就役したアマギ級宇宙空母は二隻で一個戦隊を編成、特定の艦隊に所属するのではなく、地球防衛艦隊司令部直轄戦隊として運用されることが決定した。
各戦隊は、ローテーションで太陽系外縁の警戒配置に就く各外周艦隊に対し、同じくローテーションで派遣され、派遣中は戦隊指揮権も外周艦隊司令部に委譲される。
ガトランティス戦役勃発直前にあたる2201年11月頃の各戦隊編成は以下の通り。
第一巡航空母戦隊:アマギ,アカギ,第七駆逐隊
第二巡航空母戦隊:サラトガ,レキシントン,第二三駆逐隊
第三巡航空母戦隊:カレイジャス,改カゲロウ級突撃駆逐艦一隻
第三巡航空母戦隊に配備が予定されていた同級艦『グローリアス』だけは、ガトランティス帝国による攪乱作戦の影響を受けて、就役が大幅に遅れていた。
当時、太陽系への侵攻を企図していたガトランティス帝国は、本格攻勢に向けた前哨戦として隠密裏に後方破壊作戦を実施中だった。作戦指揮官コズモダード・ナスカ准将は麾下の遊撃艦隊を用いて金星エネルギーステーションの破壊に成功。急激な再建にインフラの複合化が追いついていないという当時の地球が抱えていた問題点も重なって、地球各地で大規模な電力障害が発生してしまう。
丁度その際、英国デヴォンポート宙軍工廠で建造工事中だったグローリアスは、突然の電圧低下によってマグネットクレーンから落下した艦体ブロックが主艦体に直撃するという大事故に遭遇、建造が大きく遅延してしまう。更にその後、ガトランティス帝国(白色彗星)の存在と接近が公式に認知されたことで、彼女の運命は決定的に変化した。
数ヶ月以内の超光速白色矮星来襲という異常事態を受け、地球防衛軍が当時建造中だった艦艇の“仕分け”を開始したからである。具体的には、彗星来襲までの配備が間に合わない艦艇は建造を凍結、間に合う可能性のある艦艇に資材と人員を集中することで、就役を促進させるというものであった。
この“仕分け”において、グローリアスは建造中断の決定が下されてしまう。ブロックが直撃した艦尾部の損傷が予想以上に大きく、短期間での復旧は不可能と判定されたが故だった。損傷が艦首側であれば、ボロディノ級主力戦艦から資材やブロックを流用することも可能だったが、艦尾に“空母モジュール”を有するのはアマギ級宇宙空母のみであったことがここでは災いした。
その結果、ほぼ完成状態にあったグローリアスの艦首側からショックカノンや波動砲口、エネルギー伝導管、装甲材等が取り外され、建造促進艦に指定されたボロディノ級主力戦艦『ヴァンガード』に流用される運びとなった。
2201年末、地球防衛艦隊司令長官 土方竜提督の独断命令(後に正式命令として追認)により地球防衛艦隊主力は土星圏に集結した。集結命令は徹底しており、各外周艦隊、内惑星艦隊は勿論のこと、根拠地(惑星・衛星)駐留艦隊、更には空間護衛総隊からも多数のハント級護衛艦が一時的に総隊の指揮下を離れ、集結地に指定されたタイタン鎮守府へと急遽進出した。
その総数は、駆逐艦以上の波動エンジン搭載戦闘艦艇だけで実に三〇〇隻以上。紛れもない根こそぎ動員であり、総力戦であった。
そして――着々と決戦態勢を整えつつある艨艟たちの中に、五隻のアマギ級宇宙空母の姿もあった。
事前の戦策では、アマギ級全艦は防衛艦隊主力に随伴し、CSP(Combat Space Patrol/戦闘宙域哨戒)を展開する予定であった。しかし、土方提督の判断により臨時の空母機動部隊『第一航空艦隊』を編制、ガトランティス帝国軍空母機動部隊への単独奇襲攻撃を図ることになる。
プロキオン方面より侵攻を開始したゲルン提督麾下のガトランティス機動部隊は超大型空母八隻、中型空母二〇隻以上を有する大艦隊であり、その艦載機総数は優に二千機を超えると推測された。これに対し、宇宙空母と主力戦艦群の艦載機隊、太陽系各地から土星圏に結集した基地航空隊を総動員しても一千機に満たない地球艦隊は、たとえ防空に徹したとしても、大規模な艦載機攻撃を波状的に受ければ壊滅必至と判断された。
建制にない臨時部隊――第一航空艦隊――が急遽編成されたのは、正にこの圧倒的戦力差故であった。彼らに求められたのは、この戦力差を『奇襲』によって補うこと、その一言に尽きた。
編成は、虎の子のアマギ級宇宙空母五隻を基幹とし、護衛戦力として各種巡洋艦四隻、リヴァモア級突撃駆逐艦九隻が用意された。当初は空母戦隊のみで艦隊を編成する計画もあったが、土方長官の強い意向で各艦隊からの抽出や新造艦の編入によって護衛部隊が編成された経緯がある。(その際、各空母戦隊附属の旧式駆逐艦は、ハント級護衛艦を多数引き抜かれたことで弱体化していた空間護衛総隊に移管されている)。
土方長官としては、圧倒的に優勢な敵機動部隊に単独で立ち向かうことになる一航艦人員に、本作戦が決して刹那的な(特攻作戦に類するような)ものではない事を、具体的な形で示したかったのだと言われている。
しかし、こと搭乗員に関する限り、土方長官の懸念は杞憂だった。
