比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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初夏の上野の森・・・世界遺産申請中の国立西洋美術館で・・・カラヴァッジョ展を見た

2016-06-11 | 絵画、彫刻
6月7日、東京、上野の森の国立西洋美術館。開催中の「カラヴァッジョ展」を見に行きました。
会場の国立西洋美術館はユネスコ世界遺産登録に向けて申請中です。

前庭にあるロダンの彫刻「考える人」です。
緑豊かな西洋美術館の前庭には、いろいろなブロンズがあります。
前庭ですから鑑賞は無料。待ち合わせの場所にもイイです

人類史上最速のスプリンター・・・ジャマイカの英雄ウサイン・ボルトの勝利の雄叫びではありません。
ギリシア神話の英雄「弓をひくヘラクレス)」・・・フランスの彫刻家ブールデルの作品です。


さて、「カラヴァッジョ展」です。
カラヴァッジョ展入館券、ショップで購入した絵葉書から「バッカス」「トカゲに噛まれた少年」。
(美術展に行ったときはいつも入館券と買い求めた絵葉書をスキャンしてブログに入れこんな絵でしたと紹介することにしています)
  
カラヴァッジョ展は6月12日までです。

美術のことは素人でほとんどワカリまません。俄か勉強で・・・胡散臭い薀蓄ですが
カラヴァッジョ(1557~1610年)・・・・・・ポスターに「ルネッサンスを越えた男」と有るようにルネッサンスの終ったあと16世紀後半のイタリアの画家です(ルネッサンス・・・ヨーロッパで中世と近世の間、ペストの流行(14世紀中ごろ)から宗教改革の終息したころ(16世紀中ごろ)、おおむかしのギリシア、ローマの古き良き時代の文化を再生しようとする一連の運動をいうようです・・・文化大革命とはちょっと違います)。ルネッサンスの画家といえばダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロが知られていますが、ルネッサンス後の画家・・・すぐ思い浮かべられません。カラヴァッジョ、レンブラント、ルーベンス、フェルメール・・・だそうです。さてカラヴァッジョの絵を見てみます。写真のように非常にリアル、光と影、遠近・・・すべて完璧。ただ画家であるとともに無頼の徒であったようで倒錯、背徳の匂いがします。中世から近世の画家たち・・・そのころ絵画は一般大衆のものではありません。一部の金持ち(王侯貴族、高僧)がパトロンでした。いまのように大衆がネットオークションで絵を買うという時代ではありませんでした。したがって絵の題材は宗教画、神話にもとづいた絵、パトロンの依頼の肖像画などに限られています。その中で画家たちはたまには庶民の姿も描いていたようです。画きたいものを画きたかったでしょうね。そんな時代の背後を見るのが好きです。

国立西洋美術館》・・・フランス・スイス国籍の近代建築の巨匠といわれるル・コルビュジェの設計によるもの、2015年5月ユネスコの諮問機関イコネス(国際記念物遺跡会議)が「ル・コルビュジュ建築作品群(世界で17作品)」の世界遺産登録を勧告。これを受けてフランス政府が推薦、2016年7月に登録可否の審査が行われることになりました。


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