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菅野昭正

2021-03-17 22:26:23 | 🇫🇷文学
菅野 昭正(かんの あきまさ、1930年1月7日 - )は、日本の文芸評論家・フランス文学者。東京大学名誉教授・日本芸術院会員。
読売文学賞選考委員。

Contents
1 来歴・人物
2 著書
2.1 翻訳
2.2 共著・編著
来歴・人物[edit source]
神奈川県横浜市出身。浦和高等学校(旧制)を経て、東京大学文学部仏文学科卒業。1954年東大助手、1957年明治大学講師、助教授、1972年東京大学文学部仏文科助教授、1982年教授。
1984年に『詩学創造』で芸術選奨文部大臣賞、1986年に『ステファヌ・マラルメ』で読売文学賞、1997年に『永井荷風巡歴』でやまなし文学賞、同年紫綬褒章受章。1999年に日本芸術院賞をそれぞれ受賞。2003年、日本芸術院会員。2006年、旭日中綬章受章。2007年、世田谷文学館館長。2011年『慈しみの女神たち』で日本翻訳出版文化賞受賞。2016年、第1回井上靖記念文化賞(旭川市主催)受賞。
現代フランス文学の翻訳が多数あるほか、近現代日本文学の研究も盛んに行っている。1981年から2001年まで「東京新聞」などで文芸時評を担当、『変容する文学の中で』として刊行された。
著書[edit source]
『詩の現在 12冊の詩集』集英社 1974年
『小説の現在』中央公論社〈中公叢書〉 1974年
『詩学創造』集英社 1984年/平凡社ライブラリー 2001年
『ステファヌ・マラルメ』中央公論社 1985年
『横光利一』福武書店 1991年
『小説を考える 変転する時代のなかで』講談社 1992年
『セイレーンの歌 フランス文学論集』小沢書店 1993年
『永井荷風巡歴』岩波書店 1996年/岩波現代文庫 2009年
『変容する文学のなかで 上 文芸時評1982-1990』集英社 2002年
『変容する文学のなかで 下 文芸時評1991-2001』集英社 2002年
『変容する文学のなかで 完 文芸時評2002-2004』集英社 2007年。「現在文学史年表」「作者名・作品名索引」付
『憂鬱の文学史』新潮社 2009年 
『明日への回想』筑摩書房 2009年 
『小説家 大岡昇平』筑摩書房 2014年
翻訳[edit source]
ロジェ・ニミエ『ある愛の歴史』新潮社, 1955年
レイモン・クノー「詩篇」、『現代フランス詩人集 第2』 ユリイカ, 1956年
アンジェロス『リルケ』(富士川英郎と共訳)、新潮社, 1957年
ヴァレリー「テスト氏」(村松剛・清水徹と共訳)、『世界文学大系 51』 筑摩書房, 1960年
ナタリー・サロート『プラネタリウム』新潮社, 1961年
リラダン「ヴェラ」、アポリネール「ヒルデスハイムの薔薇」 「オノレ・シュブラックの失踪」、 『フランス短篇名作集』学生社, 1961年に収録
ジェローム・アントワーヌ・ロニー『情念とはなにか』白水社・文庫クセジュ, 1962年
ピエール・ガスカール『逃亡者』白水社(新しい世界の文学3), 1963年
アンドレ・ジード「狭き門」、『世界の文学 第33巻』中央公論社 1963年
チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』(三輪秀彦と共訳)白水社(新しい世界の文学9), 1964年
フランソア・モーリアック『内面の記録』(杉捷夫と共訳)紀伊國屋書店 1964年
クロード・エドモンド・マニー『現代フランス小説史』(佐藤朔・白井浩司・望月芳郎共訳)白水社, 1965年、新装版2006年
ナタリー・サロート「トロピスム」、『現代フランス文学13人集 第2巻』 新潮社, 1965年
レーモン・クノー「わが友ピエロ」、『現代フランス文学13人集 第3巻』 新潮社, 1965年
バルザック「谷間のゆり」、『世界文学全集 第4巻』 河出書房新社, 1965年
