両手で穴をふさいだりして、スゴイ!!
あまりにもすごすぎて、ずっとそばに立って聴いていました。曲が終わるごとに拍手とかしたりして。
ビバルディの春も、ものすごく美しかったです。
ホールに入ると、なんともこじんまりとして、清潔な雰囲気でなかなか良い感じ♪
10列目の下手側の端っこだったんですが、よく見えることが分かり上機嫌♪
12時5分開演
新作狂言劇
源平争乱「六道の辻」
舞台には能舞台のように(?)所作板が敷かれてありました。下手には橋掛かり?っぽいものも。
先ほど笛を吹かれていた方と、太鼓や鼓とか鳴り物の方が座られていて、
閻魔大王の猿之助さん登場。
深緑?の着物に袴、しゃくを持っていました。
「私は閻魔大王です。」と狂言口調で言われるのでおかしくて、おかしくて。
近頃、死者が極楽ばかりいってしまうので困って六道の辻にやってきた。
閻魔大王が昼寝をしていると、平清盛の弟、平忠度が橋掛かりから謡い?ながら登場。お金を取りに帰っているとやられてしまった。このお金で何とか兄のいる極楽に行きたいと。
時おり、タイミングよく「ちーっん。」とおりんみたいなのが鳴ったのに大笑い。
先ほどの猿之助さんと違い、本職の茂山逸平さん。どこまでお声が出るのってぐらい響き渡っていました。
青いお着物で、袴でした。
今度は源頼朝の兄、源義平。憎き清盛の首をと、薙刀を持って勇ましく。
本舞台に立ったところで、見得!すっぴんでもかっこいいわあ。
白いお着物に紫の袴姿の愛之助さんでした。
極楽に行きたい二人は閻魔大王に頼み込むが、閻魔大王は二人とも地獄に落としたい。
力ずくで極楽に向かった義平、「地獄の沙汰も金次第」と金を渡して頼み込む忠度。しかし、この世は金も紙くず同然で価値がないと、逃げる忠度を追っかけていく閻魔大王。
舞台には金袋が。
後見さんがやってきて、募金と書いた箱に入れて持って行きました。
いい話で面白かったです。
狂言なんだか歌舞伎なんだかよく分からないお芝居?でした。
でも、歌舞伎役者さんがいくら頑張っても狂言師さんにはかなわないんだなあと。
5月に狂言を観にいったときは「こんなに力んでセリフ言わんでも。」って思ったんですが、今回は「もっとお腹から声だして!」って言いたくなりました。エライもんです。
動きや表情、セリフが歌舞伎と狂言でこんなに違うもんだなあと勉強になりました。
15分休憩
座談会(45分くらい)
緋毛氈の敷かれた長いす二つ、左側に田中傳次郎さん、茂山逸平さん、猿之助さん、愛之助さんとお座りになっての座談会。
司会は田中傳次郎さん。
1回目からずっとチャリティーとして公演を重ね、今回は4回目。
小児癌の子供を守る会(ゴールドリボン?)への寄付、1人1ワクチン。今回は700名収容の会場なので700人の子供たちが救えるとか。
パンフの収益はすべて寄付されるとか。皆さん、パンフお買いになりましたか~と猿之助さん。
「お金を募金というと、日本ではなんでお金でとか言われるかと思いますが、お金でいいんです。物資は捨てられるんです。」それから、「寄付も1企業に頼めばいただけるんですが、あるお寺の住職さんがやはり一人ひとりのご寄付が大事なんだと。だから、こうしてお願いしています。」とのこと。
そして、どうして子供たちへの寄付なのかについては、「大人だったらある程度運命だ、因果応報だと納得できることもあるでしょう、子供はどうですか、理解もできないのに終わってしまうかもしれないんです。」
そして、「子供たちはこれからの世界、日本を担っていく未来があるんです…。」とまるで選挙の演説のような猿之助さんのとめどない力説。
それをフォローするかのように傳次郎さんが「われわれ、20年後、30年後、こうしてお客様がいらっしゃるかどうか分かりません。是非、この活動をご家族、ご近所さん、そうですね、最低8人は大丈夫ですね。」とか言われてました。
