昨日(5/23)大阪・松竹座『團菊祭』の夜の部を観てきました。
あいにくの本降りの雨でしたが、お着物姿の方、多数お見受けしました。
私も雨でも、さささっと着てお出かけできるようになりたいです…。
1.本朝廿四孝 十種香(16:15~17:05)
切腹した武田勝頼の偽者の妻と一緒に上杉家に潜入してるっていう時点で
バレバレやろうって思ってしまいます。
蓑作(実は勝頼)の中村錦之助さん、ピッタリ。品のあるお殿様がほんとお似合い。
八重垣姫の時蔵さんが、「ねえ、ねえ、あなた勝頼さまでしょう、そうなんでしょう?。」って
言い寄られても、かたくなに「違う。花売りの蓑作です。」という表情がたまりませんでした。
腰元に化けている濡衣の尾上菊之助さん、夫が勝頼に似ているからと、おいおい泣く声が
ほんとは泣いてはいけないけれど、泣いてるっていう感じがしました。
気丈な女性が似合うのかなあという気がしました。
八重垣姫の中村時蔵さん、赤姫好きです。かわいいです。
おいおいと泣く声がまた、かわいらしい。
義太夫さんにのって、この3人のやり取りがほとんど。
美男美女なので、もうたまりません。
濡衣の黒の腰元のお衣装、勝頼の紫の袴、八重垣姫の赤姫と
舞台上の色もきれいで、夢の世界というか、なんというか。
贅沢な気分にさせていただきました。
あと、しょーもなぁいことが気になったんですが、一人の後見さん
勝頼に合引(?)腰掛みたいなものを持ってきて
ずーっっと10何分も影で丸っこくなっていらしたんです。
同じ体勢のままの錦之助さんも大変だと思いますが、後見さんすごいなあって。
2.京人形(17:25~17:55)
昔、孝太郎さんの京人形を見て、ずーーーーーっと見たいと思っていました。
それが今回、菊之助さんということで、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした(*^_^*)
彫物師の左甚五郎、廓の太夫そっくりの人形を相手に酒を飲み始めると
人形が踊りだす。
「京人形」と書かれた箱のカギをあけた瞬間、客席から「うわぁ~(キレイ)。」と
感嘆の声がしました。私もその声の一人です。
衿も桃色にお花模様でかわいいし、髪に挿してある手鏡(?)も
紐かなんかでできた松やら扇やらの絵がついていてすごくキレイ。
もちろん、菊之助さんが美しいのは言うまでもありません。
最初はロボットみたいなカクカクした踊り、
甚五郎と同じ男の踊り、
そして手鏡を懐に入れられると、急になよっと女に。
見返り美人みたいな腰をひねった振りが、なんとも色っぽい。
甚五郎の坂東三津五郎さんも踊り上手ですし、菊之助さんはキレイで、
もう楽しくて楽しくて。
あっという間の15分間でした。
甚五郎に箱になおすな~!って言いたくなりました。
そして、なぜか舞踊劇にはつき物(?)の立ち回り。
右腕をやられた甚五郎が、左手だけでノミやカンナで立ち回り。
おしまいは4人(?)の肩車みたいなのに乗っかって見得。
あ~、もう10回くらい見たいなあ。
菊之助さん、やっぱり大好きになりました(*^_^*)
今度壱太郎くんで見てみたい。(何回も言ってるなあ…)
3.髪結新三 三幕六場 白子屋見世先より閻魔堂橋まで(18:25~20:35)
駆け落ちしようとしている材木屋の娘と手代。そこに出入りする髪結の新三が
手代をそそのかし、娘をかどわかす。そこへ町の親分源七や家主の長兵衛が
あれやこれやと、娘を助けようとするが…。
新三に尾上菊五郎さん、源七に市川団十郎さん、長兵衛に坂東三津五郎さんという
大阪ではまずありえない配役(だと思う)。
ひたすら七五調の台詞で、心地よい演目です。
黙阿弥狂言大好きになりました。
特に、菊五郎さんの声は最高ですね。
江戸っ子って、あこがれてしまいます。
「わっちは~」とか。
かっこいいです。惚れ惚れしました。
団十郎さんはやっぱり、見得を切ってなくても切ってるみたい。
浮世絵が歩いているみたい。体躯も立派な才能ですね。
2幕目第一場で、新三の家に源七がやってきて、10両で返してやれといっても
新三にこてんぱんにやられて、ものすごく悔しそうに花道を後にする件は
かっこよかったです。
三津五郎さんも口跡よくて、心地よかったです。
