多数の声に焦り、強行採決に持ち込んだ自公政権、賛成討論の自民、反対討論の日本共産党のまさに「自共」対決そのものでした。
日本国民の民主主義への巨大なエネルギーが広がり、さらなる運動への力になりました。
秘密保護法は成立しましたが、安倍政権は憲法にもとづく国民の権利に対して決定的な背信行為を行い、政権の存立が問われると思います。
そして、撤廃へ新たなたたかいに頑張る決意です。
今日の「赤旗」での志位和夫委員長のよびかけです。
今日をスタートに新たなたたかいを
秘密保護法の成立強行を受け、6日深夜に開かれた日本共産党国会議員団総会での志位和夫委員長の発言は次の通りです。
成立強行受け 志位委員長よびかけ
国民多数の声を踏みつけにした採決強行に抗議する
みなさん、深夜までごくろうさまです。
まず、私は、今日、1万5千人もの方々が、「採決をするな」、「廃案にしろ」と国会に駆けつけた、その声に耳を傾けることなく、またこれだけの国民世論-国民多数の反対の声、国民の圧倒的多数の慎重審議をという声を踏みにじって、政府・与党が、秘密保護法案の採決を強行したことに、みなさんとともに満身の怒りを込めて抗議するものです。(「そうだ」の声、拍手)
「自共対決」国会を象徴する光景-国民の声を体してたたかいぬいた 私も、議員傍聴席で、法案の討論と採決の一部始終をみておりましたが、賛成討論を行ったのは自民党の議員、反
対討論を行ったのは日本共産党の仁比聡平議員ただ一人「自共対決」国会を象徴するような光景だったと思います。(「そうだ」の声、拍手) 衆参の議員団として、この希代の悪法に対して、国民の声を体して、立派にたたかいぬいたということを確認できると思います。(「よし」の声、拍手)
今日を新たなスタートに、秘密保護法撤廃のたたかいに立ち上がろう 私は、このたたかいは、こ
れで終わるものではない (「そうだ」の声)、今日を新たなスタートにして、新しいたたかいに臨もうではないかということを言いたいと思います。(拍手)
どんなに与党が多数であったとしても、憲法違反の法律というのは、つくってはなりません。そして今度の秘密保護法というのは、仁比議員も反対討論で述べたように、日本国憲法に明記された国民主権、基本的人権、平和主義をことごとくじゅうりんする違憲立法であります。
ですから、この法律ばかりは、通ったから仕方がないではすみません。むざむざとこの違憲立法によって日本の平和と民主主義が破壊されていくことを、私たちは手をこまねいているわけにはいきません。
みなさん。今日を新たなスタートにして、秘密保護法撤廃のたたかいに立ち上がろうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)平和と民主主義を求める巨大なエネルギーを日本国民は持っている この悪法は、撤廃するしか解決の方法はありません。そして私は、国民多数の声も、この悪法はなくそうということに必ずなっていくと思います。この法律がつくりだす暗黒社会など、だれも望んではおりません。ですから、国民多数がこの法律はいらない、なくそう、こうした大きな声が広がることになることは間違いないと思います。
私は、今度のだたかいを通じて、日本の未来への希望を感じました。短期間に、これだけの人々が反対の声をあげた、これは平和と民主主義を求める巨大なエネルギーを日本国民が持っていることを、証明するものではないでしょうか。
私たちも、今日、議員面会所で、ずっとデモの隊列の方々とシュプレヒコールでエールの交換をしましたが驚いたことに、いつもは署名の束を受け取るテーブルに。
「請願署名を書きたい」といって、多くの人々が次々と詰めかけてくるのです。デモに参加した市民の方々が、その場で署名を書いている。そうした状況がずっと続きました。本当に一般の広い市民
の方々が、日本の民主主義は危ないということで駆けつけて、最後までご自分の思いを署名に託してくれた。こういう光景を見るのは、私にとっても初めてのことでした。私は、本当にこの声にこたえなければならないと思いました。(「そうだ」の声)
みなさん。大義は国民のだたかいの側にあります。この悪法を必ず撤廃に追い込もうではありませんか。(「よし」、大きな拍手)
安倍政権の終わりが始まった
暴挙は国民と歴史によって裁かれる
私は、開会の議員団総会で、安倍政権が暴走すれば、その一つひとつが自らの墓穴を掘ることになる、自らの基盤を掘り崩すことになる、こういいましたけれども、今回のこの強行劇というのは、安倍政権の終わりが始まった、ということになると思います。
必ずこの暴挙は、国民と歴史によって裁かれる。その日が必ずやってくる。
みなさん、たたかいはこれからです(「よし」の声)。この悪法の撤廃に向けて、頑張りぬこうではありませんか。 (「よし」の声、大きな拍手) 以上をもって、私の発言といたします。頑張りましょう。(「よIし」の声、大きな拍手)