猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

波津 彬子 「唐人屋敷」

2009年12月17日 12時43分05秒 | マンガ家名 は行
           ↑ ソノラマコミック文庫 朝日新聞出版 2009年1月30日 初版


           満天さんにお借りしています。


 もう9年近くも前の作品なのに現在の絵柄とあまり変わっていないのですね。昔も今も変わらず緻密な絵を描く方です。個人的にはこの人描く「雨柳堂夢咄」の 蓮(れん) のような美少年も良いが、ここに出てくる ローレンス のようなシュッとした美青年が好みで~。なんといっても 蓮 じゃそろそろ孫になりそうなこちらの年齢なもので。(笑) 

 満天さんにお借りした波津さんの他のコミックスにも、大正時代とか昭和の初めの着物の似合う美青年達がいっ~ぱい出てきますが、仕事の時には黒いスーツに黒メガネ・黒ネクタイ・黒手袋、くつろいでいるときは日本のキモノを羽折っている、この ローレンスさん 中でも特に引きつけられます。

 彼はイギリスで憑き物祓いを生業にしています。半分中国の血が入っているらしく、東洋系の憑き物払いの方が得意のようです。彼のもとには
「何か出るというので誰も買いたがらない中国料理店の持主の家」
とか、
「高貴なお姫様が住んでいる池のある豪邸」
とか、
「気高い拳族が長年住んでいたバケモノ屋敷」
とかが次々と依頼されて来ます。

 これだけでもわくわく。そこに もののけ には至極気に入られてしまうのに、自分には全然見えない、という不幸 (?) を背負った大学時代からの友人の アーネスト君 なども加わりてんやわんやの大騒動です。

 「雨柳堂夢咄」に少し似ていなくもないですが、全般にコメディタッチになっていて、軽いオチが付いているのもお気に入りの理由です。

 もうこのシリーズは続かないのでしょうか。私はもっと読みたいのだけど。いや、もっと ローレンスさん を見ていたいというべきか。 

 他に、作者唯一の 「学園マンガ」 という 猫又パパ が出てくる短編なども入っています。どんなんだか興味あるでしょう ? (笑)


      最近、30代の美青年に縁のないトミー。

      しかしながら、猫又 (亜美嬢来年21歳) の飼い主にはなれそうなトミー。


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする