
トロツキーがウクライナ出身と知り、本棚で埃を被っていた『永続革命論』を読もうとしたが、いかにもとっつきにくく、図書館で伝記を見つけたので、こちらを手にした。
しかし驚くほどに、ウクライナについて言及することが少なかったようである。ユダヤ人としてウクライナに流れ着いた家系だったらしく、土地に対する愛着、郷愁は、さほどなかったのかもしれない。
なにしろ人生の多くを、流刑地或いは亡命先で過ごした人である。また、国際共産主義を目指したインターナショナリストだ。ウクライナについての執着は、少なくとも書き残すほどのものではなかったのだろう。
しかし文学者としての顔も持つトロツキー。胸には青春を過ごしたウクライナ南部の思い出を秘めていたはずだ。諦めずに著書をあたってみたいと思う。
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