都会の庭は、何とも、デザインを施した何か、人工的な趣で、味気ないが、別荘地でも同様に、都会の庭のコンセプトをそのまま、持ち込んで、やたら、庭を主張する傾向が、都会出身者には、多く、みられる。自然な雑木林の趣をもった、四季折々の顔をもった自然な佇まいが、自然と調和した、植物や動物や虫たちと共生した風景が、贅沢だと思う。東京では、樹木も下からしか、見上げることしか、できないが、小さな樹海(?)をベランダから、眺めながら、梢を渡る風を感じるのも、一寸、違った樹木の見方ができるものである。子供達が昔、使っていた植物図鑑を調べても、名前が皆目、分からないが、名前を知らなくても、小さな花の命を、1年に、1回だけ、限られた時間を共有しながら、眺めることは、極上の喜びである。