モーリス・ブランショ「謎の男トマ」、『現代フランス文学13人集 第3巻』 新潮社, 1966年/新版『ブランショ小説選』書肆心水, 2005年 に収録
『ヴァレリー全集』筑摩書房, 1967年、訳者の一員。新版刊
P.ドリュ・ラ・ロシェル「ゆらめく炎」(細田直孝と共訳)、『人間の文学 第8巻』河出書房新社, 1967年
ヴァレリー「詩集」(平井啓之・清水徹と共訳)『世界詩人全集 第10巻』 新潮社, 1969年
アンドレ・ブルトン「シャルル・フーリエへのオード」『アンドレ・ブルトン集成』第4巻に所収、人文書院, 1970年
ボードレール「パリの憂鬱」『新集世界の文学 第8巻』 中央公論社, 1970年
バルビュス「地獄」 『世界文学全集 第50巻』 集英社, 1970年
バルザック「従兄ポンス」 『新潮世界文学 第8巻』 新潮社, 1971年
ブランショ「好きなだけ書きつづけたまえ」 『バタイユ・ブランショ研究』竹内書店, 1972年
クロード・シモン『ファルサロスの戦い』白水社, 1973年
ツヴェタン・トドロフ『小説の記号学』(保苅瑞穂共訳)大修館書店, 1974年
ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダ・ヴィンチ論』(共訳) 筑摩叢書, 1975年
ルイニルネ・デ・フォレ「子供部屋」, 『フランス短篇24』集英社, 1975年
ナタリー・サロート『あの彼らの声が…』中央公論社, 1976年
ギュスターヴ・フロベール「ボヴァリー夫人」『世界文学全集 第17巻』 集英社, 1976年、新版1979年
ガデンヌ「スヘヴェニンゲンの浜辺」、『世界の文学 第24巻』 集英社, 1978年
ウォルター・ペイター「宮廷画家の寵児」、『世界の文学 第42巻』 集英社, 1981年/『ペイター全集 1』 筑摩書房、2002年
ステファヌ・マラルメ 『マラルメ全集』全5巻、筑摩書房、1989年-2010年。編集委員
ミラン・クンデラ『不滅』集英社, 1992年。集英社文庫, 1999年
J.M.G.ル・クレジオ『パワナ-くじらの失楽園』集英社, 1995年
J.ロビンソン=ヴァレリー編『科学者たちのポール・ヴァレリー』紀伊國屋書店, 1996年
ポール・フルキエ『哲学講義3 行動』(原好男・田村毅共訳)、ちくま学芸文庫, 1997年
フィリップ・ソレルス『ルーヴルの騎手 ルーヴル美術館を創った男 ヴィヴァン・ドゥノンの生涯』集英社, 1998年
J.M.G.ル・クレジオ『偶然・帆船アザールの冒険』集英社, 2002年
イヴ・ボヌフォワ『マラルメの詩学』(阿部良雄共訳)筑摩書房, 2003年
J.M.G.ル・クレジオ『アフリカのひと・父の肖像』集英社, 2006年
ジョナサン・リテル 『慈しみの女神たち』上下 (星埜守之・篠田勝英・有田英也共訳) 集英社, 2011年
『レーモン・クノー コレクション5 わが友ピエロ』水声社, 2012年
共著・編著[edit source]
『徹底討議 19世紀の文学・芸術』 平島正郎・高階秀爾との共著、青土社 1975年、新装版2000年
『作家の世界 辻邦生』番町書房 1978年
『読む事典フランス』高階秀爾・木村尚三郎・荻昌弘共編、三省堂 1990年
『九鬼周造随筆集』岩波文庫 1991年
『石川淳短篇小説選』・『長篇小説選』・『評論選』ちくま文庫 各2007年
『永井荷風再考』日本放送出版協会。「NHKカルチャーラジオ 文学の世界」、2011年1-3月放送回
『知の巨匠 加藤周一』岩波書店 2011年
『村上春樹の読みかた』平凡社 2012年
『ことばの魔術師 井上ひさし』岩波書店 2013年
『書物の達人 丸谷才一』集英社新書 2014年
『辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者』平凡社 2016年
『大岡信の詩と真実』岩波書店 2016年
『遠藤周作 神に問いかけつづける旅』慶應義塾大学出版会 2020年
[隠す]
表話編歴
日本芸術院賞受賞者
