私は11日のかんぽの宿でオリックスが勝った理由で「また聞き」ですが、かんぽの宿問題で最後まで残った「ホテルマネージメントインターナショナル」(HMI)の関係者のかんぽの宿の選定は「出来レース」の話を紹介しました、その翌日に鳩山さん辞任のニュースにびっくりしました。
然も読売によると、鳩山さんも同じ「出来レース」の表現を使っていたのに二度びっくりしました。
今回の鳩山さんの辞任については読売は鳩山さん支持、朝日は麻生さん支持、毎日は麻生批判、産経は中間と対応が別れているようです。
中でも読売は鳩山さん支持、麻生さんと批判の姿勢は社説、報道、コラムにまで徹底しているようです。
鳩山さん本人もテレビでも言っていましたし、読売も首相、当初は「西川交代」…竹中・小泉コンビが封じ込めで書いていますが、鳩山さんの強硬姿勢の一つは麻生さんの西山さん更迭の指示があったのも一因のようです。
私は新聞、テレビの同報道を見ると安倍内閣のことを思いだします。
安倍さんと麻生さんは良い意味でも、悪い意味でも「お人好し」のところが良く似ており、私もそうですが二人が好きな人が多い一つの要因になっているようです。
[安倍さん]
私は安倍さんへ何度か次のようなことを投書しました。
・基本姿勢
基本方針は小泉改革でなくて、「小泉改革の負の部分の修正か脱却」にすること
・「裸の王様」
お友達内閣と言われているが、情報の収集、解析をして「裸の王様」にならぬよう気を配ること
・閣僚への対応
問題閣僚については小泉さんの非情さに倣って思い切って切ること
・結果
然し結果は、多分安倍さんが気付かなかったか、それ程と思わなかった、小沢さんから小泉改革の負の部分である地方と農村の疲弊を突かれ、そしてマスコミの選挙の真っ最中の「絆創膏報道」に象徴される、政治と金の報道で、問題閣僚を庇い続けてきた安倍さんが悪役に仕立てあげられて、参院選の敗北を喫しました。
[麻生さん]
・基本姿勢
当時小泉改革の負の部分が明らかになっていたのに、施政方針演説で民主党との対決姿勢を示したものの、政策の基本姿勢を明らかにしませんでした。
そして、未曽有の金融・経済危機に遭遇し、その対策に追われて来て彼の基本政策は国民には判らないままです。
しかし公務員制度改革、地方分権、最近では厚労省分割など数々の施策を出してきましたが、全て頓挫と停滞。
・閣僚への対応
中山成彬さんの成田飛行場の「ゴネ得」、北海道の「単一民族」、日教組の「教育のガン」発言で辞任しましたが、そのいずれもが的を突いているが、言葉が足りなかっただけの発言でその部分の陳謝でも済むところだったと思います。
中川さんの朦朧会見はその後の報道で中川さんの体調管理の失敗だったことが明らかになったことから陳謝ですむところを辞任。
そして読売が言う様に麻生さんの指示で動き、また鳩山さんの主張には一理も二理もあったのに辞任。
この三人を並べてみるといずれも有能な信念を持った政治家ばかりです。
前の安倍さんの時のように閣僚には明らかに不正があったのと違って、今回は不正は何もないの辞任させれられたこと。
それに加えて、前に挙げたように麻生さんの改革指示で動いたのに、麻生さんの「発言のブレ」で裏切られた(と思う)閣僚(中には面従腹背の人がいて余りやる気が無かった人もいるかも知れませんが)の麻生さんへの不信感。
結果としては麻生さんは次第に閣内でさえ孤立しかけているのような気がしてならないのですが。
・「裸の王様」?
マスコミや野党は、麻生さんの官僚制度など政府組織の改革へ弱腰姿勢と、そのリーダーシップの不足を攻撃しています。
そして野党支持者以外の日本国民の殆どはこれを希望していると思います。
麻生さんは当然と言えば当然ですが、これに応える姿勢も発言もありません。
もし彼が今でも国民の期待に応えていると思っていたらそれこそ「裸の王様」状態だとおもいます。
・結果?
安倍内閣の前記のような対応と、それに対するマスコミ、特にテレビの姿勢を見ると、麻生さん(と自民党の)姿勢の変わらない限り次期衆院選の結果は明らかと思うのですが。
[自民党の責任]
麻生さんを担いだのは自民党です。
もし色々指摘されている麻生政治に問題があるとすれば、その原因の一つは党内の支持基盤の弱さかも知れません。
もし自民党が衆院選で勝とうと思うのなら、党を挙げて彼の力不足の部分を補うことだと思います。
マスコミを前にしての麻生批判は自民党支持率の低下には繋がっても、向上には絶対にならないのは分かりきっています。
それでもあえてマスコミの前で麻生批判をするなど、自民党よりも我が自身の当選を優先しているとしか思えません。 (人によっては本人自身の支持率低下に繋がることも知らないで。)
もうこうなれば党は完全な烏合の衆の集まりです。
敗軍によく見かける典型的なパターンです。
噂によれば選挙は8月以降になるそうです。
麻生さんの任期中に麻生さんと自民党のやるべきことは決まっています。
官僚制度改革の一つでも良いから前進を見せること、そして麻生さんがそれにリーダーシップを発揮すること、党はその麻生さんの支援をすることです。
そうでないと麻生さんの任期が伸びるほど逆に第二の鳩山問題が出て、また内閣の支持率低下に繋がりそうな気がします。
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