天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

原田龍二さんかっこよすぎ!3/23新歌舞伎座『水戸黄門』その2

2013年03月25日 | 舞台(歌舞伎以外)
昨日(3/23)大阪・新歌舞伎座で「水戸黄門」を観て来ました!

つづきです。

休憩(3時~3時半)

幕が閉じた途端「ああ、かっこよかったぁ。」と1人なのにつぶやいてしまいました。はずかしかったぁ。
これでもうお腹いっぱいと思ったんですが、ところがどっこい。

第二幕
第一場 牢屋敷の中

牢屋敷。牢名主が下っ端に肩をもませている。
そこにご老公が入牢。
持参金を持ってこなかったとしてかわいがってやると言われるが、反対にやっつけてしまい、高い畳の上に。飛猿がやってきて貴船屋の牢へ。貴船屋から話を聞くご老公。

幕が開いた途端、絶対ご老公が牢名主になると思いました。
木の切れ端を刀に見立てて軽く立ち回りをされるのですが、背筋がしゅっとして腰が座っていて何とも美しい立ち姿でした。

第二場 山岡の屋敷 座敷

長崎奉行山岡の屋敷の座敷には与力とその仲間がすっかりよくなった山岡を見舞って(?)いる。
与力は千鶴が欲しかったため悔しい。千鶴のおかげですっかりよくなった、以後は千鶴も山岡と同様に接するよう諭す山岡。
与力は備前屋とのもうけを一手に奪おうとしているが、山分けだと山岡。
山岡が去ったあと、与力は貴船屋の儲けの方法がわかった後は以前の奉行と同様、闇に葬ってやろう。と誰に言ってるのか?な大きな独り言をいう与力。

山岡の田村亮さん再度登場。狩谷警部やん♪と思いましたが、やっぱり何度拝見してもかっこいいですね♪
お兄さんお二人のいいところをとったような感じがします。
佐藤藍子さんは町娘からお武家のお着物になっていてさらに美しい。いやあ、目の保養になりました。
どす黒~い雰囲気の江藤さんがいい味出していて、ザ・時代劇でした。

山岡が千鶴に向かって「私が憎いか。心から恨むがよい。あっはっは~。」
山岡は実は良い人だよ~っという終わり方でした。

第三場 貴船屋 帳場

番頭がせっせと在庫を帳簿につけている。料亭で帳簿を手に入れるように言い含められたお染。
与力の一味が番頭を襲い帳簿を奪う。拒んだ番頭、斬りつけられる。
牢屋で貴船屋の話をきき駆けつけたお藤、数馬、ご老公一行だが、すでに番頭は息絶えていた。

お染はただの愚か者だったようです。まさか番頭を殺されるとも思わず、帳簿を渡せば貴船屋は助かると思い込んでいたようです。与力とつながっているとかいうのではなかったです。
火箸で自害しようとするお染。
「死んでしまったら、何もできませんぞお。」ご老公のお説教ですっかり改心するお染さんでした。
芦川よしみさんもうちょっと毒のある役がよかったなあ。

山岡に立腹した「行くべきところへ行く」と駆け出し、助さん格さんの制止も振り切り花道を引っ込む数馬。
花道ぎわで助さんと格さんに止められる数馬なんですけど、この三人さん顔濃いんだなあ。濃いなあと思ってしまいました。

第四場 山岡の屋敷 座敷

千鶴を山岡の屋敷から取り戻そうとする数馬。しかし千鶴は同意しない。心変わりしてしまったと落胆する数馬。そのうちに山岡が座敷に入ってくる。実はもともと長崎は与力に牛耳られており、正そうとすると殺されていた。そのためわざと敵の懐に入り込みこういうことになってしまった。斬るなら斬れと山岡。ご老公が助けてくれると数馬。水戸のちりめん問屋と申しておられるがひとかどのお方ではないと。ご老公のこととわかった山岡。

佐藤藍子さんと大沢樹生さん、なかなか良かったですよ。
田村亮さんがいい味出していて、しかも男前さんですからねえ。「千鶴は数馬を想っている。腹で聞け。」いやあ、良い場でした。

第五場 唐津・七ツ釜の洞窟

洞窟に向かったご老公一行。
貴船屋の焼印が押してある箱にアヘンが積められている。

そこへ備前屋、与力の悪党一行がやってくる。身を隠す一行。
大評定が終わるまでは山岡に矢面に立ってもらわなければ困る。と。

抜け荷を持っていこうとする備前屋を捕まえるご一行。

「さあ、そろそろ乗り込みますかな。」とご老公。
ワクワクワクワク


第六場 長崎奉行所 大評定の間

大評定が行われ、与力一同みな異存なし。と。しかし悪事を露見する奉行。お奉行殿乱心召されたか!斬れ!となったところでご老公ご一行ややっつける!

