小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

信州国際音楽村にて、「耳濯ぐ」=フレッシュ・アーティスト・コンサートを聴く

2011年08月17日 | インポート
クラシックを専門的に学ぶ高校性・大学生・院生等の公募で、参集した長野県出身者による演奏会で、ピアノ独奏、声楽、金管楽器アンサンブルなどの演奏披露の機会を提供し、同時に、地元の人々にも、音楽演奏を楽しんでもらい、今後の支援もして貰うという趣旨で、入場無料で、行われたものである。四半世紀弱前に、信州産の唐松の樹をふんだんに使用して作られたドーム型の音楽堂は、音響効果も良く、聴衆も、多からず、少なからず、こじんまりとした肩の凝らないアット・ホームな雰囲気のコンサートであった。娘の子供時代のピアノの発表会の延長線上の雰囲気であったが、その音楽的技術水準は、(ド素人の私には、評価する術を持たないが、、、、、大体、演目の順番が変更されたのを演奏者からの説明で、知らされても、分からぬ位であったが、、、、、しかし、)それなりに、高いレベルであろうかと思われる。それよりも、鼓膜の奥底まで、響き渡るそのバリトン、ソプラノの声や、ピアノの音、サクソフォン、クラリネット、ヴァイオリン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ホルンの音は、とても、「耳心地よいもの」であった。昔の人は、「耳濯ぐ(そそぐ)」と謂ったが、心地良い音楽を、耳に濯いで、心を清め、洗うのも、年に何度かは、この現代では、必要ではなかろうか?松本も、この上田も、信州では、こうした音楽活動、文化活動が、盛んで、小諸高校の音楽科も、県下、唯一の音楽専門学科で、未来のプロを目指す音楽家の卵達が、学んでいるという。こうしたコンサート活動の機会を生かして、研鑽を積み、今後の活躍を、大いに期待したいところである。是非、たまには、よい音楽を通して、「耳濯ぐ」機会を与えて貰いたいものである。気がつけば、午後2時に、始まった演奏会も7時過ぎであった。屋外では、すさまじい雷雨が、過ぎ去ったところで、眼下には、上田の街の夜景が、うっすらと雲間に、浮かび上がっていた。