そして今回初参加の愛之助さんは「よく、街で募金をされてる方がいらっしゃるじゃないですか、でも募金しても一体どこへ行くんだろうって不安じゃないですか。今回はきちっとあて先が分かる、きちんと確実に届くということで参加させてもらった。」とのこと。
能楽と歌舞伎の方たちと一緒にするのは大変。
もともと能楽は武士、歌舞伎はといって庶民のものでした。
今でも、ご一緒するのは緊張しますと猿之助さん。
逸平さんが、「昔じいちゃん(ひいじいちゃん?)が顔見世行くときは洋服を着て、マスクをして、眼鏡をかけて変装してばれないように行っていた。」と昔のエピソードを。
それから、茂山千作さんが坂田藤十郎さん、中村富十郎さんたちと武智歌舞伎に参加しているときは能楽協会から破門させられそうになったとのこと。
武智歌舞伎については少し知っていましたが、破門なんていううエピソードは知らず、弟さん(?ちょっとあやふや)千之丞さんとかもそうなん?って思ってしまいました。
笛の一噌幸弘さん登場
みずから、ミュージシャンと名乗るお能の笛方一噌幸弘さん。
普段は能管(←多分能に使う笛?わからない)3種類ぐらいですが、十数種類?の笛を吹くことができるとか。実際また2本口にくわえて即興演奏。すごすぎ。
「日本の伝統芸能ということで、二本…。」とボソッとダジャレを。
それがきっかけで、畳み掛けるようにダジャレを連発。
猿之助さん悶絶、田中傳次郎さんはこの一噌ワールドをどのように収めようか困られている様子。面白かったです。
一噌さんはいっぺんに5本まで吹くことができるそうで、CDに収録されているとか。CD出されてるだけで驚きましたが、演奏会もされているとか。
どの世界にもおかしな人(良い意味です)がいてはるものだと感心しました。
来年も愛之助さん参加?
話の流れで、是非来年も参加させていただきたいと愛之助さん。
すると傳次郎さんが「われわれは契約書がないんです。今言われました、そしてお客様が証人です。」
すると客席から拍手が。さてはて、どうなることやら。
最後は愛之助さんが、締めのご挨拶を。
個性的な4名の同世代の伝統芸能の方たちのお話は尽きることなく、ずっと聞いていたかったです。
しかし、田中傳次郎さん、良いお声でシャキシャキとした仕切りぶり。かっこよかったです。
20分休憩
創作舞踊「龍神」
舞台が薄暗くなり、ドライアイスの煙がもくもく…。
傳次郎さんの太鼓(?)どーん、どん…。
一噌さんの笛がぴーーーーっ、ひゅろろろろろろ…。
時たま二本になったりで、それがハモってるのでひとりで吹いてらっしゃらないみたい。
しばらくすると、逸平さんが格子の着物の狂言の姿(←何て言うのかわからない)で登場。
ちょっと猫背っぽく、両手を太ももにおいて、狂言の語り(?)
龍神がどこにいて、どーのこーのだったと思います…。
ものすごく長くて、終始、場内に響き渡るような大きなはっきりとした声。
かっこいいなあと思いました。
退場後、龍神の猿之助さん登場。
お顔は土蜘蛛の精とか黒塚の鬼になってからみたいな青い隈取で、能装束風?の白い着物で裏地が青。頭もふっさふさの青い蜘蛛の精のような鬘(←何ていうかわからない)、そして龍神を表しているのでしょうか、頭に龍の冠をしていました。
それで、歌舞伎舞踊というより、お能のような踊り?舞?でした。
左右に足をすりすりすり~。
ぐるぐる回りながら左右に移動。
袖もぐるぐる振っていました。
クライマックスではだだだだんだだだっっていうので、大迫力。
猿之助さんより注目してしまったのが、演奏のお二人。
田中傳次郎さんの鼓、「ぃよぉぉぉおおおお~っ、ぽんっ!」「いよっ、ぃよぉ、ぃよおおおおおお~、いよぉっ、いよぉ、ぃよおおおおおおお。」って感じでひたすら良いお声。かっこいいい。
この「いよお」って(←何ていうかわからない)、音楽だったんですね。驚きました。