「黙れ黙れ黙れ!ご老公あるぞ!」と花道から助さん格さん。
もう原田さんがかっこいい顔されてたんですよお

続いて貴船屋を引き連れてご老公。下手からは縄を打たれた肥前屋を飛猿が。

与力が斬れい!となったところで、立ち回りの音楽とともに背景が左右に割れて、奥から池にかかった橋なんか出てきて、うん、もおおおお。最高です

格さんの立ち回りコーナー。足蹴りもでましたよ。かっこいい

次に待ってました!助さんコーナー。
以前と違って思いっきりやっつけてくださいますよお。町人の格好だから武士の普通の長い刀じゃないですけど、バッサバッサやっつけていきます。助さんはいつもテレビでされていた飛び上がったり、ぐるっと回ったりする独特の殺陣ですね。助さんスタイル?とにかくかっこいいのなんのって
ちょっと初日ということもあり、間合いがまだ慣れてないのかな?という感じはしましたが、楽日には完璧になってるでしょう。
私席から立ち上がりそうなのを抑えるの必死で。20人くらいやられる人いてはったんですよ。最後の人の「あああ(やられた)~」の声の後に見得。
思いっきり拍手

続いて飛猿のコーナー。またワイルドな立ち回り。嬉しかったなあ。

そして、ご老公の「もう良かろう。」で「静まれ~。」「静まれ、静まれ~。」
「この紋どころが目に入らぬかっ!」格さん少し印籠持って左右に見せてました。
じゃじゃじゃじゃぁ~ん(←音ね)客席のものすごい拍手
「こちらにおわすお方をどなたと心得る。前の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞっ!」格さん。
「一同、ご老公の御前であるっ!頭が高ぁいっ!控えおろぉう!」助さん。
きゃあああああかっこよすぎるっ
拍手拍手拍手

映画村のイベントでやってくださったことありますけど、やっぱりきちんとしたお芝居では違いますよねえ。
ああ、んもお、生きててよかったって思いました。ああ、かっこいい

与力は切腹する振りをして2回も襲います。しつこいね。山岡に「ぶさっ!ぶさっ!」と斬られてしまいます。効果音がまたわざとらしくって面白かった。

幕前

また客席から千太。おおい飛猿ぅ~。とすっぽんから飛猿が登場。
さっきの忍者の格好で、胸元の筋肉の割れ目に汗がキラリ。うううんワイルド。
二言三言話されて、またすっぽんに引っ込まれていかれました。
「ああ、助さんが大変だあ。」みたいな千太の台詞。ということは…。

大詰 長崎街道

一件落着のご老公一行。お別れです。

でれでれした助さん。「お藤さんはいい人だ。やさしいし、かわいいっ!」と言う原田さんがかわいいっ

「水戸につれて帰る。」「愛がある!」とお藤さんにぞっこんな助さん。「本気か?本当に告白するのか?」と格さん。

見送りに来た貴船屋一同。千鶴と数馬は夫婦になると聞いた助さん。えへっ。俺とお藤さんとえへえへ。と喜ぶ。「それはよかったですねっ!」コメディモードな助さん。かわいすぎ

「貴船屋を継ぐ決心をいたしました。」「長崎に残って頑張ります。」と明るいお藤。
「なあるほど。」とご老公。
落胆する助さん。
「おい、顔色が悪いぞ。」と格さん。
「助さん大丈夫。これから長い旅なのに。」とお藤。
みんなして助さんをいじりまくるのでした。
客席大笑い。わたしは大喜び
かわいいいいいいのなんのって。こんなオマケがついていたなんて。嬉しすぎ

最後に見送りする武士。山岡の姿が。

「では参りますぞ。」「はいっ!」

千太に介抱されながらふらふらっとなる助さんなのでした。

お芝居終演(4時35分)

まだつづく

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