土星圏への集結から出撃までの一ヶ月間に、母艦航空隊は大胆な編成替えを実施していた。各艦固有の航空隊に、各地から参集した基地航空隊を加えた上で、技量評価“S”と“A”の高練度パイロットばかりを集中的に選抜、増強編成の集成航空隊として再編成を行ったのである。より具体的には、選ばれた搭乗員はガミラス戦役以来のヴェテランが大半を占めており、地球防衛軍航空隊初の攻撃的任務に士気と戦意を異常なほどにまで高揚させていた。
彼らは、ガミラス戦役中は主力機材の対艦攻撃力不足から主に防空戦力として扱われ、戦役後も地球防衛艦隊再建計画の根幹ともいうべき軍事ドクトリン“波動砲至上主義”の影響で、やはり防空戦力以上の期待と扱いを受けることはなかった。機材そのものは新型機『一式宇宙艦上戦闘攻撃機“コスモ・タイガーⅡ”』の配備によって大幅な対艦攻撃能力向上が成し遂げられ、対艦攻撃戦術の研究も若手戦術指揮官たちの努力により着実な進歩を見せていた。しかし、運用思想そのものが防空任務から変化していない以上、それにも限界があった。
しかしここに至り、古参の“タイガー・ライダー”たちが長年、自らの本懐と信じてきた攻撃的任務への投入が遂に決定したのである。それも、母艦航空戦力を総動員した大規模攻撃任務。圧倒的戦力差があるにもかかわらず、彼らが士気と戦意を極限までみなぎらせたのも、ある意味当然だった。
もちろん、作戦決行直前に部隊編成を大幅に改めたことは、戦力的に諸刃の剣となり得る可能性もあった。編成完結後にできるだけ時間を割いたとはいえ、部隊としての訓練時間は圧倒的に不足しており、戦術単位としての能力に不安があったからだ。また、部隊の要(かなめ)となる熟練搭乗員を集中的に引き抜かれた他部隊(基地航空隊)の練度低下も深刻だった。
しかし、一航艦司令部はそれら全てを看過すべきリスクとして割り切っていた。自らに一〇倍する敵戦力を叩き切るには、ヴェテランパイロットたちがガミラス戦役を通じて体得した“圧倒的劣勢下での実戦経験”が不可欠という判断故であった。
更に作戦開始直前、テレザート星から帰還したヤマトが一航艦に加えられたことで、搭乗員のみならず艦隊乗組員の士気も大きく向上していた。一時は“出奔”“叛乱”という不名誉にまみれたものの、藤堂兵九郎地球防衛軍長官の尽力によってヤマトの行動は既に追認されており、一航艦将兵にしてみれば望み得る最高の増援である同時に、何よりの“吉兆”とされたからだ。
そしてヤマトの参加により、一航艦の運用機数は二六〇機にまで達した。ガトランティス機動部隊に比べれば非常にささやか――約1/10の戦力――であったが、地球防衛軍がこれほどの規模で母艦と艦載機を集中運用するのは史上初の試みであり、その戦果に全地球防衛艦隊将兵の期待がかけられた。
〇第一航空艦隊編成(2202年1月26日時点)
第一巡航空母戦隊:アマギ,アカギ
第二巡航空母戦隊:サラトガ,レキシントン
第三巡航空母戦隊:カレイジャス
第一三戦隊:シラネ,ザラ,マクシム・ゴーリキー
第七宙雷戦隊:アブクマ,リヴァモア級突撃駆逐艦九隻
付属:ヤマト
〇血戦!フェーベ沖
2202年1月28日、土星タイタン鎮守府から出撃した第一航空艦隊は厳重な電波/タキオン波管制を実施しつつ、索敵行動を開始する。
事前の戦策に従い、索敵はヤマト航空隊――第二〇四航空隊が一手に担った。その索敵は、一航艦の活動はもちろん存在そのものを秘匿する為、索敵機材をパッシブセンシングのみに限定するという徹底ぶりだった。
尚、アマギ級の航空隊が索敵に参加しなかったのは、各艦が限界以上にまで搭載機を積載していたからに他ならない。格納庫はもちろん、アマギ級の狭い飛行甲板にまで隙間なく露天係止された戦闘攻撃機群は出撃時点から対艦攻撃兵装を満載しており、攻撃任務以外への投入は全く不可能な状態だった。
こうした措置により、アマギ級の搭載機数は通常定数の三六機から四十八機へと大きく水増しされていた。もちろん、そのような状態で空母モジュールに被弾すれば、誘爆による短時間の撃沈――爆沈が発生するのは確実だった。
言うまでもなく、危険極まりない“賭け”であり、一航艦指揮官自身もこれを“博打”と公言して憚らなかった。それでも一航艦将兵の士気が低下しなかったのは、豪放磊落を以って鳴る指揮官のパーソナリティー故だろう(臨時任命された一航艦長官は嘗ての太陽系外縁会戦において、後方に残置予定だった三〇二航空隊の作戦参加を防衛艦隊司令部に乗り込んで強引に認めさせたほどの男だった)。
幸い、索敵中の二〇四航空隊索敵機がガトランティス機動部隊の隊内通信を傍受したことで、地球母艦戦力の全てを注ぎ込んだ“博打”は吉と出る。それも――宇宙会戦史上稀にみる大勝利という形で。
『敵大機動部隊ヲ見ユ。敵ハ超大型空母六隻ヲ伴ウ・・・・・・』
1月30日午前4時28分、二〇四航空隊機からの高指向性タキオン通信を受けた一航艦司令部は、迷うことなく全力攻撃を下命、五隻のアマギ級とヤマトから発艦済みの索敵機を除く全搭載機二四〇機余が二派に分かれて出撃した。
この際の発艦は、露天の発艦甲板を埋め尽くす攻撃機を艦尾側から一機ずつ自機の姿勢制御ロケットで離艦させ、甲板がクリーンになった後、ようやく格納庫内の機体を発艦させるという非常にアクロバティックなものだった。勇壮さに無縁であるのとは裏腹に、安全基準をハナから無視したような危険極まりない発艦方法であり、当然、高い事故率が予想された。しかし、各搭乗員・発艦要員共に士気は極めて高く、一機の事故も生じさせないまま全攻撃機の発艦を完了している。
