小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

高級菓子に思う:

2015年03月06日 | 社会戯評
高級菓子に思う:
石を投げれば、中国人に当たる式ではないが、ほとんど、デパ地下も、何処の売り場もかしこも、爆買いの団体客に溢れかえった都心のデパートで、久しぶりに、友人との会食の待ち合わせ場所に、出向いたついでに、幾つかの売り場を、間隔の刺激を含めて、見て回った。それにしても、すごい混み方である。すごい熱気である。長い間、繊維製品の生産やら、食品の生産管理に携わってきていたから、どうしても、原価計算とコスト・ブレイクダウンを自然に、頭の中で、知らず知らずのうちに行ってしまう。そうすると、一体、この商品は、本当に、これ程の価値、付加価値があるのであろうか?とも、首をかしげたくなってしまう。それにしても、飽食の時代であろうか?1個、500円以上もするような素晴らしいケーキを一体、どんな家で、どんなTPOで、食べるのであろうかと想像するだけでも、面白くなってしまう。本当に、そんな高価なケーキが、食べて満足するのであろうか?別に買えないわけではないが、最期に、買うという最終的な動機付けが、懐具合と相談した結果、どうしても、理解出来ないのは、どうしたものであろうか?1階のグッチの売り場には、外国客も含めて、若い人達で、溢れかえっていた。一体、全体、日本の何処に、そんな強い個人消費意欲があるのであろうかとも、思ってしまう。又、一体、彼女たちの実質賃金は、いくらで、ベアのアップは、どのくらいされているのであろうか、、、、、、、等…想像を逞しくしてしまう。少なくとも地方都市のスーパーの売り場には、残念乍ら、そんな熱気は、微塵もみられないのも事実であろう。既に、守りに入ってしまった私達の世代には、どうも、理解出来ないことが、多すぎるのは、どうしたものであろうか?裁判所の調停委員をやっている友人によれば、「予想だにしないようなモラルの低さ」と「想像を絶するような社会層の存在」というものが、現に、存在するそうである。リンチ殺人の被害者も、又、加害者も、どっちもどっちなのであろうか?それにしても、社会の格差が、これほど、感じられる時代は、今や、ないのかも知れない。久しぶりに、都心の華やかな売り場を歩いてみて、何とも、複雑な思いをした。