猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

よしなが ふみ 「愛すべき娘たち」

2007年04月18日 14時32分54秒 | マンガ家名 やらわ行
            非情に良い、傑作だ、 とは聞いていたんです。

 先日ブック○フで見つけたのですが、評判を聞きつけていたので即ゲット。うちの地元のブック○フさんは、以前SF大賞とって話題だったまさにその時 「バルバラ異界」 の1~4巻を各350円でバラ売りしてたりして、美味しいのが時々有ります。だからつい会社帰りに寄ってしまうんでふよ~。
 
 それはともかく、こちら よしなが ふみ 「愛すべき娘たち」。
 以前 萩尾 望都氏の 「イグアナの娘」 → 萩尾 望都 「イグアナの娘」 の時も言いましたが、母親と娘には何がしかの葛藤があるものだ、と。私のつたない記事で言い表せなかったものが、ここにはすべて描かれているじゃ有りませんか ! もう感想とか、記事とか書けません。あなたが人の子 (男でも女でも) なら読むべきだと言うしか有りません。

 私はこの本を閉じた時、この本を読んでの始めての涙が出ました。
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吉村 明美 「薔薇のために」 

2007年03月06日 09時14分12秒 | マンガ家名 やらわ行
 私が満点さんにおねだりしてお借りしたのは、小学館文庫版 1~9巻こちらはその1巻目表紙。

これ、1994年の 「小学館漫画賞」を受賞しているんですね。

 実は読むの2度目なんです。一度目はマンガ喫茶で涙こぼすのを人に見られないように (そのときのマンガ喫茶には仕切りがなかった) 苦労して読んだのに、まーた今回もボロボロでした。ハッピーなラストもわかってんのにねー。
 
でも、結構覚えていないところもあるんですね、読んでいくと思い出すんだけれど。こんなに家族のこととか母親、兄弟の関係とか濃厚なお話とは忘れてました。それに前回とは何かじ~んと来るところも違っていた。
 マンガ喫茶で読んだときはもうコミックスが完結していたので、多分10年位前に読んだのだと思うけど、そのときの自分の気持ちと今の気持ちの違いというのもあるのかな。

 わかっているのに、泣かされるという小説とか、映画とか有りますよね。私にとって吉村氏の作品がまんがのそれです。とにかく、毎晩遅くまで泣きながら読んでて、だんなは変に思ったろうなぁ。この年になって何やってんだろ私。
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吉野 朔美 「記憶の技法」

2007年02月13日 14時17分24秒 | マンガ家名 やらわ行
          私が読んだのは、小学館文庫 2006年9月 のもの

 私にとって、新しい作家さんを又読むことが出来ました。流石に満天さんが選んで送ってくれたマンガですわ、表紙絵のかわいらしい少女の絵に騙される所でした。
 
 この方、まんだらけ で表紙絵だけ見てるとちょっと内田 善美氏風の綺麗なカラーイラストで、どんなマンガを描く人か興味有りました。読んで見ると、あーっこの絵はちらちら見たことあるけど、雑誌の立ち読みとかで連載の一部を見たくらいだなぁと思い当たりました。

 表題作 「記憶の技法」  初出 月刊fiowers 2002年6月~10月号 はミステリーというか、心の旅路というか、アイデンティテイー探しというようなことだと思うのですが、怖い。絵柄は全然怖くなくて可愛いのに恐い。最近の少女マンガってこんなにリアルなのか ? 
 
 文化 (マンガ) は世相を映す物だから、今の世の中が恐いのか ??? 

 自分の出生と過去の記憶に疑問を抱いた高校生 華蓮(かれん) は封印された記憶を取り戻す為、同級生の 穂刈 怜(さとい) と福岡へ旅立つ。この怜君が大人っぽくて、世事に長けてて、バーテンのバイトなんかしててこの子の家庭もいろいろありそうだ。
 調べるうちに分かってくる事は過去の事件。覚えてなくてよかったと言えるくらい悲惨な 華蓮 の本当の家族のこと。いや、5歳だった 華蓮 はあまりのことに自分で記憶を封印してしまったのだろうか。

 「お母さん・・・? もう ―思い出してもいいんだ― 」

 ラスト近くはっきりと思い出す事実はひどい思い出だったけれど、全てが分かった事で 華蓮 は納得でき、 怜 の寂しさにも思い当たる余裕が出来て、元の生活に戻っていく事が出来る。前とはちょっと違う生活だけれど。

