ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

その道を

2022-11-16 08:26:08 | 短歌





その道を このままゆけば 地獄ゆき とく振り返れ まことのわれを




*これは昨日大火が詠んでくれたものです。わたしも今週はいくつか詠んだのですけれどね、大火のこのパンチ力にゆずって、今回はこれを採用しました。現代語も古語も自在に使って、おもしろく詠む彼のやり方は好きだ。

その道というのはどんな道でしょうね。地獄に通じる道とは、要するに嘘の道だ。自分にも他人にも嘘をついて、エゴを満足させるためだけに生きる道だ。仮性の自己が夢見ている、刹那的な快楽を追い求める、幻想の道だ。

そんな道をずっと歩いていけば、地獄に行き当たるのは当然のことなのです。

嘘は、どんなに本当らしく装っても、軸がぶれてすぐに馬脚が現れる。真実の姿がばれれば、嘘の上に築いた牙城がすべて崩れてくる。馬鹿者はすべてを失うのが怖くて、嘘を本当にするために一層あがく。それでまた嘘を重ねて、落ちる地獄の底を深くする。

なんのために嘘をつくのか。愛のふりをして世間をだまそうとするのか。馬鹿者が欲しいのは、エゴが求める快楽を永遠に保証する、ゆるぎない権力なのです。簡単に言えば、金とか名声とか地位とかいうものだ。そんなものを得るために、馬鹿者は愚かな嘘をつき続ける。

そして地獄への道をまっしぐらに走っていくのです。

噓つきが落ちる地獄に落ちたくないのなら、嘘を捨て、本当の自分に戻らねばなりません。嘘で得た幻の財産をすべて捨てて、まことのわれを振り返り、そこから真正直な自分を生きていかねばなりません。

この世に永遠の幸福を構築したいのなら、愚かな嘘をつくのではなく、本当の自分をまっすぐに真面目に生きることです。その道に目覚めれば、人は地獄への道を回避し、天国の門に触れることができる。

大切な人生が終わらないうちに、できるだけ早いうちに、自分に目覚め、本当の自分を生き始めることです。




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