[表示] 第一部(美術)
[隠す] 第二部(文芸)
小説・
戯曲
1950: 大仏次郎 1951: 小川未明 1952: 川端康成 1955: 坪田譲治 1956: 井伏鱒二 1957: 幸田文 1959: 井上靖 1960: 火野葦平 1961: 石川淳 1963: 獅子文六 1966: 中山義秀・永井竜男 1967: 伊藤整 1968: 網野菊 1969: 芹沢光治良 1972: 平林たい子・宇野千代 1973: 庄野潤三 1975: 中里恒子 1976: 司馬遼太郎・安岡章太郎 1977: 戸板康二・海音寺潮五郎 1979: 阿川弘之・遠藤周作・吉行淳之介 1980: 田中千禾夫 1981: 島尾敏雄 1982: 芝木好子・野口冨士男・小島信夫 1984: 河野多恵子 1986: 水上勉 1987: 三浦朱門・吉村昭 1988: 八木義徳 1989: 阪田寛夫 1993: 曽野綾子・石井桃子 1994: 竹西寛子 1995: 陳舜臣 1998: 大原富枝・堀田善衛 1999: 加賀乙彦 2000: 小川国夫・黒井千次・日野啓三 2001: 伊藤桂一 2003: 津村節子 2004: 中野孝次・富岡多恵子 2006: 辻井喬 2007: 三木卓 2009: 井上ひさし 2011: 山崎正和 2016: 辻原登 2017: 髙樹のぶ子 2019: 松浦寿輝
詩歌
1942: 高村光太郎・川田順 1948: 折口信夫 1949: 半田良平 1951: 尾山篤二郎 1953: 三好達治・土屋文明・服部担風 1958: 川路柳虹 1964: 水原秋桜子 1971: 富安風生 1977: 宮柊二 1980: 佐藤佐太郎 1981: 飯田竜太 1983: 木俣修 1984: 中村草田男・中村汀女 1987: 山口誓子・上田三四二 1994: 那珂太郎 1995: 大岡信・清岡卓行 1997: 森澄雄 1998: 岡野弘彦・田村隆一 1999: 伊藤信吉 2003: 馬場あき子・まど・みちお・金子兜太 2005: 前登志夫 2015: 吉増剛造・鷹羽狩行 2016: 宇多喜代子 2019: 荒川洋治
評論・
翻訳
1943: 野口米次郎 1950: 山内義雄 1951: 小林秀雄 1952: 日夏耿之介 1953: 石川欣一 1954: 小宮豊隆 1955: 鈴木信太郎 1956: 昇曙夢 1957: 折口信夫 1957: 和田芳恵 1958: 新関良三 1959: 吉田精一 1961: 河上徹太郎 1963: 福原麟太郎 1964: 亀井勝一郎 1966: 舟木重信・山本健吉 1967: 三宅周太郎・中村光夫 1969: 高橋健二 1971: 唐木順三 1973: 中村白葉 1976: 江藤淳 1977: 平野謙 1981: 福田恒存 1981: 生島遼一 1982: 佐伯彰一 1984: 磯田光一 1986: 富士川英郎 1990: 新庄嘉章 1991: 佐藤朔 1997: 高橋英夫 2000: 河竹登志夫 2001: 菅野昭正 2002: 高階秀爾 2010: 粟津則雄 2012: 三浦雅士 2017: 渡辺保 2018: 芳賀徹
[表示] 第三部(音楽・演劇・舞踊)
太字は恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。
典拠管理 ウィキデータを編集
ISNI: 0000 0000 2554 9498 LCCN: n85200454 NDL: 00026600 NLK: KAC200800205 VIAF: 67908127 WorldCat Identities: lccn-n85200454
Categories: 日本の文学研究者フランス文学者日本の翻訳家日本の文芸評論家日本藝術院会員東京大学の教員白百合女子大学の教員埼玉県立浦和高等学校出身の人物東京大学出身の人物横浜市出身の人物紫綬褒章受章者旭日中綬章受章者1930年生存命人物

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