 この文庫380Pの半分近くを占める中篇。後は短編6本が入っていて、短い物は8Pのものも。 

 2つ目、「霜柱の森」 初出 月刊fiowers 2003年3月号 は、前の 「記憶の技法」 に出てきた 穂刈 怜(さとい) 君の子供の頃のお話。家庭環境や母との関係が明らかに。宗教まがいの料理や縫い物の教室に没頭する母親って結構あちこちにいそうでこれ又、恐~い。

 「アンナ O」  初出 月刊fiowers 2003年4月号 は夢の不条理、

 「女子高校生殺人日記」 初出 月刊fiowers 2003年5月号 は現実の不条理と言うところか ???

 「粉ミルク」 初出 月刊fiowers 2003年6月号 は 怜 の兄 円(まどか) の話しだと思うんだけど、小さな天使が出てきて、可愛い姿で言う事悪魔。精神を病んでいく 円 の心象風景か ???

  「透明人間の失踪」 初出 月刊fiowers 2003年7月号 
 約束した時間に現れない恋人を下宿に訪ねて行った女の子。(最後まで名前が出てこない ! ) 調べていくうちに次々と彼のウソが分かってきて名前だけでも幾つも出てくるわ、お金を渡してそれっきりの女もいるわ、もうめちゃめちゃ。探しつかれて家に戻ると彼がいる。

 「あなた・・・一体誰 ? 」 

 そりゃ言うよね。これも恐いわー。彼女は最後に痛烈なしっぺ返しをするんだけど、やっぱり女の方が恐い生き物かいな。

 「恋愛家族」 初出 「たとえば恋愛コミックはこう読む」 同文書院 2000年刊 表紙を入れて8Pの短編ながら、この人のエッセンスたっぷりで笑って恐かった。6人家族の秘密がこの短いページの中で次々と明らかにされて・・・。あー可笑しい、みんな自分の悩みに一生懸命だよね、家族だろうが人の悩みなんか知ったこっちゃない。

 家族なんて、人生なんて一生悩みを抱えていくこんなものか。

 絵柄に騙されましたー 面白いじゃないのこの人。何度も読み返したくなる作品ばかりでした。満天さんありがとう 
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山岸 凉子 「テレプシコーワ 10巻 」 1部完結

2007年02月09日 11時58分01秒 | マンガ家名 やらわ行
             はぁ~。衝撃の1部完結編です。


 先週買って、すぐに夜中まで読んでました。ダ・ヴィンチの連載は読んでいなかったので、衝撃の展開にもう涙でボロボロ・・・。やっと読み終わりベッドに横になっても寝つかれな~い 

 マンガを読んでこんなに泣いたのは、去年の 「摩利と新吾」 の最終巻を読んだ時以来かな。その前だと 吉村 明美氏 「薔薇のために」 なんかよく泣かされましたけど。小説だと 浅田 次郎先生のは分かっててもだめ~ですね。

 手元に置いておいて、何回か始めから読み直しました。そのたんびに又泣いてしまって。さすがに1巻からは読み直してませんが、又近いうちに通して読まないとだめだろうなあ。(何がだめ? 自分的に) 

 「テレプシ~」 は人気があるので拙ブログにお越しの皆さんも読んだ方多いと思いますが、どうですかお話しのこの進み方は。山岸先生は厳しいな。

 今は満天さんから届いたマンガを読み始めています。吉村 明美氏のが入っていたのでそれから。又泣かされそうです。 叔母に買ってきた 秋川 雅史さんのCD 「千の風になって」 を聞くとまたまた相乗効果で、え~~んえ~~ん。毎日なんでこんなに泣いているんだろう ?????????
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山岸 凉子 「アラベスク」 1部・2部

2007年01月09日 17時06分13秒 | マンガ家名 やらわ行
かねてから読まなくちゃと思っていて読みそびれていた、かの「アラベスク」、やっと夜さんにお借りして読めました。 

 私が読んだのは、白泉社刊 花とゆめコミックス1部4冊、2部4冊。初出は1部が昭和46年(1971年)りぼん10月号より昭和48年(1973年)4月号まで。2部が昭和49年(1974年)「花とゆめ」創刊号から。