「30両払うから返してやれ、かつおの半身はいただくよ。」(みたいな台詞)
逆に、新三をこてんぱんにやっつけて、しかも上前はねて、上手くいったかと思ったら
家に泥棒が入って大損する。
面白い脚本ですねえ。
市村萬次郎さん、京人形でも三津五郎さんの妻役で、これでも長兵衛の妻役。
ほんと意地汚い役をコミカルに演じられてました。上手いなあ。
かどわかされるお熊に中村梅枝くん、かわいかったなあ。
押入れに入れられてないで、出てきてくれたらいいのにって思いました。
新三の弟分、勝奴に尾上菊之助さん。男もいいなあ。かっこいい。
声もいいし、間が上手い。
すごい役者さんだなあ。さらに大好きになりました。
2幕目3場、15両を手にした新三が、嬉しそうに勝奴に小判を放り投げてるところで
幕が引かれると、たくさんのお客さんが出て行きました。
これで、終わってもいいんですが、やっぱり閻魔堂橋の場を見なくっちゃ。
大詰めの團菊の立ち回りは貫禄があって、「ひやぁ~」って声をあげてしまいました。
すごいオーラでしたね。
おしまいは、ぱっと明るくなって、そしてお二人が舞台に手をついて
「本日はこれにいり~」(って聞こえました)と幕が引かれました。
関西の役者さんが一人も出ていないお芝居を見る機会があまりなかったので
とっても新鮮な気分…。
お江戸気分満喫な夜でした。
来年も團菊祭、大阪で開いて欲しいです。
あいにくの本降りの雨でしたが、お着物姿の方、多数お見受けしました。
私も雨でも、さささっと着てお出かけできるようになりたいです…。
1.本朝廿四孝 十種香(16:15~17:05)
切腹した武田勝頼の偽者の妻と一緒に上杉家に潜入してるっていう時点で
バレバレやろうって思ってしまいます。
蓑作(実は勝頼)の中村錦之助さん、ピッタリ。品のあるお殿様がほんとお似合い。
八重垣姫の時蔵さんが、「ねえ、ねえ、あなた勝頼さまでしょう、そうなんでしょう?。」って
言い寄られても、かたくなに「違う。花売りの蓑作です。」という表情がたまりませんでした。
腰元に化けている濡衣の尾上菊之助さん、夫が勝頼に似ているからと、おいおい泣く声が
ほんとは泣いてはいけないけれど、泣いてるっていう感じがしました。
気丈な女性が似合うのかなあという気がしました。
八重垣姫の中村時蔵さん、赤姫好きです。かわいいです。
おいおいと泣く声がまた、かわいらしい。
義太夫さんにのって、この3人のやり取りがほとんど。
美男美女なので、もうたまりません。
濡衣の黒の腰元のお衣装、勝頼の紫の袴、八重垣姫の赤姫と
舞台上の色もきれいで、夢の世界というか、なんというか。
贅沢な気分にさせていただきました。
あと、しょーもなぁいことが気になったんですが、一人の後見さん
勝頼に合引(?)腰掛みたいなものを持ってきて
ずーっっと10何分も影で丸っこくなっていらしたんです。
同じ体勢のままの錦之助さんも大変だと思いますが、後見さんすごいなあって。
2.京人形(17:25~17:55)
昔、孝太郎さんの京人形を見て、ずーーーーーっと見たいと思っていました。
それが今回、菊之助さんということで、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした(*^_^*)
彫物師の左甚五郎、廓の太夫そっくりの人形を相手に酒を飲み始めると
人形が踊りだす。
「京人形」と書かれた箱のカギをあけた瞬間、客席から「うわぁ~(キレイ)。」と
感嘆の声がしました。私もその声の一人です。
衿も桃色にお花模様でかわいいし、髪に挿してある手鏡(?)も
紐かなんかでできた松やら扇やらの絵がついていてすごくキレイ。
もちろん、菊之助さんが美しいのは言うまでもありません。
最初はロボットみたいなカクカクした踊り、
甚五郎と同じ男の踊り、
そして手鏡を懐に入れられると、急になよっと女に。
見返り美人みたいな腰をひねった振りが、なんとも色っぽい。
甚五郎の坂東三津五郎さんも踊り上手ですし、菊之助さんはキレイで、
もう楽しくて楽しくて。
あっという間の15分間でした。
甚五郎に箱になおすな~!って言いたくなりました。
そして、なぜか舞踊劇にはつき物(?)の立ち回り。
