小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

アポ中毒シンドローム:

2015年03月27日 | 社会戯評
アポ中毒シンドローム:
たまたま、Airbnbで、オーストラリアから、やってきた若いカップルのサポートをしていたら、なかなか、彼らの「旅行の哲学」というものに、考えさせられた。既に、12月から、アムステルダムを皮切りに、ベルギー、ドイツのベルリン、ポーランド、そして、モスクワへ、そこから、東京へ、移動して、10日間滞在してから、バスで、小諸へ、入ってきたと、そして、当地で、10日程、又、ぶらぶら、滞在しながら、次は、佐久穂、駒ヶ根へ行き、東京経由でその後、沖縄へと旅をしてゆくそうである。それにしても、彼らの生き方というものは、興味深い。明日、何をしようと決めているわけではない。時間も、予定表も白紙である。考えてみれば、我々、日本人は、とりわけ、私の40年以上のビジネスの経験では、びっしり、手帳に、明日の予定を、アポイントメントと会議のスケジュールをそれこそ、30分刻みで、びっしりと、記入していないと、何か仕事をしたという充実感が湧かず、むしろ、白紙にしていると、不安感にさいなまれるようになるのも、複雑な心理である。それに比べると、この若いカップルには、考えさせられてしまった。温泉やら、懐古園、ワイナリーなどを一緒に、車で、案内しながら、色々な食べ物や建物の歴史とか、海野宿のうだつの話とか、蚕の養蚕の話とか、東御の田舎歌舞伎やら、ぶどう畑・ワイナリーとか、随分、広範囲に亘って、話をしたものである。セブン・エレブンでも、カードで、円が容易に、カードで引き出せることも、教えて貰ったことも、興味深いことである。それにしても、これまでのようなJALパックのようなパッケージ・ツアーではなくて、こんな風な旅をする日本人も徐々に、増えてくるのかも知れないと思いました。現役のビジネスマンの方々も、たまには、ふと立ち止まって、こんな生き方もあるのかと、気が付くのも、たまには、必要かも知れませんネ。久しぶりに、若い海外の旅行者に、教えられ、考えさせられました。こういう旅も、ある種、精神衛生上、贅沢な海外旅行なのかも知れない。