尚、攻撃隊の発進にあたり、慌ただしく下された一航艦指揮官の訓示は以下のようなものだった。
『狙うは無傷の空母のみ。全弾ぶっ放したら、さっさと帰ってこい。今日は敵機とジャレるのは無しだ。その代り、一生分の対艦ミサイルを今日一日で撃たせてやる』
第一次攻撃隊は一航艦が放った最大の“牙”であったが、唯一のものではなかった。既にこの時、分散して偵察任務中だった二〇四航空隊機が集結を完了、第一次攻撃隊の前衛としてガトランティス機動部隊への攻撃を開始していたからである。その数は二〇機にも満たなかったが、彼らは自分たちが直後に控える攻撃隊の露払いであることを正しく認識していた。
“地球防衛軍最強”を謳われる二〇四空は、その名に恥じない技量と連携を示し、自らに数倍するガトランティス軍防空隊(CSP)を特定方位に誘引、防空体制に風穴をあけることに成功する。そしてそこから一〇〇機を超える一航艦攻撃隊主力(第一波)が奔流のような勢いで突入したことで、ガトランティス機動部隊にとっての地獄の釜の蓋が開いた。
突入後、分隊単位に展開した攻撃隊は、とにかく広く浅くガトランティス母艦群を叩き続けた。その点、戦場を広い視野で見渡せるヴェテランパイロットを主力に据えたことが完全に奏功した格好だった。
これに対し、ガトランティス艦隊にとっての不幸は、一航艦機の来襲が攻撃隊発艦直前という最悪のタイミングだったことに尽きた。各空母の発艦甲板と待機甲板は対艦誘導弾を満載した大型攻撃機群(デスバ・テーターⅥ)で埋め尽くされており、それらを発艦させた後でなければ、防空戦闘機隊の追加発艦もままならなかったのである。当然、各母艦は死にもの狂いで緊急発艦作業を続けていたが、搭載規模が大きいところに敵機来襲の混乱も加わって、攻撃機の避退と防空戦闘機の発艦は遅々として進まなかった。
そこに、分隊単位で忍び寄ったコスモ・タイガーⅡが新型の大型対艦ミサイル(一式空対艦誘導弾)を撃ち込むと、誘爆が発生したガトランティス空母は面白いように弾け飛んだ。その状況はアンドロメダ級戦略指揮戦艦を上回る規模の超大型空母ですら例外ではなく、一部搭乗員にガトランティス空母には何か致命的な防御上の欠陥があるのではないかと疑念を抱かせたほどだった。
一航艦による航空攻撃は三次五波にも及び、放たれた攻撃機は延べ五〇〇機にも達した。
航空隊単独でのスコアは超大型空母六隻、中型空母一九隻撃沈という空前のものであったが、その戦果は航空隊損耗率六割以上という大損害と引き換えによって得られたものでもあった。完全な奇襲に成功したにも係らず、自軍損害が甚大となったのは、連続出撃による搭乗員の疲労といった要素もあったが、最大の要因はやはりガトランティス艦隊の規模の大きさ故だった。
一航艦攻撃隊は攻撃にあたり、分隊単位に編隊を散開していた。それは、一隻でも多くの母艦を撃破するには効果的であったが、防空側からすれば少数機が単一方位から突入してくる格好となる為、対空砲火を集中することも容易だったのである。また、撃ち漏らした空母から緊急発艦を果たしたガトランティス軍戦闘機もかなりの数に上っており、彼らは艦隊球形陣の中を自軍の対空砲火すら無視して地球攻撃機を追い回した。誤射による撃墜も無数に発生していたが、自らの犠牲に数倍する地球攻撃機を撃墜しており、本会戦では終始主導権を奪われ続けたガトランティス軍航空隊の意地を見せつけている。
更に、緊急発艦後に退避を命じられたガトランティス軍攻撃機の一部は送り狼となって一航艦を捕捉、対艦攻撃まで行っていた。一航艦の攻撃は防空隊すら残さない全力攻撃であった為、この時、一航艦にエアカバーは存在しなかった。しかし、ガトランティス軍攻撃機が少数であった為、損害は限定されたものに留まっている(最大の損害はレキシントンが対艦ミサイルを一発被弾) 。
第三次(第五派)攻撃隊帰還時、一航艦稼働機は一〇〇機以下にまで激減していた。しかも、いずれの機体や搭乗員、整備員に至るまで二度から三度の連続出撃で疲労の極みに達しており、また、各空母が搭載する対艦攻撃兵装もほぼ射耗し尽くしていた。つまり、これ以上の航空攻撃は実質的に不可能な状態だったのである。
これに対し、純軍事的には“殲滅”されてしまったガトランティス機動部隊であったが、それでも超大型空母二隻、中型空母九隻を戦列に残していた。その半数は何らかの損傷を負っていたものの、稼働機は五〇〇機を確保していた。
未だガトランティス機動部隊の混乱は継続しており、即座に反撃に移れる状態にはなかったが、現在の混乱が収束してしまえば、大損害を受けても尚、一航艦に数倍する航空戦力によって逆襲に転じてくるのは確実と見られていた。しかし、戦闘前から全てを投げ打つ覚悟――乾坤一擲――を固めていた一航艦に、そのような事態を許す気は毛頭なかった。彼らが有する戦力は、なにも艦載機だけではない――。
