天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『或る夜の殿様』(1946年)

2015年07月20日 | 時代劇(テレビ・映画)
京都文化博物館3階のフィルムシアターで『或る夜の殿様』(1946年)を観てきました。

江本逓信大臣…大河内傳次郎
書生…長谷川一夫
越後屋喜助…進藤英太郎
妻おくま…飯田蝶子
娘妙子…高峰秀子
北原虎吉…志村喬
菅沼仁太郎…菅井一郎
波川三右衛門…清川荘司
女中おみつ… 山田五十鈴

演出…衣笠貞之助
脚本…小国英雄

明治19年の箱根の洋風温泉旅館で繰り広げられる水戸-宇都宮間の鉄道建設の利権争いを描いたコメディ。

鉄道敷設の許可を得るためには行方不明の15代将軍慶喜の弟の平喜一郎を探し出せして水戸の当主に引き合わせればよいと逓信大臣に言われた菅沼と波川は、大阪の実力者北原と結託して女中おみつが連れこんだ書生を平喜一郎に仕立て上げる。
菅沼と波川の商売敵である越後屋一家も上手くだまし、一泡吹かせてやろうとした矢先、越後屋は逓信大臣を呼び出した。さて書生の運命はいかに。

舞台は明治時代でしたが、チャンバラのない時代劇という雰囲気でものすごく面白かったです。

ちょんまげでない長谷川一夫さんは初めて。超お美しい。特に目がすごかった。吸い込まれそうでした。
山田五十鈴さんってやっぱり上手い。女中さんというか給仕さんというか歩き方やお茶の出し方までいつもよく見る花街のお姉さんとはまったく違いました。すごいなあ。
箱入り娘な高峰秀子さんかわいさと美しさと上品さが役にぴったりハマっていました。きれいでした。

最後のほうの平喜一郎と逓信大臣の会話はちょっと時代を感じました。
それから、アップになったときの長谷川一夫さんの左頬の傷跡も痛々しかったなあ。

この連休は京都通いな3日間でした。楽しかった

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