普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

日本が「日本化」しないために・民主党へ

2011-12-29 16:20:28 | 民主党
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日本化回避・欧米で関心]読売新聞より
・日本化とは、長いデフレで経済が活力を失い、政治家は痛みの伴う決断を先送りにして、問題を深刻化する状況
・ユーロ圏は複数の国の利害が複数にが複雑にからむ。問題の大半は国内で処理できる日本より状況は厄介だと言う人も、日本の政治の迷走に呆れている。
・野田首相は「日本化」の問題に触れ「国家の信用が危機に瀕している」と言ったがその認識は正しい。
 だが民主党は消費税の問題でも決断を先のばしにしている。
 日本化は没落の代名詞になりかねない。

 野田さんの「国家の信用が危機に瀕している」の発言は、この儘ではギリシャのように、「中韓を知り過ぎた」さんの良く言うヘッジファンドなどの超国家組織が動きだすかも知れぬことを念頭に置いたのかも知れません。
[日本は経済破綻するのか?]
 昨日の毎日放送で「ビートたけしのガチバトル2011」と言う垢抜けしないタイトルの番組では、「放射能汚染は深刻か?」では大バトル、「今、日本に原発は必要なのか?」では縮小の方向に進むと言う結論のあと「日本は経済破綻するのか?」と言うテーマで、破綻派はジェームス・スキナー、片山さつき、田村謙治、池田信夫、木幡績の各氏、否定派は舛添要一、インフレターゲット論の高橋洋一、三橋貴明の各氏と言う偏った布陣での討論が行われました。
 その内、舛添・片山の元夫婦はどちらかと言えば中間派を宣言。
 バトルは主として池田、三橋の二人の間で行われましたが、国債を増発すれば円安になり経済も成長すると持論を展開する三橋さんと、日本には経済成長の余地は殆どないという池田さん。
 それに同意する破綻派の人達。
 外野から見れば多勢に無勢で「日本は経済破綻するのか?」派が優勢でした。
 然し番組としては原発問題で時間が取られて、それなら日本はどうすれば良いかと言う肝心な話が出ないまましり切れトンボに終わりました。
 前にも書きましたし、経済の専門家達からの具体的な提案がない現在は、舛添さんも言って居ましたが、出来るだけの規制緩和、唯でさえ厳しい環境に喘いでいる経済に大きな影響を与えない程度の原発の縮小などきめ細かい企業の支援が必要と思います。
 また来年には1000兆円は必至と言われる国債、支出の25%を占める国債費、国債が半分を占める過去最大の赤字予算などを、野田さんの言う社会福祉と税の一体改革による増税も、時期遅れかも知れませんが大切だし、反対派の言うその前にやる事としての、国会議員定数や公務員経費の削減などを進めて、世界に財政再建に進んでいることを世界、特にヘッジファンドなどに知らせる必要があると思います。
 それこそ、長いデフレで経済が活力を失い、政治家は痛みの伴う決断を先送りにして、問題を深刻化している日本化を脱却する道の一つだと思います。
[現実の報道]
然し現実はその真反対の道を進んでいるようです。
・小沢氏、グループから8人離党を渋々「黙認」
 元代表は民主党内での主導権確保を目指しているとみられ、新党組との連携もにらみながら影響力発揮を狙う戦略をとることになりそうだ。と書かれているように、強いリーダーシップを持つ小沢さん、同グループ中心に130人の反対署名、そして権力獲得に明け暮れた小沢さんですから、次の手を考えた「黙認」だと言う事は誰でも判ります。
 その8人のうち私も直ぐ気付きましたが、
・次の選挙危ぶみ、離党決断か…比例単独が6人
その行先と見られる鈴木宗男さんの作ろうとしている
・大地・真民主党に「政党交付金狙い」の見方も
とマスコミから一刀で切り捨てられています。
・首相「ぶれはない」…消費増税で年内に意見集約
と野田さんが言ってるのに、民主税調は
・消費増税、2014年に先送りも検討…
の有り様です。
報道に依れば幹部が増税を強行しても、関連法案で反対するそうですが、増税の前提として反対派が主張している国会議員定数削減も一転して反対するに違いありません。
何故ならこれは即民主党バブルで当選した議員殆どが結果として切れ捨てられるのですから。
 一方今朝のテレ朝では編集も増税反対の人の発言ばかり、出席者も反対、反対。
 私は民主党の税調では来年1000兆円の国債り見通しの大きな垂れ幕を掲げ、テレビでも同じ趣旨の言葉を画面の横に出して置けば討論ももっと違った真面目な方向に進むと思うのですが。
 私は何時も書いている「面倒な事は先送りの日本の政治」の姿勢を、外国から日本の政治家は痛みの伴う決断を先送りにして問題を深刻化させる日本化として批判されているのです。
 民主党の政治家は、自分達の動きが世界から見られていること、とくにヘッジファンドから隙あればと虎視眈々と狙われていることを知った上での真剣な議論をして貰いたいものです。
 何故なら自分の目先のことばかり考える政治屋でなくて、日本の行く先のことを考える政治家になったのですから。

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