一航艦攻撃隊第五派の攻撃終了から三時間が経過し、ガトランティス機動部隊の混乱にもようやく収束の気配が見え始めた頃、ピケット任務についていたガトランティス駆逐艦がタキオンレーダーに反応を捉えた。
その反応は、今日一日で何度も目にした航宙機の大編隊による“雲”のようなレーダー光跡ではなく、より少数の、しかし非常に明瞭な反応を示す光点群であった。そして、ピケット艦のヴェテランレーダー手がその反応の意味を取り違えることはなかった。
“敵艦隊来襲。敵ハ航宙機ニ非ズ、艦隊也。母艦群ハ至急避退サレタシ”
ガトランティス軍ピケット艦から発せられた悲鳴のような緊急信は一航艦でも傍受されていた。しかし、彼らはそこに斟酌の要素を一切認めず、地球防衛艦隊伝統の決戦信号を全天に向けて高らかに発した。
“全軍突撃セヨ”
真っ先に反応したのは、リヴァモア級突撃駆逐艦を主力とする第七宙雷戦隊(臨時編成)だった。本戦隊は各艦隊から引き抜かれた駆逐隊の寄せ集めながら、各艦の基本技量の高さ故に、その艦隊運動には一切の無駄がなかった。
突撃の先頭に立った戦隊旗艦――オマハ級哨戒巡洋艦『アブクマ』――は緊急信を発し続けるガトランティスピケット艦をショックカノン三斉射で難なく撃破、自らを露払いとした突破前進を継続した。そして程なく、オマハ級の誇る高出力タキオンレーダーがガトランティス機動部隊主力を捉える。
彼らは、ようやく態勢を立て直しかけていたところに、ピケット艦からの緊急信を受け、一層酷い混乱と恐慌に陥っていた。そんな混乱の坩堝に第七宙雷戦隊を先頭にした一航艦が全力で殴りかかったのである。
『フェーベ沖会戦』第二ラウンドが開幕した瞬間だった。
ある種奇妙であったのは、殴りかかった一航艦が二〇隻にも満たない小艦隊であったのに対し、殴りかかられたガトランティス機動部隊は護衛艦艇だけでも未だ一〇〇隻以上を残す大艦隊だったことだ。一航艦の航空攻撃は空母群に対して集中するよう徹底されていた為に、護衛艦艇には殆ど手はつけられていなかったのである。
しかし、ガトランティス艦の多くは航空攻撃に続く敵艦隊来襲の報に激しい恐慌をきたしており、独断で変針・転進する艦が続出した(損傷した空母の救援や撃沈艦の乗員救助に当たっている艦も多かった)。その結果、なんとか統率を維持している護衛艦艇の集結と再布陣も困難を極め、辛うじて一航艦の前に立ち塞がることができた少数の護衛艦艇も、蹴散らかされるように各個撃破されてしまう。
それでも、そうした贖罪羊で稼いだ時間を用いて、ガトランティス護衛艦隊もどうにか集結と統率の回復に成功した。その数は三〇余隻。本来ならば軽く五〇隻は揃えられる筈であったが、モラル・ブレイク寸前の混乱がそれを許さなかった。
とはいえ、ガトランティス艦艇は地球艦と比べて遥かに規模が大きく、最小クラスの駆逐艦ですら地球巡洋艦並みのサイズを誇る。故に、それらのガトランティス艦が統率のとれた反撃を開始すると、それまでほぼ無傷だった七宙戦各艦にも損害が続出した。
特に戦隊先頭を航行するアブクマにはガトランティス護衛艦隊の砲火が集中し、短時間で全火力を失ってしまう。だが、満身創痍のアブクマはそれでも麾下の駆逐隊を守るかのように戦隊先頭を死守、辛うじて被弾を免れているアンテナから各種タキオン波を放ち続けていた。
しかし、それにも限界が訪れ、機関部への致命的な一撃によってアブクマは巨大な光球と化す。
――だがこの時、既に七宙戦による“死刑執行”は開始されていた。
突撃時の単縦陣を、熟練乗員に操られた駆逐艦だけに可能な鮮やかな機動で解き放った各駆逐隊は、自らが抱えた多数の長槍――宇宙魚雷――を全弾投射していたのである。地球防衛艦隊宙雷戦隊の誇る必殺戦術、“統制宇宙雷撃”だ。
その発射管制は、既に亡きアブクマから送られてきたデータに基づいており、それを託された各突撃駆逐艦にとっては文字通りの復讐戦だった。
地球艦随一と評されるオマハ級哨戒巡洋艦の索敵・管制データに基づく統制雷撃はガトランティス護衛艦隊に破滅的な効果をもたらした。三二隻中一四隻が撃沈、若しくは大破漂流していることに加え、撃沈艦の中には護衛艦隊旗艦と次席指揮官の座乗艦が含まれていたからである(アブクマは通信傍受により二艦を特定し、最優先攻撃目標としていた)。実に半数近い戦力が残骸と化し、正・副両指揮官まで失ったことで、ガトランティス空母群を守る最後の盾はここに潰えた。
対する七宙戦だが、宇宙魚雷投射直後に一斉に転舵、全速で離脱を開始したものの、発射した宇宙魚雷が着弾するまでガトランティス艦艇の強力な中距離砲火力に打ち据えられ、突撃した九隻の駆逐艦の内、実に五隻が撃沈されている。
ガミラス艦艇の中口径以下のフェーザー砲にも十分抗堪し得ると評価されていたリヴァモア級突撃駆逐艦であったが、非常に高い射撃速度を誇るガトランティス軍回転式速射砲塔の威力と手数は、明らかにガミラス軍の砲熕兵器のそれを上回っていた。その結果、ガトランティス艦の射程内にまともに飛び込んだ宙雷戦隊にも予想以上の大損害が発生してしまったのである。
しかし、彼らの犠牲は決して無駄にはならなかった。七宙戦の雷撃によってガトランティス護衛艦隊は完全に組織的抵抗能力を失い、その後のフェーベ宙域は速度差からやや遅れて殴りこんできたヤマトと空母戦隊の草刈り場と化したからだ。
