負けたくは ない蟷螂の 言ひ訳は 夢詩香
*俳句は17文字の芸術ですから、こんな風に皆まで言わずに、途中でぶっちぎってしまうというのもありですね。
言わないことが、返って言いたいことを強調するなんてこともある。
蟷螂って言ったのは、つまりうちの夫が少しかまきりに似ているからなんですが。やせ形で、負けず嫌いですぐに突っかかって来るところなんかが。
男の人っていうのは要するに、隠し事がいっぱいあるんですよ。隠さなければもたないようなことがいっぱいあるんです。それって、けっこうみんなにばれてたりするんですけどね、ばれてることがわかったら、ちょっとつらいことになるから、みんな何も言わないだけで。
口が達者な人だから、それは巧みにぼやかすんだけど、言いたいことはわかってる。とにかく俺の言うことを聞けってこと。それでないと困るんだってこと。
けんかしたって、何にもならないから、いつもわたしのほうが折れてます。とにかく立ててあげないと、うちのかまきりは相当に困るんです。
でもね、長いこと夫婦をやってると、あの時立ててあげた男が、今結構だらしないことになってたりするんですよ。見えてないふりして、何も言わないけど、結構女房は気付いてたりするんです。
意地を張らずに、もっと柔らかくなった方がいいのにと思うことはある。だけどたぶん、あの人は一生変わらない。
まあそれでも何とかなるのが、愛ってことかな。我慢ができなきゃ、結婚はできません。
かまきりの写真はあるんですけど、あまり上手に撮れなかったので、緑色がいっぱいの写真にしてみました。
虫の写真も難しいですね。