普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

何故日本は無謀にも米国に宣戦布告したのか

2020-01-08 11:44:35 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 私は表記のことを終戦記念日のある8月と年の初めの1月に繰り返し投稿しています。
 私が旧制の工業学校に在学中に生徒全員が集められ、校長から日本が米国に宣戦布告をしたと告げられました。その時生徒達は「これで戦争は勝てるの」かの派遣将校の耳に入らない様とひそひそと話し合ったものです。
 その後の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲、砲弾、工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油のの生産量は数百倍と知りました。だからら工業生徒でも心配するのは当然です。
 蘆溝橋事件から中国の奥地から南方地域の戦地の拡大と(戦争の勝敗に大きく影響する)戦線が伸びきった1941年のハルノートの全面的な戦線撤退の要求を期に、日本の都合の悪い情報を無視し米国への宣戦布告。その頃使われた「大東亜共栄圏」、「八紘一宇」の標語。当事者も心に引っ掛かりながら国民をその気にさせる標語。
然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。
 1931年のリットン報告です。
 当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。しかも当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのに。
 然しば当時の国士、壮士が国内外で活躍、少年クラブで「敵中横断横断300里が出るなど、行け行けどんどんの空気に流されてこの好条件も蹴ってしまったのです。唯一良かったのは、国士たちが 毛沢東など中国の要人を匿い戦後の中国との国交回復に大きく貢献したことです。 
 当時の日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした
 そして今も空気に流されて国の生存に関わる9条問題にまともに触れない日本。憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほど世にでない日本。9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国化、それでも9条を誇りに思う多くの人。その日本のウイークポイントをさらけ出して見せたのはアメリカ第一のトランプさん。それに翻弄される安倍さんを揶揄するマスコミ。元は変えられぬ9条から出ているのに。
 温暖化の進行による大きな自然災害の続出に対する最大で最も有効な手段の一つの原発問題も空気に流されてまともな議論も出来ない日本。
福島第一の破壊にも「原子力安全神話」、「原子力村」の名に流されて、政府、国会調査団で素人同然か全く素人を選出。その結果はWikipediaから完全に黙殺。調査のないまま原子力規制委員会による原発の基準作成。原発訴訟で裁判官から原発事故の調査されてないとの判断。菅さんによる大型太陽光発電で常識では考えられない倍増の単価それも十年固定。それに対する批判はネット上だけ。
原発の停止のため火力発電所が温暖化ガスを排出(原発事故後はテレビで温室効果ガスと地球温暖化は無関係だと大真面目で議論されていました。) 現在はそれどころかむ日本は原発停止のため悪名高い石炭火力を止められず、温暖化合意の批准が遅れた自然災害先進国の日本。
繰り返しますが、原発だけでなく、九条、少子化など無難しい問題になると固まって立ちどまって仕舞う日本。
 冒頭に書いていますように、「どのような事でもお互いに世論に流されずに自分の頭で考えましょう。」と言うのが若い方達へ戦中・戦後を経験した私の最後の申し送りです。
 皆がそれぞれ良く考えて上での9条遵守、原発反対、少子化無視、軽視なら良いのですが、大戦突入以前からの空気に流され挙げ句、無残な敗戦を経験したた日本のように、また空気に流されて国の方向を間違えないことを祈っています。