 お凉様の初の長編にして初期の代表作、バレエまんがの傑作でもある・・・と知っていながら、この頃の絵柄があまり好きでないのも手伝って、今まで読んでいませんでした。ファンなんて言えません
 ソ連邦崩壊前のソ連が舞台で、それなりに亡命話など出てきて、今読むと世の中変わったなぁとしみじみ思いますね。

 1部全4巻では、地方のバレリーナ学校の、背ばかり高くて技術が伴わないと思われていた少女ノンナが、その才能を見抜いた一流ダンサーのミロノフによって次第にバレリーナとしても女性としても成長していく過程を描いています。苦しい地獄の特訓場面や、ノンナ失踪などのエピソードはあるものの、障害を乗り越えて成功していくノンナの姿に読者の少女達も夢を満たしていきます。先生役のミロノフの、いつもシカメッツラをした無口な様子がかっこいい。何を考えているのかノンナにも読者にも分からないけど、とにかくこの先生に付いて行こうと・・・。

 作者の絵がどんどん上手くなってこの作品では作者も成長していくのが分かります。1部のラストの方、ライバルの悲劇には思わず涙がバレエの作品解説も所々に入って楽しく為になる。

 2部全4巻では、追われる立場となったノンナの人間的な成長が1部より一層深く描かれます。登場人物たちも1部より複雑な心と経験を持った人々ばかりがノンナの前に現れてノンナの心を乱します。ミロノフも1部の時より心情を吐露する場面が多くなる。2部はバレエの要素以外のものも入って複雑になっています。
 
 2部の幸せなラスト、お凉様の作品のラストは、悲しかったり怖かったりが多いので、このラスト好きだなぁ。正確に言うと幸せを予感させるラスト、なんだけどとっても余韻があって素適です。

 全8冊、年末から2回続けて読み、所々又読み直しました。やはり世に名作と褒め称えられる作品は違いますね、早く読んどけばよかった。これからも、いままで自分が読んでいなかった作品を出来るだけ読まなければ、もったいない。

 今、ネットで買えるものはこちらでしょうか。 → アラベスク
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よしなが ふみ 「フラワー・オブ・ライフ」 

2006年12月12日 09時09分45秒 | マンガ家名 やらわ行
          すいませ~ん。読む前は侮ってました。

 最初の写真はコミックスの1巻 新書館 刊 2003年7月より連載中 

 学園もの、BL色皆無、でも評判良さそう。しか知らなくて、夜さんにお借りして読みました。思ってたより面白いじゃん  1~3巻までしか出ていないようで、お借りしたのも3巻までですが、続きが読みたいよ~。4巻は自分で買うか?4巻だけ買ってもなー。迷います。


                 

                 2巻

 よしながさんって、何で今の高校生の気持ちが分かるの?自分の高校生時代の覚えている事を描いている何てものじゃなくて、どこかで今現在進行中みたいにリアルです。現在の 太宰 治 みたい。(女子高校生くらいの年の子の気持ちを書いた小説あり) 
 
 お話は、なんてことない共学の高校生達の日常をつづったもの。クラスで文化祭に劇やったり、仲いい子同士でクリスマス会やったり、楽しそうな学園生活。ちょっと先生の不倫あり、先生と生徒の恋愛あり、もありますけど、それも含めて今ありそ~な話ばかりです。


                 

                 3巻


 おばさんが忘れ去っていた感情が次々と思い出されて昔に戻れます。又、出てくる高校生達がみんな、いる、いる、こんな子という子ばかりで・・・。まんが研究会も出て来て、今の同人誌事情なんかも分かるのが嬉しい。同人誌向きのトンボ入り原稿用紙なんて、我々の頃はなかったものねー。
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よしなが ふみ 「西洋骨董洋菓子店」

2006年12月05日 15時27分06秒 | マンガ家名 やらわ行
        新書館 版 1巻~4巻

 言わずと知れた、よしなが ふみさんの代表作です。2002年に第26回講談社漫画賞受賞してます。なのに私、最初はブック ○フで1巻だけ立ち読みしていたんです。ごめんなさい。
 2001年にTVドラマ化されてますよね。タッキーがケンジでしたっけ。そのときもちゃんと見てなかった。だからお話よく知らなくて。よしながさんの他作品もよく知らなくて、「大奥」も1巻だけさっと読んだだけ。