既に壊乱状態のガトランティス機動部隊に対し、戦艦級艦艇六隻の火力は圧倒的だった。特に一六インチ以上のショックカノンは自らが有効射程と規定する距離内ならば、いかなるガトランティス艦をも一撃で射貫した。
ガトランティス機動部隊にもカハマルカ級巡洋戦艦をはじめとして同規模のショックカノンを有する艦艇も存在したが、これらはいずれも艦橋基部に設置された前方へ向けた固定砲であった。故に、後方へは射界が取れず、殿として踏み止まる(艦首を地球艦隊に向ける)決意を固めない限り、全く役に立たなかった。当然、地球艦隊はそうした戦意の高い(蛮勇に近いところもあるが)ガトランティス艦から優先的に叩き続けることで、反撃を許さなかった。
実のところ、アマギ級宇宙空母も艦尾側砲塔を持たないという点で同様の問題点を抱えていたのだが、こと一方的な追撃戦においてはそれが問題点として表出することはなかった。
五隻のアマギ級は六門の主砲のみならず各種誘導弾、パルスレーザー砲まで総動員してガトランティス機動部隊を叩き続けた。艦列入り乱れての近接戦闘であった為に、アマギ級にも少なくない被弾があったが、戦艦譲りの艦体は極めて頑健であり、最後まで戦闘力を失うことはなかった。
本戦闘においては、ヤマトとアマギ級が生き残りのガトランティス空母群を集中的に攻撃した為、他艦艇はアルジェリー級宇宙巡洋艦三隻が主に引き受ける形になった。
『シラネ』『ザラ』『マクシム・ゴーリキー』から成る臨時の巡洋艦戦隊“第一三戦隊”は、リヴァモア級突撃駆逐艦並みの戦術機動性能に、他国であれば戦艦並みの重武装というアルジェリー級の特長(その分、居住性と防御力は低い)を発揮し、ヤマトと空母群にせめて一矢報いようとするガトランティス護衛艦を情け容赦なく血祭りに上げた。
特に、戦隊旗艦のシラネは単独で三隻のガトランティス駆逐艦を同時に相手取り、主砲・副砲・宇宙魚雷の個別管制によって、三艦同時撃沈という離れ技を達成している。その戦闘指揮があまりに鮮やかであった為、後の地球防衛軍空間戦術教本にも掲載された程だ。
“集マレ、集マレ”
第一航空艦隊による血に酔ったような殲滅戦は二時間以上にも及んだ。この間、ガトランティス軍は全ての空母と巡洋艦級以上の護衛艦艇を失い、僅かな残余は散り散りとなって逃亡していた。
艦載機戦力で一〇倍以上、艦艇数でも軽く五倍を超える戦力差を覆した第一航空艦隊であったが――自らの損害もまた甚大だった。
第七宙雷戦隊は旗艦アブクマを含めて七隻を失い、生き残ったのは突撃駆逐艦が僅か二隻のみ。アマギ級の直衛についていた三隻のアルジェリー級宇宙巡洋艦も、アカギへ体当たりを敢行しようとしたガトランティス駆逐艦を身を挺して防いだ“マクシム・ゴーリキー”が轟沈していた。
また、主力であるヤマトとアマギ級にしても、一応は戦闘航行可能と判定されていたが、実際はどの艦も中破程度の損害を受けおり、前述した通り航空隊の稼働機も一〇〇機を切っていた。しかも艦載機は各種弾薬、特に対艦攻撃兵装が著しく不足しており、機数分の攻撃力を発揮させることも最早困難な状況だった。
戦史的にはワンサイドゲームと伝えられることの多い“フェーベ沖会戦”だが、殲滅した側の第一航空艦隊も戦力の大半を使い潰しており、実質的にはこちらも“壊滅”状態だった。
しかし、彼らには補給も撤退も、休息すら許されなかった。
この時、バルゼー提督麾下のガトランティス帝国軍前衛艦隊を正面から迎え撃った地球防衛艦隊主力は、ガトランティス軍の秘密兵器“火炎直撃砲”により、追い詰められつつあったからである。
〇“カッシーニ”の惨劇
自らの決戦兵器――拡散波動砲――の射程の二倍の距離から一方的に叩かれ続け、全戦力の二割が無為に失われるという事態にも、地球防衛艦隊は辛うじて統率を維持していた。艦隊の要職を占めていたのが土方提督をはじめとするガミラス戦役を戦い抜いたヴェテランたちであったからこそ可能な芸当だった。
しかも、この時点で土方提督は“火炎直撃砲”の原理をほぼ正確に推測しており、当初予定していた戦策――統制波動砲戦――を放棄、“土星の環”に新たなる決戦場を求めようとしていた。しかし、嘗ての大ガミラス帝国宇宙軍以上に艦隊の高速機動に長けたガトランティス軍の追撃は苛烈であり、転進後の後退と態勢の立て直しは困難を極めた。
その為、土方提督は戦力的には限界に達していると知りつつも、一航艦へ近接航空支援を求めざるを得なかった。対する一航艦側も、両軍の通信傍受と各種センシングによって戦況をほぼ正確に把握していた為、一航艦指揮官は稼働全機に出撃を命じる。一部参謀からは、対艦攻撃兵装の不足と搭乗員の疲労を理由に出撃を見合わせるよう強硬な意見具申もあったが、一航艦指揮官が首を縦に振ることはなかった。
『皆すまん。疲れているだろうが、もう一働きしてくれ。今、防衛艦隊主力を救えるのはお前たちしかいないのだ』
会戦前に比べて激減した搭乗員たちを前に訓示に立った一航艦指揮官はそう言って深く頭を垂れたと言われている。