普段、歌舞伎で能取りものを見ていると長唄さんが「いよお」って言うてはりますが、全然違いますね。(←あたりまえ)惚れぼれしてしまいました。
件の笛の名手一噌幸弘さんは、2本吹いて、片方はずして他の笛を変えたり、クライマックスでは金管楽器系の笛が混じり3本に。アンデス風(←意味不明)の雰囲気満載の曲調で、田中傳次郎さんの鼓とあいまって独特の世界になっておりました。
お能が分かれば楽しめたのかもしれません。よくわかりませんでした。ごめんなさいです
終演後、ロビーには浴衣姿の逸平さんがパンフを売っておられました。
背が高くて男前さんなんですね。黙ってはったらかっこいいのに。(←言い意味ですよ)
5千円を出しておつりをもらおうとしたご婦人に「あ、5冊ですかぁ、ありがとうございます。」とか、
「パンフ、まだ余ってますよぉ~。」と関西なまりで呼びかけ。
いいキャラクターしてはるなあと思いました。
今回、愛之助さんと猿之助さんお目当てで行ったんですが、すっかり能楽の御三方の魅力に取りつかれてしまったようです。
ある意味罠にまんまとひっかかってしまいました。
さあ、お能にも挑戦してみるか。
小田急狛江駅に着くと、すぐ隣に建っている商業施設の4階にエコルマホールがありました。
すごく明るいロビーで、入ると奥のテーブル二つに、浴衣姿の猿之助さんがパンフレット、同じく愛之助さんがゴールドリボンのグッズの販売(募金)を呼びかけていらっしゃいました。
猿之助さんは、「さあ、さあ、買わないといけませんよお。」と、あおるような雰囲気で、愛之助さんは「お願いしますぅ。」(関西弁なまり)の腰の低~い感じのいつものふにゃふにゃした笑顔でした。
スッピンの猿之助さんを間近で拝見するのは初めてでした。
いやあ、お肌つるつるでビックリしました。そりゃ、舞台の女形が綺麗なワケですわ。
ぴろぴろぴろぴろ~♪っとテープかなっとおもいきや、猿之助さんのテーブルの横で笛を吹いてはる方が。
笑点のテーマに続いてキューピー3分クッキングのテーマ、多分ソプラノリコーダー?となんか日本の縦笛?を二本口にくわえて、両手で穴をふさいだりして、スゴイ!!
あまりにもすごすぎて、ずっとそばに立って聴いていました。曲が終わるごとに拍手とかしたりして。
ビバルディの春も、ものすごく美しかったです。
ホールに入ると、なんともこじんまりとして、清潔な雰囲気でなかなか良い感じ♪
10列目の下手側の端っこだったんですが、よく見えることが分かり上機嫌♪
12時5分開演
新作狂言劇
源平争乱「六道の辻」
舞台には能舞台のように(?)所作板が敷かれてありました。下手には橋掛かり?っぽいものも。
先ほど笛を吹かれていた方と、太鼓や鼓とか鳴り物の方が座られていて、
閻魔大王の猿之助さん登場。
深緑?の着物に袴、しゃくを持っていました。
「私は閻魔大王です。」と狂言口調で言われるのでおかしくて、おかしくて。
近頃、死者が極楽ばかりいってしまうので困って六道の辻にやってきた。
閻魔大王が昼寝をしていると、平清盛の弟、平忠度が橋掛かりから謡い?ながら登場。お金を取りに帰っているとやられてしまった。このお金で何とか兄のいる極楽に行きたいと。
時おり、タイミングよく「ちーっん。」とおりんみたいなのが鳴ったのに大笑い。
先ほどの猿之助さんと違い、本職の茂山逸平さん。どこまでお声が出るのってぐらい響き渡っていました。
青いお着物で、袴でした。
今度は源頼朝の兄、源義平。憎き清盛の首をと、薙刀を持って勇ましく。
本舞台に立ったところで、見得!すっぴんでもかっこいいわあ。
白いお着物に紫の袴姿の愛之助さんでした。
極楽に行きたい二人は閻魔大王に頼み込むが、閻魔大王は二人とも地獄に落としたい。
力ずくで極楽に向かった義平、「地獄の沙汰も金次第」と金を渡して頼み込む忠度。しかし、この世は金も紙くず同然で価値がないと、逃げる忠度を追っかけていく閻魔大王。