右腕をやられた甚五郎が、左手だけでノミやカンナで立ち回り。
おしまいは4人(?)の肩車みたいなのに乗っかって見得。
あ~、もう10回くらい見たいなあ。
菊之助さん、やっぱり大好きになりました(*^_^*)
今度壱太郎くんで見てみたい。(何回も言ってるなあ…)
3.髪結新三 三幕六場 白子屋見世先より閻魔堂橋まで(18:25~20:35)
駆け落ちしようとしている材木屋の娘と手代。そこに出入りする髪結の新三が
手代をそそのかし、娘をかどわかす。そこへ町の親分源七や家主の長兵衛が
あれやこれやと、娘を助けようとするが…。
新三に尾上菊五郎さん、源七に市川団十郎さん、長兵衛に坂東三津五郎さんという
大阪ではまずありえない配役(だと思う)。
ひたすら七五調の台詞で、心地よい演目です。
黙阿弥狂言大好きになりました。
特に、菊五郎さんの声は最高ですね。
江戸っ子って、あこがれてしまいます。
「わっちは~」とか。
かっこいいです。惚れ惚れしました。
団十郎さんはやっぱり、見得を切ってなくても切ってるみたい。
浮世絵が歩いているみたい。体躯も立派な才能ですね。
2幕目第一場で、新三の家に源七がやってきて、10両で返してやれといっても
新三にこてんぱんにやられて、ものすごく悔しそうに花道を後にする件は
かっこよかったです。
三津五郎さんも口跡よくて、心地よかったです。
「30両払うから返してやれ、かつおの半身はいただくよ。」(みたいな台詞)
逆に、新三をこてんぱんにやっつけて、しかも上前はねて、上手くいったかと思ったら
家に泥棒が入って大損する。
面白い脚本ですねえ。
市村萬次郎さん、京人形でも三津五郎さんの妻役で、これでも長兵衛の妻役。
ほんと意地汚い役をコミカルに演じられてました。上手いなあ。
かどわかされるお熊に中村梅枝くん、かわいかったなあ。
押入れに入れられてないで、出てきてくれたらいいのにって思いました。
新三の弟分、勝奴に尾上菊之助さん。男もいいなあ。かっこいい。
声もいいし、間が上手い。
すごい役者さんだなあ。さらに大好きになりました。
2幕目3場、15両を手にした新三が、嬉しそうに勝奴に小判を放り投げてるところで
幕が引かれると、たくさんのお客さんが出て行きました。
これで、終わってもいいんですが、やっぱり閻魔堂橋の場を見なくっちゃ。
大詰めの團菊の立ち回りは貫禄があって、「ひやぁ~」って声をあげてしまいました。
すごいオーラでしたね。
おしまいは、ぱっと明るくなって、そしてお二人が舞台に手をついて
「本日はこれにいり~」(って聞こえました)と幕が引かれました。
関西の役者さんが一人も出ていないお芝居を見る機会があまりなかったので
とっても新鮮な気分…。
お江戸気分満喫な夜でした。
来年も團菊祭、大阪で開いて欲しいです。
昔テレビで活躍されてた方ですよね…うまく言えないけど歌舞伎にはたまに出るくらいですね。
まさか名前を子供にあげたりしてないですよね。
いきなり御曹司だからっていい役あげちゃうのねぇ…どうかと昔から思ってたんですけど。あの人歌舞伎役者じゃなくてふつうの役者さん歴のが長いはずだし。
しかも、もう年だし。
萬屋錦之助さんの息子さんならいいですけど…。
時蔵さんの赤姫は素敵ですよね。きれーい♡菊之助さんの女形もおすすめ。
萬屋錦之介さんの改名前が、中村錦之助っていいました。
ですからこの錦之助さんは二代目なんです。2007年に襲名されました。
現・時蔵さんの弟さんで、前は中村信二郎さんでした。
どうも、錦ちゃんファンの私は「きんのすけさん」がしっくりこなくて、
いまだに信二郎さんって言ってしまいます。
それか、「二代目きんちゃん」とか呼ばせてもらってます(*^_^*)
ちなみに今ファミリー劇場で放送されている「赤穂浪士」に出演されてますよ。
前髪がむちゃくちゃかわいいです。
次は7月まで楽しみがありませんね
私は7月は久々の歌舞伎で
すごく楽しみにしてます(*^_^*)
でも来年また松竹座で團菊祭があるなら
行ってみたいなぁとむくさんのブログを
読んで思いました♪
ほんと楽しかったです。
>7月まで
そうですね。
今年は、いつもよりたくさん観れて嬉しいです。
来年もしまた團菊祭あれば、ご一緒してください♪