沈没艦からの脱出者救助に突撃駆逐艦二隻を残し、後退後の再集結地点に指定された“カッシーニの隙間”へと急行する一航艦から発艦した第四次攻撃隊は九二機。特に対艦攻撃兵装の不足は深刻で、一部の機体は空対空誘導弾のみを搭載しているような有様だった。
一航艦に先行した彼らは、防衛艦隊主力を追撃するガトランティス軍前衛艦隊の後背から襲撃運動に入った。だが、対艦攻撃兵装の不足ばかりは如何ともしがたく、撃沈・撃破といった戦果は非常に限られたものでしかなかった。また、一部参謀が懸念した通り搭乗員の疲労は既に限界を越えており(多い者で本会戦四度目の出撃だった)、敵機による迎撃が無かったにも係らず未帰還率も非常に高かった。
しかし、それらだけを以ってこの航空攻撃が戦果希少であったと評価してしまうのは誤りだ。なぜなら、この攻撃はガトランティス帝国前衛艦隊指揮官――バルゼー提督――の判断に大きな影響を与えたと考えられるからである。
元々、堅実な用兵家として知られるバルゼー提督は、本会戦においても圧倒的制空権下での艦隊決戦を企図していた。事実、彼が用意した空母部隊は質・量共にその要件を十二分に満たしており、彼の描いた戦術構想は決して絵空事などではなかった。
しかし、圧倒的に優勢な自軍空母部隊が一瞬と評する他ない短時間で撃滅されたことが、彼の戦術判断に大きな影を落としてしまう。具体的には、地球側航空隊の対艦攻撃能力に対する過大評価だ。
だが、ある意味ではそれも当然だった。取るに足らない小勢と思われた地球空母艦隊(ガトランティス軍は地球母艦戦力をほぼ正確に把握していた)が一〇倍以上の規模を誇る強大なガトランティス機動部隊を根こそぎにしてしまったのである。しかも、艦隊殲滅の混乱で、戦闘の実相は断片的にしか伝わっていなかったことから、バルゼー提督としては、地球側艦載機の攻撃力が異常に高いか、ガトランティス軍が認知していない多数の地球空母が存在するとしか考えられなかった。
その為、敵機来襲を知らされたバルゼー提督が最も懸念したのは、地球側による大規模な航空攻撃であった。この時、空母を編成に含めていなかった前衛艦隊のエアカバーは皆無であり、提督の懸念は極めて妥当なものであった。
その結果、当初は“土星の環”へと逃げ込んだ地球防衛艦隊主力を“環の外側から”アウトレンジ攻撃をすることを企図していたバルゼー提督は、“環”への進入を決意してしまう。星間物質や小惑星密度の高い土星の環の中では、艦艇に比べて遥かに脆弱な航宙機は戦闘行動が非常に困難であったからだ(以上のガトランティス軍の方針変更は、会戦時に傍受された艦隊内通信が後に解析されたことで判明した)。
だが、このバルゼー提督の判断は完全に裏目に出る。土方提督の狙いはまさしくその一点――ガトランティス艦隊を“環”の中へ誘い込む――にあり、以後の会戦は土方提督の描いた戦術構想のままに展開していくことになる。
“環”の中で放たれた火炎直撃砲は、その超高温エネルギーが“環”に大量に含まれる氷塊と接触したことで、予期せぬ水蒸気爆発を発生させた。その結果生じた空間衝撃波と飛び散った無数の小惑星・小破片がガトランティス艦隊に襲い掛かり、艦隊は大混乱に陥った。これに対し、事態をほぼ正確に予期していた地球防衛艦隊主力は一斉に反転、自位置の保持すらままならないガトランティス艦隊に対し、近接砲雷撃戦にて一気に殲滅を図る。
火力と機動力に優れるものの、防御力に難があるとされるガトランティス艦艇は守勢に回ると思いのほか脆く、ここでの戦闘は後に“虐殺”とまで言われる程の一方的な殲滅戦となった。更に、戦闘終盤にはフェーベ沖から急行してきた一航艦がガトランティス艦隊の後背から長距離砲撃を開始し、ほぼ包囲戦の様相すら呈するようになる。
もし土星圏での戦闘がこれで終了していれば、本会戦は地球防衛艦隊の大勝利として記憶されたことだろう。この時点で、地球艦隊は規模では自らの五倍以上にも及ぶガトランティス艦隊をほぼ完全に殲滅し、対する自軍の損害は三割程度(撃沈だけでなく損傷による戦線離脱も含む)に過ぎなかったからだ。しかし、彼らを襲う悲劇は、その勝利の絶頂で唐突に発生した。それも――第一航空艦隊の背後に。
土星圏での戦闘が開始される直前、あらゆる地球側哨戒網から姿を消し去った白色彗星が、短距離ワープによって一航艦の後方至近に突如出現したのである。そして、その強大極まりない超重力波は艦隊後方に位置していたアマギ級宇宙空母群と巡洋艦ザラを一瞬で絡め取り、重力嵐の中で文字通り“揉み潰した”。
残るヤマトとシラネは位置関係が幸いし、宇宙空母やザラのように即座に超重力波に囚われることはなかった。しかし、影響圏外へ脱するには両艦共に推力が足らず、彗星中心部へと徐々に引き込まれ始めた。
だがここで、シラネの女性艦長が咄嗟の決断を行う。意図的にシラネをヤマトへと接触させ、その衝撃で両艦を超重力波の圏外まで弾き飛ばすことを企図したのである。
『シラネでヤマトを押し出す!機関停止、応急準備、総員衝撃に備えよ!』
勿論、五倍以上の質量を持つ戦艦に自ら激突した巡洋艦がタダで済む筈もなく、最悪の場合、衝突の衝撃だけで爆沈する可能性すらあった。それを危惧し、躊躇する艦橋士官たちに、シラネ艦長は重ねて命じた。
『このまま二隻揃って潰されたいのか!?