舞台には金袋が。
後見さんがやってきて、募金と書いた箱に入れて持って行きました。
いい話で面白かったです。
狂言なんだか歌舞伎なんだかよく分からないお芝居?でした。
でも、歌舞伎役者さんがいくら頑張っても狂言師さんにはかなわないんだなあと。
5月に狂言を観にいったときは「こんなに力んでセリフ言わんでも。」って思ったんですが、今回は「もっとお腹から声だして!」って言いたくなりました。エライもんです。
動きや表情、セリフが歌舞伎と狂言でこんなに違うもんだなあと勉強になりました。
15分休憩
座談会(45分くらい)
緋毛氈の敷かれた長いす二つ、左側に田中傳次郎さん、茂山逸平さん、猿之助さん、愛之助さんとお座りになっての座談会。
司会は田中傳次郎さん。
1回目からずっとチャリティーとして公演を重ね、今回は4回目。
小児癌の子供を守る会(ゴールドリボン?)への寄付、1人1ワクチン。今回は700名収容の会場なので700人の子供たちが救えるとか。
パンフの収益はすべて寄付されるとか。皆さん、パンフお買いになりましたか~と猿之助さん。
「お金を募金というと、日本ではなんでお金でとか言われるかと思いますが、お金でいいんです。物資は捨てられるんです。」それから、「寄付も1企業に頼めばいただけるんですが、あるお寺の住職さんがやはり一人ひとりのご寄付が大事なんだと。だから、こうしてお願いしています。」とのこと。
そして、どうして子供たちへの寄付なのかについては、「大人だったらある程度運命だ、因果応報だと納得できることもあるでしょう、子供はどうですか、理解もできないのに終わってしまうかもしれないんです。」
そして、「子供たちはこれからの世界、日本を担っていく未来があるんです…。」とまるで選挙の演説のような猿之助さんのとめどない力説。
それをフォローするかのように傳次郎さんが「われわれ、20年後、30年後、こうしてお客様がいらっしゃるかどうか分かりません。是非、この活動をご家族、ご近所さん、そうですね、最低8人は大丈夫ですね。」とか言われてました。
そして今回初参加の愛之助さんは「よく、街で募金をされてる方がいらっしゃるじゃないですか、でも募金しても一体どこへ行くんだろうって不安じゃないですか。今回はきちっとあて先が分かる、きちんと確実に届くということで参加させてもらった。」とのこと。
能楽と歌舞伎の方たちと一緒にするのは大変。
もともと能楽は武士、歌舞伎はといって庶民のものでした。
今でも、ご一緒するのは緊張しますと猿之助さん。
逸平さんが、「昔じいちゃん(ひいじいちゃん?)が顔見世行くときは洋服を着て、マスクをして、眼鏡をかけて変装してばれないように行っていた。」と昔のエピソードを。
それから、茂山千作さんが坂田藤十郎さん、中村富十郎さんたちと武智歌舞伎に参加しているときは能楽協会から破門させられそうになったとのこと。
武智歌舞伎については少し知っていましたが、破門なんていううエピソードは知らず、弟さん(?ちょっとあやふや)千之丞さんとかもそうなん?って思ってしまいました。
笛の一噌幸弘さん登場
みずから、ミュージシャンと名乗るお能の笛方一噌幸弘さん。
普段は能管(←多分能に使う笛?わからない)3種類ぐらいですが、十数種類?の笛を吹くことができるとか。実際また2本口にくわえて即興演奏。すごすぎ。
「日本の伝統芸能ということで、二本…。」とボソッとダジャレを。
それがきっかけで、畳み掛けるようにダジャレを連発。
猿之助さん悶絶、田中傳次郎さんはこの一噌ワールドをどのように収めようか困られている様子。面白かったです。
一噌さんはいっぺんに5本まで吹くことができるそうで、CDに収録されているとか。CD出されてるだけで驚きましたが、演奏会もされているとか。
どの世界にもおかしな人(良い意味です)がいてはるものだと感心しました。
来年も愛之助さん参加?