       
                 

                 DVD 


 マンガ好きな方のブログとか見ていると、よしながさんなかなか人気あるので、ちゃんと読んでみたいなと気になっていたのです。

 台詞を読ませるタイプの方ですね。コマの半分以上ふきだしになっていたりする。背景もあっさりしてて、時々背景もなくて室内劇というか、セリフ劇みたいになったりする。でも、今回1巻~4巻通して読んでよしながさんのよいところ分かりました。やっぱりちゃんと読まなきゃダメね。
 伏線がいっぱいあって、前の伏線思い出さないと繋がらないし。最後の4巻目の展開がちょっと意外で、大大円、めでたしめでたしで終わらない、でもアンハッピーでも無い、ところもひねくれものの私は気に入りました。
 人生って、現実ってこんなもんだろ、という終わり方です。

 でも、最後は 橘 と 小野 がカップルにならないか・・・、なんてちょっと期待してしまった


               夜さんにお借りしました。
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吉田 秋生 『BANANA FISH ANOTHER STORY』 

2006年11月10日 14時15分31秒 | マンガ家名 やらわ行
                


 小学館文庫 1997年12月10日初版 これは2000年4月10日の10刷のもの 売れてんですね。

 
 『BANANA FISH』が完結した後、番外編がぽちぽちあり、それをひとつにまとめたもの。『BANANA FISH』よりずっと前に描かれた、登場人物 英二 の初出まんがなんてのも入ってます。(FIY BOY IN THE SKY)
 昨日ブック ○フへ行って見つけ、買い込みました。半分くらいは読んでいるのが入っているのですが、残り半分読みたいのと、名作 「光の庭」 を手元に置いておこうかなと思って。本編は買わないのにおかしいよね。でも本編19巻もあるからなー。

 「ANGEL EYES」 少年刑務所でアッシュとショーター・ウォンが出会い、友人になる話。私は本編コミックスの19巻で読みました。

 「光の庭」 アッシュが死んで7年後、英二 (すっかり大人になっちゃって) とシン (これまたでかくなっちゃって) 、伊部おじさんの姪の伊部 暁ちゃんのしみじみ泣ける名作。誰に聞いても名作。これも19巻で読みました。

 「PRIVATE OPINION」 アッシュとブランカが出会ったいきさつが描いてあります。

 「うら BANANA」 作者とアッシュ、英二が連載終了後、裏話をしています。一番人気はもちろんアッシュだったが、結構パパムッシューの人気があっただとか、読者の要望がこうだったとかああだったとか。
 アッシュが日本にきたらとか、学園ものだったらとかのカットが面白い。アッシュと英二が学ラン着てるんですよー  そいでアッシュの手が英二の肩に乗っかっていて、あのー、それじゃBLですよー。

 「FIY BOY IN THE SKY」 英二と伊部氏が知り合ったきっかけを描いています。棒高跳びの選手の英二は、『BANANA FISH』 の時より筋肉があり、顔つきもちょっと違います。『BANANA FISH』 よりずいぶん前に描かれた作品なのです。

 私にとって、これは永久保存版、決定 
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山岸 凉子 「私の人形は良い人形」

2006年10月24日 00時09分47秒 | マンガ家名 やらわ行
        山岸ファンの方、びっくりしたでしょ。ごめんなさい。 (いや確信犯だから)

 では、全身を。山岸 凉子 「私の人形は良い人形」のコミック付きで。


                


 お話の内容から、暗~く写しましたが、本当はもっと可愛いんですよ。この市松人形さんは、今から50年以上昔、私の姉達に1体づつ買ったお人形のうちのひとつです。最初は私のものでは有りませんでした。

 ハコセコ付きの絢爛豪華な七五三の衣装と、夏用に浴衣と団扇付きの2種類のお衣装持ちでしたが、長い間に浴衣しかなくなってしまって寒そうでした。実家から貰ってきてからもずっとそのまま飾ってました。浅草橋で調べたら、(東京の人形の町です) 衣装だけ作っても、何十万とかかるんですよ。

 あるとき姉が、母親の産着を持ってやってきました。大きかったけど、着せ付けて、姉自作の人形用付け帯を着付けたら、まあまあ見られるじゃないですか。袖とか着丈とか全然大きいですけど、そのうち小さく作り直すという事で、このまま飾っています。母親の産着ですから、まあ80年くらい経ってますね。中身も着物も古いので、マジ、夜中歩っていそうです。

