えらさうに いひてかへるを くりかへし 不幸の穴に はまりこむ馬鹿
*今週は二首ほど詠めましたか。でもあまりいい出来ではありませんでした。なんだか想像力の空を飛ぶ翼を封じられて、低い地面をかき回しているというような感じですね。過去の作品を微妙に変えたりして作っている。何もできないよりはましだが、苦しいです。早くこのスランプの闇を乗り切りたいものだが、なかなか馬鹿は解放してくれません。
それはともかくとして、表題の作は、今朝方大火が詠んでくれたものです。ネットで世間を見渡していると、偉そうに人を馬鹿にしてものをいう人がたくさんいるのを見かけます。そんなこと言わないほうがいいのにという言葉を、ふんだんに漏らしている。偉そうにいやなことを言うから、反動が自分に返ってきて、自分にいやなことがふりかかるのだということが、わかっていないようだ。
愛のない言葉で、人を馬鹿呼ばわりしてはいけませんよ。馬鹿にすれば馬鹿にされるのが当然のことだ。そうやって際限なく馬鹿にしあって、自分をどんどん不幸の穴に陥れていく。そこにはまり込んで、出るに出られず、人生が暗い方向にばかり落ちていく。
ネット上での発言は特に気を付けたほうがいい。不特定多数の人が見ますから、大きく反動が帰ってくる。
時には個人で背負いきれないような闇が帰ってくる時がある。
言葉は愛で発しなければなりません。人の難をいさめるときは、馬鹿にしてものをいうのではなく、愛に心を高めていうべきです。その人の進歩を願って、反動を覚悟した上で、丁寧な言葉で言うべきだ。
人間、人を馬鹿にするのは、自分がつらいからです。自分の人生が思うように開かないからです。だから人が自分ではないというだけで嫉妬してしまう。そして不幸の穴に引きずり落としたくなって、人を馬鹿にしてしまうのです。そんなことをするから、自分もまた引きずり落とされるのだ。
幸せになりたいなら、人を馬鹿にしてはいけません。人には愛を注ぎなさい。そうすれば、自分にも愛が帰ってきて、人生に明るい光がともるのです。