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12/30少子化問題と言論誌の在り方

2020-01-08 11:39:44 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。 12月26日の読売の社説に過去最低の「出生数86万人、想定以上の少子化を憂慮」の社説が出ていました。
 最大の要因は若い女性が毎年約20万人減少。
 憂慮すべきは21年に出生数が86万人と予想していたのが2年ま早まった。
 出会いの機会が減り、経済的な不安で結婚をためらう若者が少なくない。晩婚化が進み、希望しも子供を持てない現状もある。政府は少子化の要因を分析し、次の一手を考えるべきだ。
 出産に二の足を踏む背景に、子育ては大変だという認識の広ががあるのは間違いない。 働く女性が増え、仕事と育児を両立する制度が整う一方、家事や育児が女性に偏る風土や、長時闇労働を求める企業文化は根強く残る。一人で育児を担い、孤立感を深める母親もいる。
 出産を機に、女性が仕事をあきらめなくて済む制度を充実させる。男性も含めて、勤務時間の柔軟化など働きかた改革に取り組む。子育て世帯の負担を和らげる施策を進めることが重要だ。
 鍵を握るのは、第2子以降を持てる環境づくりだ。政府は、希望がかなった場合の子供の数を示す「希望出生率1.825年度にに達成する目標を掲げているが18年は1.42にとどまっている。
 夫が家事や育児を担う時間が長いほど、第2子以降が生まれ.割合が高いとの調査がある。
 男性の出産休暇や育児休暇の取得を増やし、子育てに積極的に関わる機会を広げることが肝要である。子供が多い世帯への経済的な支援も拡充すべきだ。
 政府は今年度末、少子化社会対策大綱を5年ぶりに見直す。子育て世代のニーズを把握した上で重点施策を明確にし、市町村と連携して進めねばならない。
 子育てに不寛容な社会のあり方を改めることも大切だ。子供の声に苦情が相次ぎ、公共交通機関はベゴーカーを使いづらい。出産や子育てを温かく見守り、若い世代をを応援する機運を高めたい。

「私の意見」
 私はプログを始めた2006年から少子化問題を取り上げて来ましたが一向に進まず2019年の今まで読売が社説で取り上げるほど大きな問題になっています。
 2006年ころは「農村の花嫁」問題から議論が始まりましたが次第に下火になり、今回のように思い出したようにまた問題になっています。「農村の花嫁」問題と言っても取り上げられるの男の嫁不足の問題ばかりで若い女性の考え方や女性の復権は議論されても少子化に対しての役割は議論されぬまま。今になっても女性は被害者扱い。だから前にも書いた様に有力者の「3人は産んで欲しい」の発言に蓮舫さんが噛みついたように、「女性を被害者を扱い、腫れ物扱い」の考えが未だに残っています。
 私はこんな難しい問題こそ言論誌が取り上げるべきだと思っていたとき、前にも書きましたVoice11月号のユニクロの柳井 正さんが取り上げていました。「年金制度の抜本的な改革を」で

 少子化を止めるために国の予算を子育て支援に集中することである。当然、財源は限られているから、たしかに高齢世代の負担は増えるかもしれない。しかし、日本の未来のためには絶対に必要なことである。財政のあり方を根本的に変えなければ、日本は低福祉・高負担の国になってしまう。
                     
 確かに2010年頃の私の手持ちの資料によると出産、育児、教育給付に一般的家族手当を加えた家族関係の支援は、フランスでGDPの3・00%、日本は0・81%、これでフランスの出生率は2になったそうです。
 現在の社会福祉の先進国の西欧諸国の消費税は23~24%。
 残念ながら国の政策、読売の社説の考える少子化対策とまったくかけ離れています。
 前にも書いた少子化に関連して「女性を被害者を扱い、腫れ物扱い」の考え方→給料が振込になって以来全家庭の少なくとも90%?は女性が総てを取り仕切っているのに。

 家内の入退院で投稿が遅れ年明けて1月3日の読売新聞の橋本五郎さんと日本ラクビーフットポール協会副会長、清宮克幸さん(日本ハムの清宮のお父さん)の対談記事で清宮さんが少子化揉んだにに触れていました。(括弧内は私の補足意見)
2019年に生ま子供の出生数は初めて90万人を謝って、推計86万4000人と報道されました。想像を超えるスピードでチ供が減っています。政治の出番です。(前述の柳井さんが言ったように)子供の数によって住民税、所得税をに変えてはどうか。(もちろん家族が増えれば免税するということです。(私が書いた様に)政治家は批判を恐れてもっと産めとは言いません。真正面から対策を議論してほしいと思います。 少子化対策のための思い切った増税のような一般国民受けしない意見こそ言論誌が取り上げるべきだと思います。しかし現実は一般言論誌は少子化問題と同じ難しい9条、原発、温暖化など何故か皆棚上げ状態→そして問題は深刻になるばかり。 
 幸い9条に関しては最近本屋で加藤典洋さんの全ページ9条問題を扱った「9条入門」と言う本を見つけました。最後の加藤さんの感想です。「9条に関しては学者任せにせず素人の眼で見る必要を感じた」
 最近の言論誌はどこも同じテーマを取り上げいつも見る著者が何時もの意見を述べるだけ。次第にマンネリ化しているような気がします。言論誌は日本のためにも売れ行きの向上の為にも、私が投稿を始めた2006年から2018年の今日まで一歩も進まない難しい少子化対策は勿論9条、原発、温暖化対策などをもっともっと取り上げて見てはどうでしょうか。