 貰った時にちゃんと大きな人形屋さんに行って、顔を少し綺麗にぬぐってもらい、不ぞろいに伸びた髪の毛 (本当に伸びるんですよ、人形の髪の毛って) を切りそろえてもらい、すっかり私のものです。50年前の買ってもらえなかった恨み、晴らしました。自分じゃ覚えてないけど。


 えーっそれはさて置き、マンガの話。
 
 私の持っているのは文春文庫ビジュアル版というもので、1997年6月5日 第2刷 自選作品集 山岸 凉子のホラーワールドというもの。この中の、表題作 「私の人形は良い人形」個人的に、山岸作品の中で 最怖 なんです。

 最初読んだ時、あまりに怖いので、初めて電車の中のざわざわした中で読みました。恥ずかしいなんて言ってられなかった。それから何年も読めなくて、封印してて、やっと2度ほど読み直したかな。昨日もこれを書くのでざっと読みましたが、最初ほどではないものの、やっぱり怖い~。キロッと人形がこっちを向くときなんか、きゃ~~~

 戦後すぐの頃、女の子が死んで、お友達の母親が自分の子が引っ張られないように人形をあげて供養してもらおうと思ったら、貰ったうちの家族がもったいないと一緒に供養しなかったので、怨念が残ってしまい・・・・云々かんぬん、時代が変わっても・・・。というお話です。

 初出は 「ASUKA」 の1986年3月~5月号、短期連載というのでしょうか。出てきた霊感の強い男の子が曰くありげだったので、他にもシリーズであったのでしょうか ? 私はほかで見たこと無いけど。この文庫には、他に
 
 千引きの石・汐の声・ネジの叫び の3篇が収録されています。

 この中では ネジの叫び が一番古くて1971年7月 月刊りぼん が初出です。みんな怖いです。でもねー、一番怖いのはなんたって人間ですよね。山岸作品にも女の業のすんごいのがいっぱいありますもの。このお人形さんだって、人形そのものではなくて、人間の怨念が乗り移っているわけですから。
 今 市子氏の 「百鬼夜行抄」 にも似たようなエピソードありましたね。昔は子供と一緒にお人形をお供えしたのでしょう。この間うちの猫が死んだ時には、木綿製品しか入れられなかったので、私と叔母のハンカチを入れてあげましたけど。

 ええ、私の いちまさん は、誰も引っ張っていかないように、私と一緒に燃やしてもらおうと思ってます。多分、100まで生きるであろう私には、身内は残っていないと思うので、他人様に迷惑かけたらいけないもんねー。


 2006年 ネムキ9月号増刊 買いましたか? 「百鬼~」 の新作書き下ろし+自選作品9編をカラー再現して載せてます。私は文庫しかもっていないので喜んで買っちゃいました。
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チェリッシュギャラリー 「日出処の天子 1」 と 「2」

2006年09月28日 11時51分12秒 | マンガ家名 やらわ行
              蔵出しイラスト集、今回は 「日出処の天子」 です。

 
 
                

 
         表紙だけでも、はぅ~んな色っぽさの厩戸(うまやど)様。はっよだれが・・・いかん。


 
                


                やっぱりもう少し大きく載せよう。1巻    


                


                      2 巻



                 

               


                     2巻の裏表紙


 写真を撮るためにベッドの上に広げて、中のイラストをだんなに無理やり見せたら、色っぽい 「聖徳太子」 に目をむいていましたよ。リアル歴史フェチのだんなには、少女マンガの歴史世界は理解できないでしょうねー。
 いいけどさ、アニメもやっとジブリの 「紅の豚」 をTVで見せたくらいです。あれはちょっと大人な話も入っているし、メカ関係もあるから。
 いいけどさ、二人でおタクやってたら、家の中マンガ本だらけになってしまうしね。

 今、仮決算時期で忙しいので、書影だけで失礼。「日出処の天子」 は、思い入れがありすぎるマンガなので、冷静に感想など書けないのですよ。チェリッシュギャラリー全体については、まんだらけでも結構入荷しているようですね。三原 順先生のが人気みたい。

           
           まんだらけ 店舗情報
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