誇らかに 親の与えし 名を書く子 夢詩香
*わたしの幸せは、子供たちが反抗的だけど、明るいことです。
色んな事はあるけど、みんな自分を肯定的にとらえていて、考え方が明るい。友達もたくさんいる。
上の子の名前は、夫が考えたけど、下の子の名前は、わたしが考えました。
どこにでもあるようで、めったにはないような名前という感じです。今のところ、ほかに同じ名前の人は見かけない。
太くて強くて頑丈で、自分を信じて生きていく、そんな男になれよ、という感じでつけました。
その子も大きくなって、最近では親をなめるようなこともたくさんしてくれる。反抗的というよりは、わたしをずいぶん甘く見ているみたいです。まあ別に構わないんだけど。確かに結構情けない親ではあるし。いろいろ見られているんだろうなという感じはします。
でも彼は、わたしがつけた自分の名前は、気に入ってるみたいだ。学校のファイルに、ローマ字で、誇らしく、でかでかと書いてあったりする。
そんなのを見ると、なんだかうれしくなります。
すてきなものを子供にプレゼントできたような気がして。
きっとあの子は、一生あの名前を使って生きていってくれるんだろうな。