小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

長野県建設業厚生年金横領事件の闇:

2013年11月16日 | 社会戯評
長野県建設業厚生年金横領事件の闇:
人間の記憶は実に曖昧である。忘れては又、同じ繰り返しである。タイ、バンコクで、潜伏先で、逮捕されたこの巨額横領事件の容疑者も、あの青森県住宅供給公社の巨額横領事件も、方や、チリ人ホステス、方やタイ人ホステスと、何とも、情けない話であるが、全く、日本という国は、如何にも懲りない面々の多いことか?そう言えば、過日、小諸市の総務部でも、使い込みが発覚した事件があったが、これらに較べれば、何とも、お笑い話程度に過ぎない。もっとも、その後の再発防止対策は、どうなったことやら、、、、、。それにしても、老後の年金を期待して、退職後の年金を期待していた会員の従業員は、たまったモノではない。会社も、年金基金の解散に伴う特別損金であるとか、その処理にも、莫大な金額の損失が見込まれ、どこへ、この損失の賠償を要求してよいものか、困ってしまう。どういう経緯で、AIJや未公開株への投資とか、20数億円とも、更には、60数億円とも云われる使途不明金が、一人の担当者によって、動かされている仕組み自体にも、驚かされる。或いは、資産運用を一人だけに任せていたとは、、、、、、。一族によるワンマン経理ならいざ知らず、よくぞ、一人の人間に、何故、預金通帳と印鑑とを管理させていたものなのであろうか。いくら中小の年金基金組織のチェック体制が脆弱とは云っても、一体全体、これまでの横領事件の轍を全く踏んでいないとは、驚き以外の何ものでもない。それを割り引いても、巨額の資金が、仮に、AIJにしろ、未公開株取引にしても、簡単に、数十億円単位の資金が、あっという間に、実際、消えてしまうとは、、、、、、、、、、。時給800円換算にしてみたら、一体、何年間分に、相当するのであろうか?一日8時間労働で、6400円、月25日としたら、16万円、1年12ヶ月でも、192万円、10年働いても、1920万円、天文学的な数字である。人を殺している訳ではないから、せいぜいが、塀の中で臭い飯を10年くらいなのであろうか?そんな人間のために、老後の生活資金を奪われてしまった人は、どんな気持なのであろうか?長野県では、エプソンの現役・OBの年金減額も予定されているし、もはや、年金自体が、期待すべきものではなくなりつつあるのであろうか?世の中、コンプライアンスとか、何だとか、云われている割には、可笑しなものである。皮肉である。カネは天下の廻りものならば、何処へ、消失してしまったのであろうか?会員は、それを知るに足る権利があるであろう。そして、再発防止策を知ったとしても、残念乍ら、掛け金は、決して、帰らない現実があるのも又、事実である。