遠慮するな、むこうは戦艦だ。沈めるつもりで思い切りぶつけろ!!』
彼女の言う“沈める”が何を対象としていたのか定かではない。しかし、結果的に彼女の決断は吉と出た。衝突による人的・物的損害はヤマト・シラネ共に甚大だったものの、互いに弾き合った両艦は、その運動エネルギーを利用して白色彗星の影響圏外へ離脱することに成功したからである。
その後、ガニメデ要港部へと落ち延びたヤマトは緊急修理により戦線へ復帰したが、規模において自らに数倍する戦艦へ衝突したシラネの損害は非常に大きく、タイタン鎮守府到着後、復旧の目処なしとして放棄されている。
ヤマトとシラネが操舵不能のまま戦線離脱したことにより、フェーベ沖の栄光を担った地球防衛艦隊初の空母機動部隊――第一航空艦隊は壊滅した。
しかしそれは、地球防衛艦隊を襲う“惨劇”の始まりにしか過ぎなかった。この後、地球防衛艦隊主力は白色彗星に対する統制波動砲戦を決行。白色彗星を構成する中性子雲の除去には成功したものの、その中から出現した都市帝国との戦闘によって殆どの艦艇を喪ってしまうのである。乗艦していた多数の宇宙戦士達と共に――。
――つづく
どう考えても文字数制限に達してしまうので、前回のアキヅキ級と同じく『中編』として一旦区切りを入れることにしました(^_^;)
世間様では1/1000ガイペロン級多層式航宙母艦(三段空母)ランベアの発売で盛り上がっているところですが、ウチはちと毛色の違う空母でいきます(笑)
この『アマギ級宇宙空母』中編におけるメインは、言うまでありませんが土星宙域での白色彗星帝国と地球防衛艦隊のガチンコ決戦です。
数あるヤマトシリーズで最も好きな場面でして、それをこうして文章化できたことに、今は大変満足しています♪(≧∇≦)♪
基本的な流れは『宇宙戦艦ヤマト2』の第20話と21話を下敷きにしていますが、あちこちに自分好みの演出と味付けを加えました。
特にフェーベ沖会戦は、原作では地球空母部隊のワンサイドゲームでしたが、“我が家”では地球側も航空隊、艦船共に満身創痍の損害を受けてしまいます。
まぁ、彼我の戦力格差を考えれば、これでもまだまだ“甘い”気がしているのですが w
それにしても、『2』の土星決戦はいつか是非2199クオリティーで見てみたいですね(^o^)
今回、フェーベ沖の展開をあれこれと妄想しながらプラモデルを並べて写真を撮りましたが、その間中、子供のようにワクワクしていました(〃∇〃)エヘ
それと、本作でもEF12様に御了解をいただき、『星海の閃光』より某女性艦長様に客演いただきました。
“我が家”世界における女性艦長は『星海の閃光』とは少し違う人生を歩んでおられまして、果たす役割や乗艦も微妙に(笑)異なります。
本作での女性艦長はボロディノ級主力戦艦『サガミ』の艤装員長(初代艦長の最有力候補)を拝命していましたが、『サガミ』は“仕分け”によって建造凍結になってしまいます。
ですが、実戦経験豊富な艦長クラスの人間を遊ばせておく余裕などないということで、急病で艦長が空席になっていたアルジェリー級宇宙巡洋艦『シラネ』の艦長に横滑りしました。
ヤマトと衝突したことで残念ながら『シラネ』は損失扱いになってしまいましたが、その名はきっと後の新鋭艦に引き継がれることでしょう(笑)
さて、宇宙空母のラストを飾る後編では、ようやく改アマギ級であるグローリアス級が登場します。
うーーーん、やっぱり後編の完成まで二ヶ月くらいはかかりますかねぇ(;^_^A アセアセ・・・
でも、その前に引っ越しを考えなきゃw
ちょうど製作中の構成艦も相まって、テンションMAX!
巡洋艦のバンザイアタックの意味づけがツボに入りました♪
お引越問題も大変そうですが、グローリアス編も楽しみに待っておりますよ!
きっと『ヤマトをど突いた女』とか言われ、ある面畏怖されてしまうんでしょうね(爆)
その後も、彼女と彼女が指揮する艦は、ヤマトにとっては鬼門めいた存在になったりして‥‥。
2199クォリティでガトランティス戦を見てみたいのは私も禿しく同意します。
2199の流れからすると、ガミラス・イスカンダルを侵略するのはガトランティスかも知れませんが‥‥。
艦長が重傷を負って出撃できない僚艦を“乗っ取って”強引に出撃しそうな気が‥‥。
> グローリアス編
本当はそれが一番書きたかったネタなんですよね(^_^;)
辿り着くまで(まだ辿り着いてないけど)、随分と時間がかかってしまいました(笑)
> キレまくってますね(笑)
いやー、お恥ずかしい(汗)
やっぱりやり過ぎてしまったかもしれません(;´▽`A``
> ヤマトにとっては鬼門めいた存在
鬼門は鬼門でも、最終的には一応は助けてるわけでして(笑)
ま、ヤマトにしてみれば、『どうせ助けるんなら、もっと優しく助けてよ』といったところでしょうかw
> ガミラス・イスカンダルを侵略するのはガトランティスかも
この展開が一番すんなり腑に落ちそうな展開ですよね(^o^)
もし具体化したら、大戦艦とか超大型空母とか、どんなサイズになるんでしょうね。。。゛(ノ><)ゝ ヒィィィ
> 黙ってタイタンに留まるとは思えませんな(笑)
し、しまった・・・・・・そんな“美味しい”展開に思い至らなかったなんて!!”(*>ω<)o"クーーッ
> “乗っ取って”強引に
ガトランティス戦役が終了するまでに(“乗っ取って”→“乗り潰す”)×3くらいあっても良さそうな・・・・・・。
では、おっさんの妄想を書かせてもらいます。
空母中心の機動艦隊で艦隊決戦を行うには、空母で10隻で護衛艦が100隻ほどは必要でしょうか?
