からべにの 槿をそしる 国民の 生え群がりて 国は眩めり
*これは試練の天使の作です。最近発表したものなので、覚えておられる人もいるでしょう。
「からべに」は「韓紅」、「からくれない」と読むのが普通ですが、語調を調えるために、「からべに」としました。「槿」は「むくげ」、韓国の国花です。朴槿恵大統領の「槿」でもありますね。「国民」は、「くにたみ」と読みましょう。読めると思いますが、一応。
槿の花の写真があればいいのですが、ないので、同じアオイの仲間のハイビスカスで代用です。
まあ解説する必要もないでしょうが、一応解説しておきましょう。
韓の国の美しい紅の色をしているという、槿の花のような美しい人を、そしる国民が、大勢草のように生え群がって、国が目眩を起こしてしまった。
作者の意図は明白です。槿はもちろん朴槿恵のこと。
大統領を引きずり落せという韓国民のデモは、すごいものでしたが、あれに参加した人間たちが、ものごとをわかっているかと言えば、そうではありませんよ。居丈高に理屈を言っているが、ほとんどの人間は、みんながやっているから自分もやらなければという感じでやっているのです。
仲間になっていなければ、自分が危ないからです。ほとんど、それくらいのことだ。
政治をよくしたいとか、国を守りたいとか、そんなことは何も考えていません。考えているのは自分のことだけ。
それが、馬鹿というものなのです。ほとんど何もわかっていないから、ああいうことができる。
朴槿恵は試練の天使の恋人のようなものですよ。普通ではないがんばりをしている。あの国を何とかするために、政治をがんばってくれている。難しい国だ。国民は、もてはやすときはもてはやすが、状況が危ういとなれば、豹変する。
あの国を導いてくれようとする政治家が、それほどたくさんいるとは思えない。馬鹿が簡単につぶしてしまえば、いずれ、よい政治家をすべて滅ぼしてしまいかねません。
わたしは、彼のような政治家ではありません。ただ、政治家に意見を言えるような立場には進出しますね。権限はないが、影響力は持ちたい。
そういうのを、「顧問」というそうです。
わたしは、人間世界で、文化と人間の精神を豊かに育てる活動をしたい。そのためにも、政治に影響力を持てるものが欲しい。まあ、そういうタイプの天使です。
こんなわたしからの意見を言わせてもらえば、はっきり言って、韓国は民主主義にするべきではありませんでしたね。身分制を残しておくべきでした。そういうものがあれば、馬鹿を言い含めることができる。
朴槿恵はがんばっていますが、風前の灯だ。大統領という身分は、本当は平民とほとんど同じですからね、嫉妬がもろに来る。
かの国の未来を、わたしなりに歌ってみましょうか。
くちばみを 縄とたがへて 身をしばり 枯れし槿を 泣く沢の蟹 夢詩香
「くちばみ」は、蝮のことです。後は自分で考えてください。