2月から新たな仕事を担当することになり、その引継ぎやら何やらで1月は結局1文字として設定妄想を書くことができませんでした(´・ω・`)ションボリ
残念ながら、こんな状態がまだ1~2ヵ月程度は続きそうです、、、(ノ△・。)
さて、そんな愚痴はともかく(笑)今日はこの本を紹介します。
キャプテンハーロック~次元航海~ 1 (チャンピオンREDコミックス) | |
松本零士,嶋星光壱 | |
秋田書店 |
この作品が始まったことは、ハセガワさんから1/1500アルカディア号2番艦(TV版)の別バージョンが発売された時に知りましたが、てっきり御大御自身が描かれている作品と思ってパスしていたのです。
このブログを長くご覧いただいている方は既にお気づきと思いますが、私は御大の大風呂敷的世界観やその大風呂敷を広げ続けるばかりで畳む努力が感じられない点、幾つかの法廷闘争における氏の著作権に関する姿勢から、いつしか御大の作品を避けるようになっていました。
本作『次元航海』における御大はあくまで“原作者”という立場であり、実際に漫画を描いておられるのは別の人物(嶋星光壱氏)だということを最近になって知りまして、ようやく手に取ってみる気になった訳です(我ながら天邪鬼だと思いますがw)。
ストーリーとしては近年公開されたCG映画版とは異なり、第一作の『宇宙海賊キャプテンハーロック(漫画・TV)』の純然たるリメイクのようです。
いわゆるマゾーン編ですが、それ以降に発表された御大の作品世界があちこちでリンクしているという点で、同じく続編作品世界をも設定に取り込んでいた“2199”にも通じるところがあるかもしれません。
といっても、2199があくまで過去のヤマト作品(劇中年月は未来に位置するのですが)の中でのみリンクしていたのに対して、『次元航海』は“ハーロック”以外の御大作品とも強く関連付けられています。
リンクしている世界(作品)・時代の範囲が恐ろしく広いので、リンクというよりも肥大化し切った『御大サーガ』の集約・再構築を狙っている意気込みすら感じられます。
実際、作中にはコスモクリーナーDのオブジェや天へと伸びる軌道、ガミラスやデザリアム、機械化帝国、イルミダスなんて名称も出てきますし。
ま、個人的に一番うけたところは『零(ゼロ)とフォッケのドッグファイトや~』と言いながらプラモを手に遊んでいる副長の姿でして、きっとそのプラモの片方はハセガワ製、もう片方はバンダイ製の1/72キットなのでしょう(笑)
また、過去の地球艦隊(ガイアフリート)所属艦として、いやに豪華な巨艦群が描かれているのですが、これらを見る限り、2014年になっても未だ公開の気配のない『超時空戦艦まほろば』とも濃厚にリンクしていそうです。
作画に関しては、人によっては違和感を覚える点(ハーロックのキラキラのお目々とかw)もあるかもしれませんが、私的には十分許容範囲内でした。
まだ艦隊戦のシーンは殆どありませんが、今後のメカ描写にも期待したいですね。
TV版と映画版の両アルカディアの共闘とか、絶対見たいよなぁw
本作では、冒頭から御大世界のキーワードの一つである『物質文明の極致としての退廃』が描かれていますが、この“退廃ぶり”のステレオタイプ具合はオリジナル版から忠実に継承されている感じです(笑)
表現上、ある程度のデフォルメ(強調)は仕方がないと思いますが、それでもここまで酷いと、最低限の経済活動すら維持できない気がするのですがw
てか、登場人物の優秀と無能、有意と無意の二極化が激し過ぎて、その中間が存在しないというのは、かなり世界を薄っぺらく見せている気がします。
何と言いますか、作中に描かれている人以外にこの世に人間は存在しない・・・・・・みたいな世界の狭さを感じてしまうんです。
オリジナル版からストーリーや登場人物をあまり大きく変更することはできないと思いますが、今後の展開の中でそうした印象が少しずつでも解消していけたら良いですね。
てか何より、今後も末永く連載いただいて、是非とも完結まで持って行っていただきたいです。
正直、もはや御大御自身では肥大し切った世界を収束・完結させることは不可能でしょうから。
『銀河鉄道999』の完結編として上下巻で小説化された『GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JOURNEY』のように、他者の力を借りた形での完結が結局は一番だと思っています。
1/1500 宇宙海賊戦艦 アルカディア 二番艦 | |
ハセガワ | |
ハセガワ |
GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JOURNEY 上巻 | |
松本 零士 | |
グライドメディア |
GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JOURNEY 下巻 | |
松本 零士 | |
グライドメディア |
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 (初回限定版) [Blu-ray] | |
菅生隆之,小野大輔,桑島法子 | |
バンダイビジュアル |
【Amazon.co.jp限定】宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 (初回限定版) (全ディスク収納オリジナルデジパック付) [Blu-ray] | |
菅生隆之,小野大輔,桑島法子 | |
バンダイビジュアル |
ハーロックマゾーン編復活ですか。
おっさん的に嬉しいのです。
あれはもう四十年も昔のこと、になります。
おっさん小学五年時コミックス全五巻持っていました。
マゾーン艦隊と決戦か?
と思わせ振りに終わりましたからね。
大丈夫か?秋田書店
きちんと完走出来るのか?
結局、まぼろばもやるやる詐欺になってしまった。
おっさんも遅らせならば星巡る方舟小説版を買いました。
> 思わせ振りに終わりましたからね。
ま、御大の作品は大体そんな感じですよねw
> きちんと完走出来るのか?
最もそれを望みたいところですが、その為には最低でも5年(いや、10年か?)以上の連載が必要かもしれません(^_^;)
> まぼろばもやるやる詐欺になってしまった。
どうでしょうねぇー、今年こそ上映されますかねぇー(棒)
御大の最近の作風の影響が強そうですね。
マゾーン編はテレビ版が有るから良いです(^_^;)
せめてオリジナルを超える作品に育つ事を祈りしながら。
> 権利の関係でお蔵入りする事になってしまった
御大の作品は本当にこういうのが多いよなぁ(^_^;)
原案みたいな展開は、もはや二次創作でしか不可能でしょうw
> (5秒)辞めました(笑)
賢明な御判断かもしれません(笑)
読んだ感想で言えば、正直なところ一巻だけで良し悪しを判断するのは難しい感じです。
2巻、3巻と続いて評価が定まってから再度悩まれるのもいいと思いますw
> 御大の最近の作風の影響が強そうですね。
後にデーン!と御大に控えられていては、漫画家さんも勝手なことはできないでしょうか・・・・・・(^^;)
> この第6巻がベスト1です
そうですね、単に大胆なだけのアレンジではなく、本質を理解した上での改善、漫画という作品媒体に合せた最適化という点では、この6巻は最高だと私も思います(^o^)
> ルーキー漫画家が我が物に出来るのか?
とても好き勝手にはできないでしょう(^_^;)
むしろ・・・・・・人気や評価が上がるほど、しゃしゃり出てきそうに思いますw