ガトランティスの都市要塞はどれ位の人口でしょう?
100万人ぐらいか?
ガトランティス戦以降の地球連邦軍の戦士養成学校はパイロット優先になりますね!
艦の乗組員は艦の省力化や無人化で少なくなるので、パイロットを沢山養成して、訓練時間を沢山取って一人でも多く一人前のパイロットを育てるのが最優先の課題でしょう。
話を2199にずらしますが、ドメル着任以前、ガミラスはガトランティスに小マゼラン雲辺境でかなりの損害を受けてますが、ガミラスにとってガトランティスのような機動艦隊を中心の敵は今までに戦ったことがないのでしょうか?
ガミラス艦は対空火器は少ないようだし。
多数の艦載機の雷撃や爆撃には、免疫が無いのかも?
もし、ガチンコでガミラス ガトランティス戦があって、ドメルが頑張っても、ガミラスが負ける可能性が高い?
本設定妄想では、空母1に対して護衛艦4くらいとしました。
現行の米海軍空母打撃群の編成や、第二次大戦頃の空母機動部隊編成からしても、だいたいそれくらいが妥当かなぁ~と思いまして(^_^)
> ガトランティスの都市要塞はどれ位の人口でしょう?
これは考えたことがなかったですねぇ(^^;)
都市帝国のサイズは直径15㎞、全高10㎞といいますから。。。うーん、今度計算てみよっかな。
> ガミラス艦は対空火器は少ないようだし。
ガイデロール級では、近接防空火器が結構な数量で設定されていましたよ(^o^)
> ガチンコでガミラス ガトランティス戦があって
極端に技術水準が違うとは思わないので、基本的には投入戦力量が最も重要になってくると思います。
将帥の質も多少は影響してくると思いますが、やはり物量が一番大きな要素でしょうね。
あと、戦場が大・小マゼラン銀河であれば(つまりガミラスの防御戦であれば)、本拠地からの距離の近いガミラスが有利な気がします。
ただ、白色彗星というジョーカーが登場してくる場合は・・・・・・たとえ防御戦であってもガミラスは非常に苦戦、最悪は押しまくられると思います(^o^)
ところで、救援に残った駆逐艦の艦名が「雷」で艦長が工藤二佐なら素晴らしいのですね。
改めてまして、前回のコメントミスの削除ありがとうございます。
また、新しいブログの引っ越し先が見つかると良いですね!
では、早速おっさんの空母:護衛艦が1:10なのは宇宙空間なので空母を中心として球状の防御をしたほうが良いかなと思ったので。
ガトランティスの人口が100万人ぐらいの根拠はまずは1万人は少ないし、10万人でも戦死者の補充を考えてもまだ足りないような気がして、ガトランティスがアンドロメダ星雲からやってきた事を考えても人員に余裕を持ってくると考えて100万人ぐらいと妄想したんですがどうでしょうか?
後、100万人の内50万人は人口冬眠状態になって居住スペースや食料問題は回避していると妄想しました。
とここまで書いて、あれそうですよ~。
ガトランティスの兵力を考えていませんでしたOrz
2199をベースに考えると、ガミラスは1万5千隻の兵力ですから、ガトランティスの兵力も同等かそれ以上ないとおかしいですよね。
やっぱり
「戦いは数だよアニキィ~」
ですから。
空母の数は圧倒的にガトランティス側が多いような気がします。
戦艦は数はガミラスでサイズでガトランティス。
巡洋艦、駆逐艦はサイズ、数でガトランティスで。
妄想しましたがいかがでしょうか?
私的にはそのつもりはなかったのですが、栄光の期間があまりに短すぎるので、そう見えちゃうかもしれませんね(笑)
> 艦名が「雷」で艦長が工藤二佐なら
某事件当時はまだ少佐だったと思いますので、二佐より三佐の方が相応しいかもしれません(^_^)
いくら架空のドンパチの中とはいえ、こういったところは大事にしたいですよね。
> ガトランティスの兵力も同等かそれ以上ないとおかしいですよね。
私もそう思います。
もし、ガトランティスがオリジナル版と同じくアンドロメダ銀河を支配しているなら、総兵力的にはガミラスを遥かに上回っているかもしれません。
大・小マゼンランとアンドロメダとでは、銀河としての規模が全然違いますし。
艦船サイズはどうかなぁ・・・・・・何となくガミラス艦艇よりもガトランティス艦の方が全般的に大型の気がしますね。
何しろガトランティスの“中型”空母を上回る規模の艦は、ゼルグート級とデウスーラⅡ級くらいでしたし(^_^;)
アイオワの時と違い、600円の各種キットやメカコレからパーツを拝借したりして武装の増設を行ったので、アイオワより高くついてしまいました・・・○| ̄|_
ヽ(;・ω・)ノ<もうぐらっとの予算(ライフと読む)は0よ!
主力艦だけでなく、護衛艦艇も欲しいのですが、こりゃレジンキットの新型艦建造は当面無理ですなぁ・・・武装を拝借した600円キットの巡洋艦の船体が余ってるし、メカコレパーツをくっつけて対空専門の護衛巡洋艦にでも改造しましょうかね・・・極簡単な改造くらいなら、自分の腕でもできますし(´・ω・`)