話の流れで、是非来年も参加させていただきたいと愛之助さん。
すると傳次郎さんが「われわれは契約書がないんです。今言われました、そしてお客様が証人です。」
すると客席から拍手が。さてはて、どうなることやら。
最後は愛之助さんが、締めのご挨拶を。
個性的な4名の同世代の伝統芸能の方たちのお話は尽きることなく、ずっと聞いていたかったです。
しかし、田中傳次郎さん、良いお声でシャキシャキとした仕切りぶり。かっこよかったです。
20分休憩
創作舞踊「龍神」
舞台が薄暗くなり、ドライアイスの煙がもくもく…。
傳次郎さんの太鼓(?)どーん、どん…。
一噌さんの笛がぴーーーーっ、ひゅろろろろろろ…。
時たま二本になったりで、それがハモってるのでひとりで吹いてらっしゃらないみたい。
しばらくすると、逸平さんが格子の着物の狂言の姿(←何て言うのかわからない)で登場。
ちょっと猫背っぽく、両手を太ももにおいて、狂言の語り(?)
龍神がどこにいて、どーのこーのだったと思います…。
ものすごく長くて、終始、場内に響き渡るような大きなはっきりとした声。
かっこいいなあと思いました。
退場後、龍神の猿之助さん登場。
お顔は土蜘蛛の精とか黒塚の鬼になってからみたいな青い隈取で、能装束風?の白い着物で裏地が青。頭もふっさふさの青い蜘蛛の精のような鬘(←何ていうかわからない)、そして龍神を表しているのでしょうか、頭に龍の冠をしていました。
それで、歌舞伎舞踊というより、お能のような踊り?舞?でした。
左右に足をすりすりすり~。
ぐるぐる回りながら左右に移動。
袖もぐるぐる振っていました。
クライマックスではだだだだんだだだっっていうので、大迫力。
猿之助さんより注目してしまったのが、演奏のお二人。
田中傳次郎さんの鼓、「ぃよぉぉぉおおおお~っ、ぽんっ!」「いよっ、ぃよぉ、ぃよおおおおおお~、いよぉっ、いよぉ、ぃよおおおおおおお。」って感じでひたすら良いお声。かっこいいい。
この「いよお」って(←何ていうかわからない)、音楽だったんですね。驚きました。
普段、歌舞伎で能取りものを見ていると長唄さんが「いよお」って言うてはりますが、全然違いますね。(←あたりまえ)惚れぼれしてしまいました。
件の笛の名手一噌幸弘さんは、2本吹いて、片方はずして他の笛を変えたり、クライマックスでは金管楽器系の笛が混じり3本に。アンデス風(←意味不明)の雰囲気満載の曲調で、田中傳次郎さんの鼓とあいまって独特の世界になっておりました。
お能が分かれば楽しめたのかもしれません。よくわかりませんでした。ごめんなさいです
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終演後、ロビーには浴衣姿の逸平さんがパンフを売っておられました。
背が高くて男前さんなんですね。黙ってはったらかっこいいのに。(←言い意味ですよ)
5千円を出しておつりをもらおうとしたご婦人に「あ、5冊ですかぁ、ありがとうございます。」とか、
「パンフ、まだ余ってますよぉ~。」と関西なまりで呼びかけ。
いいキャラクターしてはるなあと思いました。
今回、愛之助さんと猿之助さんお目当てで行ったんですが、すっかり能楽の御三方の魅力に取りつかれてしまったようです。
ある意味罠にまんまとひっかかってしまいました。
さあ、お能にも挑戦してみるか。
詳しいレポ、舞台が思い出されますねえ。
茂山さんちの能楽協会除名騒動は、千作じいちゃんと弟の千之丞さんの、歌舞伎以前にも新劇、オペラ(!)、テレビ、映画などへの出演が伏線にあって、それをよしとしない能楽協会が「除名じゃ!」って言ったみたいですね。
彼らのお父さんが「責任者の自分をまず除名に」と申し入れたことで、協会が腰砕けになったそうです。なにしろお父さん、国宝でしたので。
逸平くん素敵なんです。優しいし。どうぞご贔屓に。今後ともお願いします♪
協会除名騒動、そうですか、ひいじいちゃんがもっと上手の方だったんですね。
すごいなあ。
またいろいろご教授くださいませ。
宜しくお願いします。