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川柳「肩書のように病名また増える」

2020-01-08 11:38:16 | 日々雑感
 川柳の会の花見で自己紹介の代わりに自分の罹かったか持っている病気の紹介がありました。その中の花形?は私。脳梗塞の予防で手術、白内障の手術、総入れ歯、肋膜炎、不整脈でペースメーカー取り付け、十二指腸潰瘍で手術、癌の検査も兼ねた前立腺肥大で手術、足の骨折2回、うち1回入院。そのくせ何故か九十歳の半ばまでしぶとく生き残っています。私の句の「惜しまれる人ほど何故か散り急ぐ」の逆の道を歩いているのです。なお「惜しまれる」の句は過去何度も当たっているのでお心当たりの方は特にご注意を。

川柳くろがね吟社紹介「安心をお腹いっぱい飲むサブリ」

2020-01-08 11:33:22 | 川柳
川柳くろがね12月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「攻めてくる顔だ眉間にしわが寄る」   吉富  虞
 眉間にしわが出来るのはまぎれもない不平不満。真顔で攻めても迫力もなければ真剣味もない。攻めるなら柳眉をつりあげてかかって行く。「鍋牛牛も本気だ角を出してきた」「ライバルも本気はだしになってきた」争いは止めて平和に生きていさましょう。

「安心をお腹いっぱい飲むサブリ」    有松 市子
 お薬は服むもの、サプリメントは食べるものと決っている。サプリメントの販売量は日本が世界一だとか。世界一の長寿はサプリメントのお蔭か。膝関節の痛みに食べているサプリメントが効く筈はない。ただの気休めか期待感かお金を使って。それより歩く方が何よりの薬だ。歩け歩け歩数計さげて。
                                      
「妥協した男の影が見当らぬ」      河野 成子  1
 「もう一人の自分と妥協して生きる」「同情を買った男に影がない」「何となく退屈影が見当らぬ」影をしっかり引きつれて生さていさたいもの男として。しかしだらしない、頼りない影の方が句になる。

「人間味磨けば出来てくる笑顔」     桶川 聖柳
 怒った顔ならば多くの動物に見られる。笑顔が作れるのは動物の中でも人間だけである。何故なら人間には理性があるから喜怒哀楽が表現出来る。笑顔は人間の特性。「笑みをたたえ無口な人の聞き上手」「最高の笑顔邪心が洗われる」「欲をみな捨てると笑顔だけ残る」笑う門には福が来る、鏡に向かってにっこり。

火花抄 (傘下の句会報告より)
    選者  陣内 いっこう
大物の魚拓の後は飲む肴     つとむ
ひらがなを旨く煮込んだ国靴り  雅彦
魔女になる名前優しき千曲川   和美
再生紙過去をきれいに裏返す   みつこ
飲み会をそっと抜けると目で合図 孝子
その事は内緒にしてと目で合図  佳子
しごかれて幼い命シャボン玉   うさぎ
噛みしめる言葉は母の独り言   よか

しんみりと語りはじめるはしご酒 ひさ子
美しい声に摩れて所帯持つ    裏周
歴史書にものの哀れが浮いてくる 龍
正論に古老の咳がきて座る    風子
ひたすらの泳ぎに飽きる回遊魚  聖
ポタ山の町に銀座の名が遺る   龍太郎
尾ひれつく噂助走もなく走る   虞
恋という火種抱えて突っ走る   けい子
付度に表舞台が騒がしい     康博
独り居に流れる空気暖める    郁子
さまざまな悩み行きかう交差点  瑞子
約束は夢もくれるが嘘もつく   敏子

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